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さっちゃんの猫  作者: kai
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う~ん…15禁で大丈夫ですよね…?(笑)

当然といえば当然だけど、さっちゃんは気にする事なく私を降ろしてお風呂の掃除をしている。


私はリビングに戻り自分の限りなく少ない恋愛遍歴を思い出していた。


1人目の彼氏は付き合って3日で別れた。原因は、彼氏の浮気相手がわんさか出てきたから。

2人目は、3ヶ月付き合ったが、キスされようとすると体が反射的に逃げてしまって(逃げ続けた)、その結果別れを切り出された。


という事は間違いなくアレがファーストキスだった。という事になる。


『猫の姿でファーストキスって!!コレは無効だ!!でも、まぁ考えようによってはさっちゃん格好いいし良かったのかも…うん…!!』

「うなにゃ!!にゃ!!うぬぬぬにゃううにゃにゃうなっ…なう…!!」

「独り言言ってる…。ぷぷっ」


凄く面白そうに笑ったさっちゃんが私の隣に座った。

自分のパジャマを持ってる事から今からお風呂に行くんだぁ。いいなぁ。と思っていたのに私を捕まえて「お利口さんにしとけよ」と言った。


今も充分大人しくお利口さんにしてたのに何を言ってるんだ?と思いさっちゃんを見る。

抱っこをされてお風呂に向かった。まさか…。


「明日、迷子のポスター作るからキレイにしとこうな。屋根もずいぶん汚かったしな。シャンプーは人間用でいいだろ。」

「シャー!!!フギャ!!」ジタバタもがけど逃がしてもらえず取り敢えずお風呂場に入れられた。


さっちゃんの服脱いでる音が聞こえる!

私、男の人の裸なんて全然免疫ないのに!!


アワアワしてる内にさっちゃんはお風呂場に入ってきた。

『お風呂場でもピアスはつけたままなんだぁ』と妙に冷静になったが、すぐに現実に引き戻される。


私が逃げれないように太ももでガッチリ挟まれ後ろからお湯をかけてくる。

なすがままに洗われ前を向かされた時には気絶しそうになった…。

そのまま気絶しちゃえれば良かったのにぃ…。


その…なんだ…全部見ちゃいましたよ。

無駄にいい体してますね。今は視界が潤んでよく見えません。うわ~ん!!!


それでも、さっちゃんは機嫌よく私を洗っている。人の気も知らないで!!

洗われ終わった時、さっちゃんは濡れた私の体を匂った。


「やっぱり、お風呂は嫌いだったか。でも、もう1回洗った方がいいのかな?」


結構です!!っと言う意味を込めてジタバタ暴れる。

さっちゃんが笑いながら「もう洗わないよ。やっぱり猫は可愛いなぁ」と言うと私にキスをした。

その瞬間、私の体は元の姿へ戻ったのだった。



…キスをしたまま…

驚いて目を見開くさっちゃんと私。


何がどうなった?!

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