魔法を使ってみたら
誤字脱字など読みにくいこともあると思いますが、よろしくお願いします。
「ちょっとお外で遊んでくる」
次の日、好奇心が抑えきれず、私は店が忙しい時間に外に飛び出した。
私は一度20歳まで経験している手のかからない子なので、家の周りなら1人で遊ぶのを許されているのだ。
店の裏にある空き地でまずはステータスを確認してみよう。
「ステータスオープン」
そう言うと目の前の空間に半透明のパネルのようなものが現れた。
そこには名前と年齢、人族、レベル、魔力量などが書いてあった。
レベル1なのに、この魔力量めちゃくちゃ多い気がするがこの世界での普通がわからない。
そして属性。
もちろんしっかり4属性が書いてある。
そしてその下の称号のところだ。
女神フォンティーヌの寵児って一体何?
このステータス大丈夫なの?
とにかくステータスは人に見られないように気をつけよう。
心を落ち着けて次は魔法を試してみよう。
しかし魔法の使い方も何も知らないことに気がついた。
異世界転生ものなら呪文だよね。
イメージでやってみよう。
「プチファイヤ」
指先にポッとマッチのように火がついた。
「で、できた…」
まさか1発で成功とは。
次は水の玉を空中に浮かせるイメージ
「ウォーター」
人差し指の上に野球ボールくらいの水の玉が出来上がった。
「できる…」
そのあとも小さな竜巻を起こしたり、地面を掘り起こしたりとイメージ通りのことができることがわかった。
魔法を使えることは正直かなり嬉しい。
しかし私は勇者になりたいわけではないのだ。
平和な世界で普通に生きていきたいだけなのだ。
「魔法は生活に便利なだけでいいや」
そう呟いて、店で働く両親のところに戻った。
私は知らなかった…。
まさか初めて魔法を使ったところを見られていたなんて。
「すごい!あんな小さな子が4属性を簡単に使えるなんて」
プラチナブロンドにグリーンの瞳の男の子が物陰でプルプルと感動に打ち震えていた。
「俺は今まで自分は特別だと思っていたけど、世の中にすごい人はいっぱいいるんだ!」
ちいさな両手で拳を作り、グッと力を込める。
「俺ももっと魔法や剣を練習して強くなろう!」
男の子は幼女の去っていった方向を見て呟いた。
「また会えるといいな」
読んでいただきましてありがとうございました。
引き続き次回もお読みいただけると嬉しいです。
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