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そいつは小さな豚だった

家業は豚の飼育

そいつは俺だけの豚だった


そいつはいつも怯えていた

だけども何故か俺にだけは懐いていた

家業を継げない俺は

そいつを何となく可愛がった


しばらくして、そいつの飼育を任された

他の豚の飼育で忙しい家族からの実質的な勘当のかわりだった

俺は家を出た


俺とそいつは旅をした

旅の相棒のそいつは

すくすく成長した

風の噂で

実家が潰れたのを聞いた

いい気分だった


ある国に入ったとき、俺とそいつは捕まった

そいつはなぜか俺を守るように

寄り添っていた

俺はそいつの頭をなでた


王城に連れてかれた

俺とそいつは

綺麗にされた

いつものボロの旅服でなくて

落ち着かなかった


謁見の間で俺は断罪された

勘当されたあの家が

あのクソッタレどもが

俺にもふりかかってきた


俺は王城の一室に軟禁された

いつも隣にいたあいつの

小さな顔がみれなくて

ほのかに温かい体がなくて

さみしかった


俺の軟禁が終わったとき

俺は家の呪縛から解き放たれた

そいつを抱きしめてないた

そいつも泣いていた






そいつの呪いを唯一とける対紋持ちだった。

ネタバレ

奴隷飼育を家業とする貴族の末の息子。家に染まらなかったことで嫌われていたため勘当された。


そいつ

未来予知の巫女の一人。覚醒する前に誘拐され、俺とともに旅に出た。現在妊娠六ヶ月。

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