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文化祭で親友がオレの彼女を泣かしていたんだけど…いまさらやっぱり好きとかなくね⁉︎

作者: 猫の集会
掲載日:2026/06/21

 オレには、雅人まさとという幼馴染がいる。

 

 雅人はオレの彼女である、さちと小中一緒だったため、よく雅人にさちのことでは、お世話になった。

 

 てか、いまだにお世話になっている。

 

 さちは雅人と同じクラスなので、クラスでのさちがどんな感じだか、聞いたりもしている。

 

 そろそろ文化祭なので、オレはクラスの数人と買い出しに出かけていた。

 

 すると、雅人も数人のクラスメイトと買い出しをしていたんだけど…

 

 さちもいた。

 

 そりゃ同じクラスだけど…

 

 なぜか雅人とさちだけが、二人だけ別行動をはじめた。

 

 どうして二人だけで行動してるの?

 

 残りの人たちは、一緒なのに…二人だけ別行動って…なぜ?

 

 みんな一緒のお店で買い出しなんだよね⁇

 

 どうしてあなたたち二人は、そんなに楽しそうにクラスメイトたちに手を振って、コーヒーショップに入っていってしまったの?

 

 これからオレたちは、別行動でカフェでまったりタイムですってことは…ないよね?

 

「おーい、藤夜とうやー。行くよー」

 買い出し仲間のクラスメイトに呼ばれた。

 …

 

「あー、うん…」

 

 二人が気になって仕方なかったが、今は買い出しの途中だった。

 

 

 その日の夜、さちに電話をした。

 

「今日、買い出ししてた?」

 って、聞くとさちは

「うん、めっちゃ楽しかったよ」

 と、嬉しそうに話した。

 

 …

 

 それって…途中から別行動して、そっちが楽しかったってことじゃないよね?

 

 …

 

 なんて聞いたらいいんだろ…

 

 もしかして、今…雅人とさちがいい感じだったりしたら…

 

 オレは、いきなりフラれる可能性もありうる。

 

 そもそも、雅人とさちは仲がいい。

 

 もしかしたら、いまさらだけどやっぱり雅人といた方が落ち着くとか、ないよな⁈

 

 なんなら雅人も、さちに彼氏ができて、いまさらさちの大切さに気づいたとか…ないよね⁈

 

 

 そんなモヤモヤな状態での文化祭…

 

 オレは、サッカー部とイラスト部の掛け持ちをしている。

 

 オレは、さちをかいたんだ。

 

 お題が『大切』だったから。

 

 ちょっと引かれるかもな…

 

 めっちゃ引かれたら、つらいな…

 

 まぁ、かいてしまったし…

 

 仕方ない…

 

 

 イラスト部は、展示があり交代で当番をすることになっていた。

 

 オレの当番は、一番初めだ。

 

 まだ早い時間なのでお客さんもいないだろうと、呑気に展示教室に向かっていると、なにやら展示教室から話し声がしてきた。

 

「しんじられない…こんな、こんな…ことって…。好き、すごい好きすぎる」

「オレも好きだわ」

 と。

 

 …

 

 なんかさぁ…

 

 さちの声っぽいんだけど…な。

 あと、雅人。

 

 好きすぎるってどういうこと⁉︎

 オレも好きって…

 

 

 …

 

 ため息が思わず出てしまった。

 

 はあ…仕方ねーな。

 

 

 教室に入ってみると…

 

 さちが雅人といた。

 

 

 で…

 

 

「え…」

 

 驚いた…

 

 だって…

 さちが泣いていたから。

 

 

 雅人は、オレをみるなり

「違うからね?」

 と、言った。

 

 だいたい言い訳するときって、違うんだっていうらしい。

 

 さちも、オレを見て

「違うの。これは、違うの。嬉し涙なの」

 と、言った。

 

 へぇ…

 

 好き好き言ってたの聞こえちゃってたんだよね。

 

 やっぱり嬉しいのか…

 

 …

 

「いいよ、二人ってそういうことなんでしょ。文化祭の買い出しのときから気づいてたから。二人でいるところみたし…。二人でカフェ行ってたよね」

「あ、あれは、ジャンケンに負けて買い出しだよ…。てか、いたんだね。声かけてくれたらよかったのに…」

「そうだよ、藤夜らしくねーぞ」

 

 …

 

 いや…むしろ、声かけなくてよかったわ。

 

「好き」

 

 …

 

 さちが泣きながらオレに抱きついてきた。

 

 …

 

 いや…いまさらだろ。

 

「さち…でも…」

「好き」

 

 …

 

 ⁉︎

 

 えっ⁉︎

 

 なぜか雅人も好きと言い出し、オレに抱きついてきた。

 

 なにこれ?

 

 みんなして好き好きってさ…

 

 雅人は、オレに抱きついてんの?

 

 それともさちに抱きついたつもり…なの?

 

 なら、もっと右側からちゃんとさちに抱きつかないと、オレのこと好きみたいになるぞ?

 

 …

 

「あの、二人とも離れてくんない?オレ抜きであっちで抱きしめあってよ」

「それじゃ意味ない。」

「そうだよ」

 

 …

 

 なに?なぜに⁉︎

 

 これは…嫌がらせですか⁇

 

「わたし、藤夜の絵好きすぎる‼︎感動した‼︎最近藤夜一生懸命準備頑張ってたよね!そんなところも大好き‼︎」

「オレも。だから、離れない!てか、オレサナちゃんが好き‼︎」

 

 …

 

 え?

 

 さちは、絵が好きって言ってたのか…

 

 

 つーか、雅人はどさくさに紛れてサナちゃん好き発言してるし…

 

 

「あー…」

 

 でも、その好き?だったんだ。

 

 二人は、そういう仲じゃなかったっぽい…

 

 オレの勘違いだった。

 

 

「オレも二人が大好きだー‼︎」

 

 ギュー♡

 

 

「なんか、楽しそうだね」

 

 偶然にもサナさんがやってきた。

 

「あっ…サナちゃん。いつからいたの…」

「ふふ、秘密♡でも、わたしも好きだなぁ」

 

 サナさんが意味深なことを言った。

 

「えっ、好きって…なにを⁉︎どっち⁈」

「どっちだろうなぁ」

「え、詳しく教えてください。じゃあな、藤夜、さち」

 

 雅人は、サナさんのところへ吸い込まれるように行った。

 

 

 

「…オレ、バカでごめんな、さち」

「バカじゃないよ。素敵な絵と、素敵な姿みせてくれてありがとう。」

「好きだ、さち」

「わたしも好き」

 

 ギュ〜♡

 

 

 あれから数分後、オレの絵の前は大行列だった。

 

 なんだか、あの絵を好きな人とみると恋が実るって、いつのまにかそんな噂が流れていた。

 

 

 しばらくすると、雅人から連絡がきた。

 

 サナちゃんと付き合うことになりましたってね♡

 

 

 

 おしまい♡

 

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