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真実は本のなか

虚しき話

なんでこうなったんだろう

なんでこうなってしまったのだろう


私はあなたの幼なじみだった

小さな村の隣人同士

親同士も仲がよかったから

いつも二人で遊んでた

あなたはいつも大人ぶろうとし

私はいつも愚直だった

楽しかった

楽しかった

言葉を交わさずに意志を交わして

いつも二人で遊んでた


成人の儀式を終えてから

二人で河原で誓いを交わしたよね

打ち付けた拳が頼もしかった


村が流行り病で全滅して

二人で優しかったみんなを埋めて

墓をつくって泣いたよね

その時に気付いたんだ

私はあなたが好きだと


村を焼き払ってから旅だったよね

みんなの声が炎から聞こえた気がしたよね

二人でいってきますとありがとうをいって

最初の旅が始まったよね


お金すられて喧嘩したり

宿で旅を振り返って笑いあったり

賞金首相手に無双したり

ハゲの豚を失脚させてスッキリしたり

破天荒だったけど楽しかった


国の首都で政争に巻き込まれて次の旅が始まったよね

道連れが増えたけどみんないいやつだった

みんなで騒いだ珍道中

全部書き留めて本にした

こっそり写本をあなたに贈ったね

私の分はあそこに封印したけど

内容は全部覚えてる

大切な大切な思い出


解散してから最期となっちゃった旅が始まっちゃったね

最初は何時もの破天荒な旅だったよね


ある山を上っていたときに襲撃されて離れ離れにされてしまったとき

全部おかしくなっちゃったんだよね

私は襲撃者を全滅させてから麓におりた

私はおりずに、山であなたを探すべきだったんだよね

麓の街に滞在して情報収拾したけど

あなたのも襲撃者のも、めぼしい情報は見つからなかった

それから一人旅が始まったんだ

あなたがいなくて寂しくて苦しくて悲しかった


三年くらいたって

私とあなたは

再会したね

敵同士という立場で


あなたは私の記憶を失って

あなたの本を改竄されて

私の立場にあいつがおさまって

あなたは私の敵になっていた


あいつの顔とあなたの雰囲気ですぐに私は気付いたんだ

私は嵌められたんだと

上手かったよ

あいつの手腕は悔しいけど私より格上だった

あなたに敵意を向けられて

情けないけど私は逃げたんだ

あいつの高笑いがやけに耳についた


それから私は逃亡生活をおくったよ

みんなには再会できた

みんな憤ってたけど

私は手出しを諦めて貰ったよ

わかってたんだ

もう無理だって


説得が終えてから私は向かえうった

不眠不休で何日闘ったかわからなくなって

血で血を洗うようになったとき

あいつに連れられてあなたはきたよね

私は限界だったよ

あいつの高笑いが

人を嘲る態度が

あなたを自分のものだと言い放つ声が

私に限界を越えさせたよ

どう転ぼうと私は死ぬと理解したけど

あなたはやっぱり強かった

対した抵抗も出来ずに

私はボロゾウキンになった

あなたは泣いてたよね

忘れても失わされても

誓いが涙を流させたのだろうね

あなたが止めを撃ち込むとき

誓いを私は暴走させた

命と私の存在の全てを代償にして

あいつに呪いを

あなたに祝福を

かけたんだ


薄れる意識の中

あいつが破滅するのをみて

あなたが泣き叫ぶのをみて

私は消えた


伝えられなかったけど

私はあなたが好きだったよ

さよなら

ごめんね

みんなによろしくね




●●●●歴〇〇〇年

素晴らしき統治者◇◇◇◇が恐怖に染まった顔で死んでいるのがみつかった。▲▲▲▲大陸連合としては行方不明の▼▼▼▼がこの件に密接に関わってると確信し、生死問わず史上最高額の賞金首として手配することを決定した。◇◇◇◇の☆☆である★★★★★★は廃人となって近くで見つかった。★★★★★★の仲間達はみな憤死していた。◇◇◇◇を殺し★★★★★★を廃人とし、★★★★★★の仲間達を憤死させた▼▼▼▼を史上初にして最悪の■■■■として▲▲▲▲大陸連合は徹底的に断罪し、後世まで赦されざる悪として語りつぐ所存である。



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