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プロローグ
彼を裏切ったあの日から二年。
二年ぶりに再会した彼は自分が知っている彼ではなかった。
彼の周りには沢山の女の子。
足元には血を流している男達。
優しさで溢れていた彼の瞳は冷徹に。
昔大好きだった彼はもういない—…
ねぇ、しんちゃん。
私達はどこで道を踏み外してしまったの?
戻れるなら戻りたい。
二年前のあの二人の思い出の場所に…
裏切った私が言ってはいけないのは分かっているけど言わせて…大好きだったと。
ありがとう。
貴方に笑顔が戻りますように。