リゴール④
本日は朝投稿です。よろしくお願いします。
誤字報告とても助かっています。ありがとうございます。
「はーい!今行きます!」
そう奥から声がして、しばらくするとパタパタと少年が走ってきた。
青みがかった黒髪に、紺色の目の整った顔立ちの少年だ。
「何か御用ですか?」
その少年は私達の前までくるとそう尋ねた。
「魔道具屋のフリージアさんのご紹介できました、ロイド商会のソフィアです」
「え?ロイド商会の方なんですか?」
「はい。実はフリージアさんのお店の魔道具がとても素晴らしかったので、私達も調理の魔道具を依頼したいと思ってきたのですが、親方さんはお留守なんですね」
父にフリージアさんの店の魔道具のことは報告済みだ。
良さそうならミキサーも頼んでいいと許可も得ている。
しかし目の前の美少年は顔が青白いな。
この少年も目の下のくまも酷い。
病弱なのか?
大丈夫?
「ありがとうございます。魔道具の依頼ですね。親方はいつもいないので大丈夫です。私はここの見習いでイーツといいます。どうぞこちらへ」
イーツについて行くと応接室に案内された。
「今お茶を入れますね。少々お待ちください」
私はイーツ少年が部屋から出て行ったのを確認してガブリエルに向き直った。
「ねえ、ガブリエル。どう思う?」
「何がですか?」
首をかしげるガブリエル。
「ここ、何か変じゃない?親方はいつもいないって言うし、皆青白い顔して隈作ってるし」
「確かにそう言われればそうですね」
「この工房についてもう少し詳しく聞き込んでもいいかも」
「そうですね。普通の工房の様子も知らないですが、確かに少し様子を見てもいいかもしれないですね」
そこまで話した時、ドアが開いてお茶とお菓子を持ったイーツ君が入ってきた。
「お待たせいたしました。大した物はないのですがお茶をどうぞ」
「ありがとう、いただきます」
にこ。
本当に綺麗な子だな、
シエルが正統派騎士様イケメンとしたら、イーツ君は学者系イケメンになりそうだ。
メガネが似合いそう。
はっ、こんなことを考えている場合ではない。
「少しお聞きしたい事があるんですがよろしいですか?」
「はい、もちろんです。私で答えられることならどうぞ」
いい子そうだ。
「フリージアさんの調理用魔道具は全て地域の方からの依頼で作られてるとお聞きしたんですが、ここで作っているのですか?」
「はい、調理用の依頼の魔道具はほとんどが私が作った物です。
私ってイーツ君が作ったってこと?
「失礼ですが、あなたがお一人で作ったという事で合ってますか?」
ガブリエルが聞きなおした。
「はい、私が1人で作ってます」
イーツ君見習いって言っていなかった。
どういうことだ?
読んでいただきましてありがとうございました。
引き続き次回もお読みいただけると嬉しいです。
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