ドリス②
誤字脱字など読みにくいこともあると思いますが、よろしくお願いします。
誤字報告とても助かっています。ありがとうございます。
私が屋台で出そうと思いついたのはかき氷だ。
この辺りは暖かく、今の季節は天気の良い日も多いらしいので、冷たいスイーツでも大丈夫だと思ったのだ。
私の魔法で氷も出せるのだが、ガブリエルに確認したところ氷の魔石から雪のような細かな氷が出せるようにできると言うことだ。
あとは魔石を枠の上に乗せて下に器を置ける台を2つ用意してもらえばいい。
シロップはフルーツを煮込んだ物にすることにした。
形のいまいちな苺と桃をカットして砂糖と煮込み
2種類の味のシロップを作った。
それとは別に、牛乳に砂糖を入れて煮詰めた練乳を作り、これはオプションで上にかけられるようにしてみた。
さらにカットしたフルーツも乗せて映えも意識だ。
試しに支店のみんなに振る舞ってみたが、とても好評で一発合格だった。
原材料費も安いしこれで屋台を出すことが決まった。
「器で出したら持って帰ってしまう人もいるのでは?」
とのジェイコブの意見により、銅貨1枚分値段をあげて、器を返却時にその銅貨1枚をお客さんに返すことにした。
あの、スーパーで百円カートを返却すると百円帰ってくる方式だ。
「なるほど、食器返却時に銅貨を返すとはいいアイデアですね」
私が考えたのではないが、今はその説明はできない。
「ソフィア様素晴らしいアイデアです。これならお客さんも食器を返してくれるでしょう」
なんか褒められるのがツライ。
とにかく今は沢山のシロップを作ってガブリエルのアイテムボックスに鍋ごと入れておいてもらおう。
そして祭りの1日目がやってきた。
5歳児ではかき氷を運ぶのは難しいと言うこともあり、ドリスの支店の女性スタッフを1人お手伝いに付けてもらうことになった。
ガブリエルのイケメンパワーで女性スタッフの誰が手伝うか熱い戦いが繰り広げられたそうだ。
祭り1日目は広場で色んな催し物があるらしい。
催し物のメインは広場での旅芸人の一座による演劇だ。
そして夜には街のあちこちでダンスがあるらしい。
そこで男性は意中の女性に花冠を渡しダンスに誘うんだそうだ。
乙女心くすぐる仕様だ。
私も大きくなったら素敵な人と再びこの街を訪れて、今度こそ青春したい。
私だって乙女なのだ。
さて何はともあれ今はかき氷の屋台開店だ。
うちの商会の屋台は立地に恵まれているので、屋台を始めるとすぐに隣のホットドックと焼き鳥の店に人が並びだした。
かき氷は珍しいのでなかなかお客さんがこない。
「食べてもらえれば絶対人気だと思うのにな」
お客さんが食べたくなるような良い方法何かないかな。
読んでいただきましてありがとうございました。
感想のお返事返せないことが多いですが、必ず読んでます。
引き続き次回もお読みいただけると嬉しいです。
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