序幕
DANGARUZOAに、メサイアは優勢に戦いを進めていた。木元機が相手を混乱させ、宮本、藤木機が本命。そして地上からは本郷が仕掛ける。DANGARUZOAは敵を絞る事が出来ずに、あっちへこっちへ熱線を放った。その光線が、森を焼き払う。
「何とか人のいない地域まで誘導せよ」
本郷がレーザーライフルで攻撃しながら叫んだ。
「了解」
クロウ1が急接近をしてそれから横に飛んだ。DANGARUZOAはそれを眼で追い、口から熱線を放つ。熱線は空を切り、クロウ1を追う。しかし、クロウ1は華麗な宙返りをしてそれを回避、今度は後方からミサイルを当てた。
「第一ミサイルパック、パージ」
木元の機体下部からミサイルパックが投下された。それも丁度、DANGARUZOAの頭上に直撃するコースで。敵は益々混乱して、大地に拳を叩き付けた。電撃がそこからスパークする。
「もっと人里から遠ざければ、プロメテウスカノンの使用を許可する」
それを聞いて、木元が嬉しそうに叫んだ。
「必殺の一撃は最後まで取って置くのですね」
「そういう事だ」
宮本が小さく呟いた。
「戸ヶ崎、五藤の両隊員の援護にも行きたい。さっさとこいつを始末しよう」
何とか相手を、北の方へと動かしたいメサイア一同。そしてDANGARUZOAは彼等の挑発を受けて、クロウ1、クロウ2を追尾するのだった。




