あとがき
新藝破旧創刊おめでとうございます。
こうして僕の作品がこの場に出せることも、この場を借りてこうして僕が祝辞を挙述べられる事も、あれもこれも代表忍田もとい霧雲士粋さんのおかげなのでしょう。お待ちしておりました。ありがとう。(この場を貸してくれている小説家になろうさんにもありがとうございます)
あとがきなんて大それた名前を付けやがっていますが、実際は創刊刊行を無事終えたことに対する感謝と、そのほかこまごまとした感情を垂れ流す本編とは何の関係もない話です。すいません。
そもそも「新藝破旧」とは何ぞやと言う方々がおられるかと思います。ため簡単に説明をしておきますと、「新藝破旧」とは代表霧雲士粋の「同窓の変わり者で一つ何かを作れるのでは」という企画のもと、同窓が集まり一冊の雑誌を刊行しようという物で、「新藝破旧」とはその雑誌の名前であります。
その創刊が無事刊行し、その祝辞をと思ってこのあとがきを書いています。
この「ウロボロスの消滅と」は当雑誌のために書き下ろした完全新作とはなっておりますが、その内容は使い古された手法で、使い古された希望的観測をつらつら書いてあるひどくつまらないものです。自らの力不足もあるのでしょうが、そもそもとして何かを作るという事態そのものに真摯さがない。そういう作品という改めての僕の印象です。
しかしこの短編小説は道理通りに雑誌に載ってしまい、ひどく誤字脱字があるにせよしっかりと印刷さえもされてしまっていて、「新藝破旧」、他の執筆者、なにより代表霧雲士粋さんにに対して申し訳のなく感じています。
しかし反面、曲りなりにも同人雑誌に載り印刷をされ、これから活躍していくだろう同窓に肩を並べて作品を発表できたことに関して、とても喜びを隠せず。たとえるなら、力不足の子供に力以上のおもちゃを渡してしまうような、渡されてしまったような複雑な気持ちです。
てめえの気持ちなんざどうでもええんだよ。
はい。そんなわけでこんな複雑な気分のまま次号に編集という形で参加させていただくわけなのでありますが、実はそんな雑誌なんか実在はせず僕の妄想上で作り上げたもので、そうやって雑誌刊行しましたなんて言ったら僕の文章に品格が出るんじゃないかっていう、ブラフなわけなのですが。
まあ嘘ですが。
新藝破旧創刊おめでとうございます。(これが言いたかった)