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『異世界綺譚』 林檎が嫌いだったら魔法はなかった   作者: 竜彦
1 異世界転生と結婚
8/24

転換点:明日は知らない

「……ルイゼは……もう行ってしまったのかい?」


いつに間にか外出していて先ほど部屋に戻ってきたアリサに僕は聞いた


「……ええ……行ってしまいました」


外套を脱ぎながら彼女は言った


「……そっか」


やっぱり……もう本当に会うことはないのか……

彼女には彼女なりの人生というものがある それを邪魔するわけにはいかない


「彼女は最後になんて……」


と言葉を言いかけているときにアリサがそれを遮った


「ジュリアン!私たち、幸せになりましょう!お姉さまにも負けないくらいに……!だから……だから」


アリサはそこで言葉に詰まった 

今にも涙が零れ出しそうになったが


「私……あなたを愛していますから……」


と泣きたくなる気持ちを堪え満面の笑顔をジュリアンに向けた

窓から差す迎えたばかりの朝陽が彼女の青い瞳から僅かに零れ落ちた涙の雫と彼女の笑顔を輝かせていた

その顔にはもう悲しみも後悔もなかった これからを生きる若者の活発な活力があった


「ああ……そうだね。僕も君を愛している。だからこれから一緒に楽しく生きていこう。ルイゼにも恥ずかしくないように」


それから二人は熱い抱擁を交わした


アリサはダムが決壊したかのように溜めていた涙をここで溢れさせた


……僕は心に彼女と誓ったんだ

僕がアリサを何があっても絶対幸せにしてみせる 

それが今の僕にできることだ

いや、僕にしかできないことなんだ



それから一週間ほどが経過した


……予想もしていなかった悲劇が僕らを襲った

これでこの章は終わりです。次からやっと魔法も出ます。ブックマークや下の☆マークを押して頂けると幸いであります。



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