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属性をはかります

誤字脱字など読みにくいこともあると思いますが、よろしくお願いします。

「ソフィア。ソフィア!」


父の声がして、ハッと気がつくと礼拝堂に座っていた。


「ずいぶん熱心にお祈りしてたな」


「うん、まあね」


苦笑いで誤魔化す。


「さあ、次はあちらで魔法属性を調べてもらうよ」


え?危なっ!


もうちょっとでチートな光と闇属性持ちになって、即バレするところだった。


確認して良かった。


「魔法属性って何があるの?」


「この世界には6種の魔法属性があるといわれているんだ」


父が教えてくれた情報によると6つの属性とは、光、火、風、水、土、そして闇ということだ。


女神から聞いた通り光と闇は国に1人出るか出ないかというレベルらしい。


「ちなみにお父さんは風属性だ」


「お母さんは水属性よ。だからソフィアは風か水かもね」


大体両親や祖父母の属性と受け継ぐことが多いらしい。


属性鑑定は別室に一組ずつ入って、鑑定用の水晶に触ると属性の色の光る玉が見えるシステムだ。


あ、ちょっと待って。


この世界の属性って何種類くらいが普通なのかな。


「それでは、ソフィア=ロイドさんどうぞ」


名前を呼ばれて両親と別室に入ると、そこには神官長様と助手の神官の2人がいた。


真ん中のテーブルの上には大きく透明な水晶玉のようなものが乗っている。


「ソフィア=ロイドさんで間違いないですね」


「はい、間違いありません」


「それでは、水晶に触れてください」


私が水晶に触れると、水晶がポゥと光って、中に4種類の色の玉が浮かび上がった。


色は、赤、青、白、茶色の4色だ。


「これは!」


神官長が叫ぶ。


「すごい!4属性が出たぞ!」


「私はここに配属されて初めて見ました」


やばい、やってしまった?


今世は普通に暮らしたいのに。


「ソフィア!4属性か、すごいな!」


「うちの子、天才かも」


なぜか無邪気に喜ぶ両親を見ていると、どうでもいいように思えてくるから不思議だ。


「4属性ってそんなに珍しいのですか?」


神官長に聞いてみると


「4属性はかなり珍しいですが、それでもまれにいるそうです。ただし4属性持っていても、ほとんどの方が全てを同じように扱えるわけでもなく、2属性くらいを主に使っているらしいですね」


それを聞いて両親も落ち着いたようだ。


「なんだ、そうなんですね」


「やっぱり4属性全部使えるというのは難しいのですね」


「まぁ、属性をたくさん持ってることがわかっただけで良かったじゃないか」


「そうね、これからのソフィアの人生で役に立つことがあるかもしれないわね」


確かにそうだな。


両親を見習って私も前向きに考えよう。


私たちは神官長と神官の方にお礼を言って家路に着いたのだった。






読んでいただきましてありがとうございました。

引き続き次回もお読みいただけると嬉しいです。

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