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心配性の女神様

誤字脱字など読みにくいこともあると思いますが、よろしくお願いします。

早いもので、私がこの世界に転生してから3年が過ぎた。


やっとスラスラと言葉が喋れるようになって会話も楽しめる。


嬉しい限りだ。


3年経ってわかったことは、私の生まれたこの国は日本の総理大臣のような国民の代表が選ばれる民主主義国家のサランという国であること。


代表と同じような権限が商業ギルドのギルドマスターにあるほど、商業がメインの国であること。


さらに我がロイド商会はこの3年でみるみるうちに成長し、今では我が国で10本の指に入るくらいの商会に成長しつつあるということだ。


父は、私が生まれてから商売がさらにうまく行くようになったと言われた。


もしかして女神にもらった幸運の力なのだろうか。


そうなら嬉しいな。


ニーナさんも相変わらず私のお世話に通ってくれている。


息子たちも大きくなり、私を妹のように可愛がってくれている。


さて、ずっと何か忘れているような気がしていたが、今日母に言われて思い出した。


「ソフィア、今日は教会に行きますよ」


そうだ!教会だ!


女神フォンテーヌ様に教会で祈るように言われていた。


母によるとこの国では3歳になると、無事に成長した報告に教会で祝福を受けることが決まっているらしい。


3歳までに病気で亡くなってしまう子供も少なくないのだとか。


今日は父も仕事をお休みして3人で商業ギルド近くにあるというこの街の教会に向かった。


今日の為に母が用意してくれていた白いドレスを着せられて、私は久しぶりの3人のおでかけ気分で浮かれていた。


「ソフィア、神殿に着いたよ」


父が私を馬車から下ろしてくれた。


この街の神殿はとても立派で、多くの神官たちが在籍しているそうだ。


神殿の中には立派な礼拝堂があった。


正面にはフォンテーヌ様の立派な像がある。


なかなか似ているような、似てないような。


「ようこそいらっしゃいました。女神の祝福でよろしいですか?こちらにお座りください」


私は両親と共に、礼拝堂の椅子に座って祈り始めた。


「女神フォンテーヌ様、お久しぶりです」


そう心で祈った時だった。


空からサーっと白い光が降り注いだかと思うと、私はあたり一面真っ白などこか懐かしい空間に立っていた。


「待っていましたよ!牡丹さん改めソフィア!」


「はい、フォンテーヌ様、お久しぶりです」


相変わらずのテンションで女神様は話し出した。


「なかなか神殿に来ないから心配して神託をおろすところでしたよ」


神託とかマジやめてください。


「赤ちゃんだったので来れなかったんです。ちなみに今も大人に連れて来てもらわないと来れません」


「そういえば赤子でしたね。それよりこちらの世界はどうですか?何か困ったことはありませんか。何か気になることとか欲しいチートとかはないですか?」


さらっとチートのこと言った。


「いえ、今のところ困ったことはないですよ」


「そうですか…。何かあったらすぐ教会に来てくださいね。いつでも私と話せますから」


「はい、その時はお願いします」


相変わらずの心配性だ。


「ところで魔法の方はまだ使っていないようですが、不都合とかありますか?」


え?魔法もう使えるの?


周りが皆使ってないからすっかり忘れてた。


「ソフィアさんは困らないように、全属性使えるようにしておきました」


「え?全属性ってチートじゃないんですか?私、チートはいらないって言いましたよね」


ほんとに目立ちたくないんだが。


「そういえば、自分で言うのもなんですが、顔もかなり美少女な気がするんですが…」


「あ、お顔のことはなにも言ってなかったので、ご両親のパーツを参考に私好みに仕上げておきました」


私好みって…。


外見も普通が良かったが、今更仕方がない。


「ちなみに全属性使える人ってどれだけいるんですか?」


「そうですねえ、光と闇の属性はかなり珍しいですね。例外はいますが光は一部の国の王族、闇は魔族とその家系の一部のものくらいですか」


「光と闇属性キャンセルでお願いします!」


え!あっぶな。チートじゃないですか。


「キャンセルですか?あると便利かも知れませんよ」


「いらないです」


この際はっきり言っておこう。


「普通がいいんです」


「それならしょうがないですね。でも欲しくなったら言ってくださいね」


いや、多分欲しくなることはないんじゃないかな。


「それとステータスも見れるようにしておきました。ステータスオープンと言うと見れますので参考にしてくださいね」


あ、それはありがたいかも。


やっぱり自分のステータスって気になるもんね。


「ありがとうございます。ではまた機会があれば教会に来ますね」


「もう帰っちゃうんですか?機会があればと言わずに定期的に教会には来て欲しいのですが」


ちょっとめんどくさいほど過保護に感じるが、しょうがない。


「わかりました。定期的に来れるよう努力します」


「はい、ぜひお願いします。それではまた」


再び白い光に包まれたと思ったら礼拝堂にいた。






読んでいただきましてありがとうございました。

引き続き次回もお読みいただけると嬉しいです。

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