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ピピロッテ初めてのお留守番

雪の降る国ノバアルビオンの大きな港の街オルサポルタの片隅で赤毛を毛先までピーンと三つ編みにしてもらい今日も元気に朝のご挨拶をするピピロッテ。


ある朝、食堂へ朝食を食べに行く前にお父様とお母様のお部屋にお姉様と呼ばれます。


そこでお母様がピピロッテの肩に手をおきお話します。

「ピッピ、夜にあと3回寝たらお父様とお母様は列車という乗り物に乗って王都へ参ります」


「おーと?」


「ええ、王様という偉い人が住んでいる所です」


「おーさま…ってお姫様と王子様のお父様ね」


「えぇ、そうです。ピッピは物知りね」とお母様はニッコリ微笑みました。


「絵本に書いてあるから知っているのよ。でも、どうして行くの?」とピピロッテの質問にお父様がお仕事なんだよと答えました。


そうなんだー。とピピロッテは呑気です。

だってまだ4歳だもの。王都がどんなに遠いのかちっとも分かっていません。


ちょっと心配になったお姉様が聞きます。

「ピッピ、分かってる?お父様もお母様も何日も居ないのよ」


ピピロッテは驚きます。


お母様が「10日位かしら」と言いました。


とおかって何回寝たらなの?と不安になります。


お父様が「ピッピ、10回位夜寝たら帰ってくるよ。お土産楽しみにしててね」と言いました。


お姉様もピッピと一緒にお留守番だから寂しくなんてないわよね?と囁きます。


夜は狼のぬいぐるみのミスターポムが守ってくれるからたぶん大丈夫。


お父様とお母様にピピロッテは元気に答えます。

「お留守番まかせて!ミスターポムもついてるし大丈夫なのよ。」


本当はちょっぴり不安。でも、お仕事なのよ。お姉様もいるし大丈夫よ!と自分に言い聞かせるピピロッテ。


お母様が喜びます。

「まぁ、ピピロッテ心強いわ。そんなピピロッテに新しいお仕事を任せます。」


そういって1冊のノートを手渡しました。

侍女というものは日報なるものを書くのですって。日記みたいなものよとお母様は言います。


お父様とお母様が不在の間どんな事があったのか書いておくのですって!



これは大仕事だわ。だってまだあまり字が上手に書けないんだもの。


頑張らなくちゃ!と張り切る末娘を夫婦は仲良く見守ります。


3日後元気に見送ったピピロッテですが思ったより10日は長く何度か寂しくて涙を流してしまいます。お姉様に抱き締めてもらい無事日報も書き上げピピロッテの務めを果たすことが出来ました。



ピピロッテの10日間はどんな感じだったかですって?



それはまた、別のお話。






お読みくださりありがとうございました。


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