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ファンダム④

誤字脱字など読みにくいこともあると思いますが、よろしくお願いします。

誤字報告とても助かっています。ありがとうございます。

「支部長、リジーさん達をお連れしました」


ガタン!と大きな音がしてドアが勢いよくパン!と内側に開いた。


「リジーちゃん!!会いたかった!」


腰まである長い赤毛の背の高い女性が、ドアを開けるなりリジーさんに抱きついた。


「ただいま、姉さん」


リジーさんは呆れたような、しかし優しい表情で赤毛の女性をそっと抱き返した。


私が不思議そうな顔をしていると、マルコスさんが説明してくれた。


「ここの冒険者ギルド支部長はリジーの実の姉なんだ」


なるほど、確かに同じ色の赤毛だ。


「姉さん、そろそろ。みんなもいるし」


ずっと抱きついていた支部長をリジーさんが引き剥がす。


「そうだ、紅蓮の皆もいたんだったな。悪い、取り乱した」


そう言ってリジーさんから離れて、そして、私を見た。


「何?誰?かっわいい〜!!」


ビクッ。


目をハートのようにした支部長がこちらを見てくる。


サッと私の前にガブリエルが立ちはだかった。


「え?何、あの子?めちゃかわいいんだけど。どこの子?抱っこしていい?」


リンクさんがそっと支部長に近づいて、彼女にささやいた。


「カリーナさん、落ち着いてください。キャラが壊れてます」


ハッとした支部長はゴホンと咳払いをして背筋を伸ばした。


「取り乱してすまない。私はファンダム冒険者ギルド支部長のカリーナだ」


キリッとした彼女は赤毛のロングの髪を肩から背中に流し、作業デスクに腰掛けた。


「皆、私の妹リジーがいつも世話になっている」


なんかさっきと雰囲気が違うんだけど、どうしたんだろう。


「姉さん、もう今更だし。ここにいる人は皆身内のようなものだから普段の感じで大丈夫よ」


リジーさんがそういうと、


「えっ、そお?良かった〜、ずっとこれやってるのも結構疲れるのよ」


ん?さっきの感じに戻った?


「さっきのは演技なんですか」


ガブリエル、そこ気になるけど敢えて突っ込んでいいのか微妙なとこ。


「そうなの。冒険者ギルドの支部長が女なんてなめられるでしょう?だからわざとやってるのよ」


「本当は姉さんはかわいいもの大好き女子だもんね」


「前の支部長が高齢だったから、早く引退したがってさ。ほんとは私もこんな仕事面倒なんだけど、他にやれる人がいないし、しょうがないよね」


支部長さんも大変なんだな。


「改めて、いつもリジーちゃんがお世話になってます。姉でファンダム冒険者ギルド支部長のカリーナです」


「初めまして。ソフィア=ロイドです。いつもリジーさんにはお世話になってます」


ぺこり。


「やだ、かわいい〜。いいなあ私もかわいい子と旅したい」


「こっちはボディガード兼商人見習いのガブリエルです」


「初めまして、ガブリエルと申します」


「やだ、こっちは超絶イケメン」


お互い挨拶が終わるとみんなでソファに座って歓談タイムになった。


なぜか私はカリーナさんの膝の上に座ってお菓子を食べている。


すごい自然な流れで膝に座らされた。


さすがギルド支部長。








読んでいただきましてありがとうございました。

感想のお返事返せないことが多いですが、必ず読んでます。

引き続き次回もお読みいただけると嬉しいです。

よければ評価ブックマークもお願いします。

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