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幼馴染みはオネエになりました   作者: 桜井 沙羅
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十一話目

そして学会の為、私はシンガポールに行くことになった。



なんと、旅費は全部でます!

すごいなあ…。

やっぱり天下の帝国大学だわあ。


よく入れたよな、私。


ちなみにシンガポールは初めてなんだけど、学会の発表が最終日にあるもんでちっとも楽しめない!


なんて意地の悪い日程だ。

初日にしてくれよ。


せっかく旅費だしてもらえて海外来れたというのに、心配すぎてホテルにこもって最終チェック!



まあ、ご飯なんかはみんなで食べに行ったりしてますが…。


シンガポールに来て思った事は、物価が高く、日本よりはるかに豊かな感じを受ける。


カジノがあるのも大きいのなー。


空港の収益もすごそう。

空港だけでもかなり遊べそうだよね、さすが世界一と言われるだけあるな。


学生さんのレベルも高そうなので恥をかかないようにがんばらねば。



そして迎えた発表は、完全に覚えていたので大丈夫だったんだけど、やっぱり質疑応答で何度も聞き返したりしてしまった…。


もっと英語を頑張らねば…。





学会を終えて帰国した私に、もちろん出迎えてくれる人もいるはずもなく寂しく帰宅した。


へとへとになって家に帰っても当然のように春樹はいなかった。


忙しいんだろうなあ。



うーん、でも久し振りの我が家。

思いっきりゴロゴロするぞー。

わっほーい。


リビングのソファーにダイブしてクッションに顔をうずめる。


はあ、癒されるー。

やっぱり疲れてたんだなあ…。



「ちょっと…。利香起きて、あなたかなりやばいわよ。」


いつの間にか寝ちゃってたらしく、春樹の声で目が覚めた。


「…うーねむい。

春樹おかえりー。」


「はい、ただいま。

利香もおかえり。」


春樹が引っ張って起こしてくれたがまだ眠い…。


「利香、あなた人前で寝ない方がいいわよ?」


春樹がちょっと困ったような顔で言った。


「え?なんでー?」


「白目むいて寝てて、正直私でも怖かったわ…。

将来好きな人の前ではやっちゃだめよ…?」


春樹が言いづらそうに言う。


なんですとー?!

そんなんしらなかったよー。

人前でなんか寝ることないしね。


っていうか、手遅れですよ!

すでに好きな人には見られたっちゅーの!


「まあ、手遅れになる前に気づいて良かったんじゃない?」


黙って落ち込む私に、珍しくフォローを入れてくれる春樹。


だからもう手遅れだっちゅーの!!


「白目とか…ほんと私女として終わってるわ…。」


かなり落ち込んでつぶやいた。


「ほんとね…。」


同意されてしまった!

泣きたい。

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