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リゴール③

誤字脱字など読みにくいこともあると思いますが、よろしくお願いします。

誤字報告とても助かっています。ありがとうございます。

「ところで野菜をペースト状に細かくする魔道具はありますか?」


そう、今日の1番の目的はそれだ。


なければ作ってもらえるところを探したい。


「ペースト状にできる物はないけれど、細かく刻んでくれる道具ならあるよ。ちょっとまってて」


そういうと奥からガラスの桶のような物を出してくれた。


「これは底の部分に刃がついてて、蓋をしてスイッチを入れると刃が回転して野菜を刻んでくれるんだよ。

ちなみにお肉は切れないけど」


おお、フードプロセッサーじゃないか。


いい感じだ。


「これはとてもいいですね。これも買います」


「魔道具をそんなに沢山買えるのかい?結構お値段もするけど」


「おいくらですか?」


「銀貨2枚だよ」


はい、買った。


「買います」


5歳児が野菜を切り刻むのは結構大変なのだ。


銀貨2枚でそれができるなら安い買い物だ。


まあ、私が稼いだお金ではないが。


「じゃあ、全部で銀貨6枚だけどまとめて買ってくれたから値引きして銀貨5枚と大銅貨5枚にしとくよ」


「ありがとうございます。ガブリエル、支払いをお願い」


ガブリエルがアイテムボックスから財布を出して支払いしてくれる。


魔道具はアイテムボックスに。


「魔法袋待ちかい?初めて見たよ便利なもんだね」


正確にはアイテムボックスだけどね。


「ところで、是非これらの魔道具を作っている工房を紹介していただけませんか?」


ミキサーも作ってもらえるかもしれない。


「もちろんいいよ。この前の道を右に進んで2本目の角を右に曲がったすぐ左手にあるガンツ工房っていう工房さ。緑の壁の建物だよ」


店員さんは快く教えてくれた。


「親方は気まぐれだけど腕は悪くないんだ。ただ酒癖が悪くてねえ」


「そうなんですか」


「最近は頼まれた仕事もほとんど弟子達にさせてるって話だ」


大丈夫だろうか。


「とにかく行ったらフリージアの紹介だっていいな。あ、フリージアっていうのは私の名前だよ」


店員さんフリージアってお名前なのね。


かわいいな。


「わかりました。ありがとうございます。行ってみますね」


私はぺこりと頭を下げた。


「感謝します、フリージア様。またの機会がありましたらよろしくお願いします」


ガブリエルがグッと店員さんの前に出た。


「え、ええ。またいつでもきてくださいね」


店員さんは顔を赤らめ乙女のようにはにかんだ。


魔道具店を出た私達は、早速教えてもらった工房に向かった。


緑の壁の建物はすぐにわかった。


ドアのプレートにはガンツ工房と買いてある。


コンコン。


ドアをノックするが反応はない。


コンコン。


もう一度だ。


しかしやっぱり反応はない。


よし、開けてみよう。


ガチャ。


「あの〜、ごめんください」


みると30人ほどだろうか、沢山の魔道具師と思える人々が机に向かって作業していた。


みんなそれぞれ魔道具を作っているようだ。


いろんな部品をネジで組み立てたり、魔法で錬成したりしている。


「わあ、すごい!」


「すごいですね」


その時、近くの机に向かっていた男性がこちらを見た。


「誰?何の用?」


なんか顔が青いな、目の下のくまも酷い。


「あ、私フリージアさんの紹介でお話を伺いたくきましたロイド商会のソフィアと申します。親方にお会いしたいのですが…」


男性は机に向かって作業を開始しながら答えた。


「親方なら飲みに行っていないよ。何か用があるならイーツに言って」


「イーツ?」


私が聞き返すと男性は大きな声で少年を呼んだ。


「イーツ!お客さん!」


そしてそのまま作業に没頭した。











読んでいただきましてありがとうございました。

引き続き次回もお読みいただけると嬉しいです。

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