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Maze of Life  作者: ちゃーしゅー
片翼の天使
5/6

第5話 リヴァーサル戦

レイカ「来る..!!」


私の目の前には悪魔がいる。

見た目は個体によって大きく異なるが今、私の目の前ないるのは誰がどう見ても悪魔と呼べるだろう。

悪魔が槍を振りかざす。


レイカ「!!」


突然始まる命のやりとりに少し驚いてしまう。


レイカ「そうだ...これは戦争なんだ」


今置かれる現状を身をもって感じる。

向こうが来るならこちらもやらなければならない。


レイカ「はあぁ!」


悪魔に渾身の蹴りを入れる。

意外にも悪魔は簡単に吹っ飛んでいった。


レイカ「意外といけるじゃん....」


これならなんとかなるかもしれない。


私は周囲にあった武器を探す。


レイカ「日本刀...?」


普通の剣かと思いきや日本刀、だけどこれしかないのだから今はこいつに頼るしかないだろう。


私は刀を腰におさめ刃を抜く。


レイカ「いくよ!!」


大量の悪魔が私に押し寄せてくる。


その一つ一つを切って殺して。

だけど何故だろう体は軽い。

心も軽いような気もする。


レイカ「これなら...!」


そう思った瞬間だった。


私に今まで経験したことのない、いや経験するはずのなかったプレッシャーが一気に押し寄せる。


何かを感じたアブディエルが一言話す


アブディエル「これは、悪魔侯爵か...?」


悪魔侯爵ってなんだ、今私たちの前には何がいるのか強い不安が私に乗り掛かる。


しかしアブディエルは顔色を変える事なく私に指示を出す。


アブディエル「レイカ!お前にあれの相手は無理だ、お前にはここで援軍が来るまでの防衛を任せる!」


アブディエルの声には威勢があり、私の不安も飛ばしてくれる。そして援軍が来ることも分かり、今までの心配も一気に消え去った。


レイカ「はい!アブディエルさんも気をつけて!」


アブディエル「誰に言っている、お前こそ死ぬなよ!」


悪魔侯爵とやらの方向へアブディエルが一気に飛翔する。


さぁ私1人が残っちゃった。


レイカ「勝てるかなぁ」


心配事を口にする割には意外と平気な自分に少し驚きつつも手に持つ刀を握り敵へと振りかざしていく


新たに出る敵も切り捨て、後ろの敵は蹴り飛ばし目の前の敵を殴る。


無数に出てくる敵を切って、蹴って、殴った。


どれだけ時間が経っただろうか、そろそろしんどくなってきた。


拳は赤くなり、足は上がらなくなってきた。

刀も僅かだがこぼれしているように見られる。


レイカ「はぁ…はぁ…しんどいなこれ。」


だけど数は最初よりもかなり減ってきた。

後少し踏ん張れば大丈夫だろう。


そう考えていると、一体明らかに違う悪魔が出てくる。


レイカ「ヤバいかも..!」


普通の悪魔よりも大きく筋骨隆々な見た目。


悪魔侯爵と呼ばれる悪魔とは違うようだけど私にとっては格上の相手だ。


悪魔は拳を握ると一気に私に詰め寄る。


レイカ「......!!!」


反応する隙もなかった。


その素早い拳は私の腹を的確に撃ち抜いた。


スパァァァン!!


レイカ「うわあああああぁぁ!!」


痛い、めっちゃ痛い。変に刺されたりするよりちゃんと殴られるのが一番痛い。


レイカ「これ......ヤバい」


なんとか立ちあがろうとする私に隙を与えまいと悪魔は私に向かい蹴りを入れてくる。


レイカ「防がないと!!」

私はとっさに日本刀を向け、相手の蹴りを防ぐ構えをとった。


ガキン!!


レイカ「あぇ?」


思わぬ光景に変な声が出てしまう。

悪魔の蹴りは私の持っていた日本刀を簡単に打ち砕いた。


目の前には止まらぬスピードで悪魔の蹴りが飛び込んでくる。


私は思う、これは死ぬかもしれない。

立つのも必死な状況でこれ以上何ができるのか。


死を覚悟した私は恐怖で目を瞑ってしまった。



レイカ「......!!!」









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