文化祭で親友がオレの彼女を泣かしていたんだけど…いまさらやっぱり好きとかなくね⁉︎
オレには、雅人という幼馴染がいる。
雅人はオレの彼女である、さちと小中一緒だったため、よく雅人にさちのことでは、お世話になった。
てか、いまだにお世話になっている。
さちは雅人と同じクラスなので、クラスでのさちがどんな感じだか、聞いたりもしている。
そろそろ文化祭なので、オレはクラスの数人と買い出しに出かけていた。
すると、雅人も数人のクラスメイトと買い出しをしていたんだけど…
さちもいた。
そりゃ同じクラスだけど…
なぜか雅人とさちだけが、二人だけ別行動をはじめた。
どうして二人だけで行動してるの?
残りの人たちは、一緒なのに…二人だけ別行動って…なぜ?
みんな一緒のお店で買い出しなんだよね⁇
どうしてあなたたち二人は、そんなに楽しそうにクラスメイトたちに手を振って、コーヒーショップに入っていってしまったの?
これからオレたちは、別行動でカフェでまったりタイムですってことは…ないよね?
「おーい、藤夜ー。行くよー」
買い出し仲間のクラスメイトに呼ばれた。
…
「あー、うん…」
二人が気になって仕方なかったが、今は買い出しの途中だった。
その日の夜、さちに電話をした。
「今日、買い出ししてた?」
って、聞くとさちは
「うん、めっちゃ楽しかったよ」
と、嬉しそうに話した。
…
それって…途中から別行動して、そっちが楽しかったってことじゃないよね?
…
なんて聞いたらいいんだろ…
もしかして、今…雅人とさちがいい感じだったりしたら…
オレは、いきなりフラれる可能性もありうる。
そもそも、雅人とさちは仲がいい。
もしかしたら、いまさらだけどやっぱり雅人といた方が落ち着くとか、ないよな⁈
なんなら雅人も、さちに彼氏ができて、いまさらさちの大切さに気づいたとか…ないよね⁈
そんなモヤモヤな状態での文化祭…
オレは、サッカー部とイラスト部の掛け持ちをしている。
オレは、さちをかいたんだ。
お題が『大切』だったから。
ちょっと引かれるかもな…
めっちゃ引かれたら、つらいな…
まぁ、かいてしまったし…
仕方ない…
イラスト部は、展示があり交代で当番をすることになっていた。
オレの当番は、一番初めだ。
まだ早い時間なのでお客さんもいないだろうと、呑気に展示教室に向かっていると、なにやら展示教室から話し声がしてきた。
「しんじられない…こんな、こんな…ことって…。好き、すごい好きすぎる」
「オレも好きだわ」
と。
…
なんかさぁ…
さちの声っぽいんだけど…な。
あと、雅人。
好きすぎるってどういうこと⁉︎
オレも好きって…
…
ため息が思わず出てしまった。
はあ…仕方ねーな。
教室に入ってみると…
さちが雅人といた。
で…
「え…」
驚いた…
だって…
さちが泣いていたから。
雅人は、オレをみるなり
「違うからね?」
と、言った。
だいたい言い訳するときって、違うんだっていうらしい。
さちも、オレを見て
「違うの。これは、違うの。嬉し涙なの」
と、言った。
へぇ…
好き好き言ってたの聞こえちゃってたんだよね。
やっぱり嬉しいのか…
…
「いいよ、二人ってそういうことなんでしょ。文化祭の買い出しのときから気づいてたから。二人でいるところみたし…。二人でカフェ行ってたよね」
「あ、あれは、ジャンケンに負けて買い出しだよ…。てか、いたんだね。声かけてくれたらよかったのに…」
「そうだよ、藤夜らしくねーぞ」
…
いや…むしろ、声かけなくてよかったわ。
「好き」
…
さちが泣きながらオレに抱きついてきた。
…
いや…いまさらだろ。
「さち…でも…」
「好き」
…
⁉︎
えっ⁉︎
なぜか雅人も好きと言い出し、オレに抱きついてきた。
なにこれ?
みんなして好き好きってさ…
雅人は、オレに抱きついてんの?
それともさちに抱きついたつもり…なの?
なら、もっと右側からちゃんとさちに抱きつかないと、オレのこと好きみたいになるぞ?
…
「あの、二人とも離れてくんない?オレ抜きであっちで抱きしめあってよ」
「それじゃ意味ない。」
「そうだよ」
…
なに?なぜに⁉︎
これは…嫌がらせですか⁇
「わたし、藤夜の絵好きすぎる‼︎感動した‼︎最近藤夜一生懸命準備頑張ってたよね!そんなところも大好き‼︎」
「オレも。だから、離れない!てか、オレサナちゃんが好き‼︎」
…
え?
さちは、絵が好きって言ってたのか…
つーか、雅人はどさくさに紛れてサナちゃん好き発言してるし…
「あー…」
でも、その好き?だったんだ。
二人は、そういう仲じゃなかったっぽい…
オレの勘違いだった。
「オレも二人が大好きだー‼︎」
ギュー♡
「なんか、楽しそうだね」
偶然にもサナさんがやってきた。
「あっ…サナちゃん。いつからいたの…」
「ふふ、秘密♡でも、わたしも好きだなぁ」
サナさんが意味深なことを言った。
「えっ、好きって…なにを⁉︎どっち⁈」
「どっちだろうなぁ」
「え、詳しく教えてください。じゃあな、藤夜、さち」
雅人は、サナさんのところへ吸い込まれるように行った。
「…オレ、バカでごめんな、さち」
「バカじゃないよ。素敵な絵と、素敵な姿みせてくれてありがとう。」
「好きだ、さち」
「わたしも好き」
ギュ〜♡
あれから数分後、オレの絵の前は大行列だった。
なんだか、あの絵を好きな人とみると恋が実るって、いつのまにかそんな噂が流れていた。
しばらくすると、雅人から連絡がきた。
サナちゃんと付き合うことになりましたってね♡
おしまい♡




