ファンダム⑤
誤字脱字など読みにくいこともあると思いますが、よろしくお願いします。
誤字報告とても助かっています。ありがとうございます。
「ソフィアちゃん、もっとクッキーはどう?」
「あ、いただきます」
もぐもぐもぐ。
にこにこにこ。
もぐもぐもぐ。
「!」
カリーナさんがハッとしたように言った。
「そうだわ。ソフィアちゃんが可愛すぎて忘れてたけど、あなた達に伝えることがあったのよ」
「そうなの?」
リジーさんが驚いたように言った。
「いつもファンダムに来たら顔を見せるようにって言ってるから、てっきりそれだけかと」
「もちろんあなたの無事な顔を見たいのは一番だけど、今回はそれだけじゃなくて…」
カリーナさんの話によると、最近ファンダムのダンジョンで異常事態が起こっているそうだ。
弱い魔物しかいないはずの上層の階で急に強い魔物に遭遇する事があり、低レベルの冒険者が大怪我を負うという事態が数件あった。
そこで高レベルの冒険者が複数パーティ、ダンジョンの調査に入ってるらしい。
「あなた達がこの街に数日留まるなら、調査に参加してもらえないかと思って」
もちろんロイド商会の護衛を引き受けているのは知っているので、無理なら断ってくれていいし、深い部分は他の高ランクパーティにも頼んでいるから浅い階層でいいとのことだ。
「この街で育ったあなた達なら、もしかして何か変化に気づくかもしれないと思ったのよ」
「しかし俺たちは今依頼中だからな」
マルコスさんは悩んでいた。
「ソフィアちゃん、お父さんはこの街でどのくらい滞在するか聞いてる?」
「父は今回3日は滞在すると言っていましたが、気になるなら他に依頼を受けていいか確認しましょうか?」
私が言うと
「お願いできる?ソフィアちゃん」
とリジーさん達から頼まれた。
「ガブリエルちょっと…」
ガブリエルを呼んで、部屋の隅でしゃがみ込みコソコソと話し出す。
「ガブリエル、お父さんに念話で何日滞在するかと、滞在中、紅蓮の剣の皆がダンジョンの調査の依頼を受けていいか聞いてくれる?」
「お任せください、ソフィア様」
…。
「ロイド会長によると、明日から3日は滞在して、4日目の朝この街を旅立つ予定だということです」
「3日間ね」
「更に、旅立ちの4日の朝に集合してもらえるのであれば、どんな依頼を受けてもらっても自由だということです」
「わかったわ、ありがとう」
ガブリエルは嬉しそうに私に向かって笑った。
「どういたしまして。ソフィア様のお役に立てて何よりです」
うっ、イケメンの笑顔を直視してしまった。
眩しい…。
私はスクッと立ち上がり、紅蓮の剣のみんなとカリーナさんのもとに戻った。
「明日から3日はこの街に滞在して、4日目の朝に出発するそうです。その間はどんな依頼を受けてもらっても構わないということです」
「え?今どうやってロイド会長に話をつけたの?」
カリーナさんがつっこむ。
「それは企業秘密です」
「まあいいわ。冒険者も秘密主義が多いしね。こちらは調査に参加してもらえるとありがたいし。で、どうする?」
今度は紅蓮の剣の皆に聞いた。
「俺は浅い階層でよければいいと思うけど」
「私も余裕を持って終わるんなら」
「俺もそれでいいと思う」
3人とも同意した。
「では1泊2日で余裕を持って10階層までお願いできるかしら。あなた達の実力ならそこまでなら余裕だと思うし」
「「「わかった」」」
というわけで紅蓮の剣の皆はダンジョン調査を引き受けることになった。
そして、私は再びカリーナさんの膝に乗せられたのだった。
読んでいただきましてありがとうございました。
感想のお返事返せないことが多いですが、必ず読んでます。
引き続き次回もお読みいただけると嬉しいです。
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