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姉になるようです

誤字脱字など読みにくいこともあると思いますが、よろしくお願いします。

属性がわかってから数ヶ月。


夕食後くつろいでいると


「ソフィア、話があるんだ」


と父が母と共に私に向き直った。


「なあに?」


なんだろう?また仕入れにでもいくのかな?


「ソフィアに弟か妹ができるのよ」


「!!」


おお!そんな話とは盲点だった。


前世では一人っ子だった私、ずっと憧れていた初兄弟だ。


「やったあ〜」


嬉しいな。


「弟かな?妹かな?どっちでもいいな」


「そうね、元気で生まれてくれればそれでいいわね」


母も嬉しそうだ。


母は出産が近くなるまで商会の仕事を続けるらしいので、私も幼児ながらできることは自分でやっていこうと思う。


だんだんお腹が大きくなる母を見て、このお腹の中で私の家族が育っていると思うと人体の神秘を感じる。


母のお腹も驚くほど大きくなり、もうすぐ出産月という時に気づいてしまった。


出産と言うものはいつの時代も命懸けだが、この世界の出産はどんな感じなのか?


無事に私の弟か妹は生まれて来れるのだろうか?


とりあえず手近な出産経験者ニーナさんに聞いてみよう。


ニーナさんいわく、


「そりゃあ出産って言うものは生まれてくるまで母子共に何があるかわからないよ。たとえ1人目が順調だったとしても絶対大丈夫ってことはないんだよ」


えっ…。


「赤ちゃんだけじゃなくて、お母さんも…」


「まあ、マリナは体力があるから心配いらないよ。それでも心配なら女神フォンテーヌ様に祈ってみたらどうだい?」


女神様!女神様に祈ろう!


困った時は来るように言ってたし。


私はお父様に神殿に行きたいと言うと、ニーナさんが連れて行ってくれることになった。


教会に着くなり、神官様への挨拶もそこそこに礼拝堂の椅子に座り祈り出した。


祈り始めるとすぐにパァッと明るい光に包まれて、フォンテーヌ様が現れた。


「ソフィア!やっときてくれたんですね!会いたかったですよ」


「お久しぶりです。フォンテーヌ様」


「いつも見守ってはいますが、言葉を交わせるのはやっぱり嬉しいですね。何か困ったことや聞きたいことはありますか?それとも欲しいチートとか?」


「あ、チートはいらないです」


「相変わらずつれないですね。まあそこもかわいいですが」


なんか発言がMっぽいが気にしない。


「今日は私の母の出産が無事に終わるよう。お願いにきました」


「ええ。もちろんソフィアの弟の誕生ですから私がしっかり祝福してるので大丈夫です」


今、弟って言いました?


さりげなく性別バラされたような。


「あ、弟なんですね」


「そうなんです。ソフィアに似た男の子もかわいいかなって。ハニーブロンドとヘイゼルの瞳にしてみました」


ああ、これ以上バラさないで…。


「それはありがとうございます。これで安心して弟を迎えられます」


女神様お墨付きの出産だ。


あとは母に頑張ってもらうしかない。


「それではフォンテーヌ様、また」


「え〜、もっとお話したいです」


駄々っ子か。


「でもニーナさんを待たせてるので、そろそろ帰ります」


「それだったら、ここは時間の流れが違うので大丈夫です。ここでゆっくりしても実際の時間は一瞬ですよ」


マジか。


「良かったら美味しそうなお供物をもらったんですよ。一緒にお茶しましょう」


どこからか現れたテーブルセットに紅茶と果物が置かれている。


「もっとスイーツとかも食べたいんですけどね…」


確かにお供えにスイーツはあんまり見たことがない。


「今度来る時持ってきますね」


「ほんとですか?楽しみにしてます」


そうして女神とのティータイムを楽しんでから現実に戻ったのだった…。






読んでいただきましてありがとうございました。

引き続き次回もお読みいただけると嬉しいです。

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