アーリフレイトの決意
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※※※
「お父様」
真っ直ぐ父を見て、呼んだ。
「何だ」
鋭い光を持った瞳がアーリフレイトを貫く。
ここは、サートレイ侯爵のプライベートルーム。
そこに2人、親子として並んだ。
「っ、今年中に、いや、半年のうちに領地の問題を解決したら、私、アーリフレイトは、レオニード公爵家に実子として戻ります」
アーリフレイトの意志を伝える。
「確信があるのか?」
「ええ。ですから、レオニード公爵も同じような状況になっていると風の噂でお聞きしたので。少々、見てこようかと」
「良いだろう。半年のうちに解決しなければ、儂が婚約者を見つけてこよう。さすれば、お前はずっとサートレイ侯爵家のものだ」
絶対ヤダ。
馬鹿馬鹿しい。
この狸なんなの?
という思いが出てくるが、出来るだけ顔に出さないように。
「承りました。絶対に、解決してみせます」
と、アーリフレイトは、言った。
※※※
「私、彼方のお父様とお約束をして参りましたの」
「どのような?」
レオニード公爵と向き合って、アーリフレイトは話す。
「半年以内に領地の問題を解決できたら、実子としてこちらに帰って来ても良いと。出来なければ、彼方のお父様が婚約者を見つけると」
苦渋を飲んだような表情をする公爵。
「そうか。出来るだけの協力をしよう、アーリフレイト」
「感謝いたしますわ、公爵。・・・・・・あの雪、実は私が作ってるのですが」
「何か?」
「いいえ、何も」
魔力を使って作った・・・・・・、魔力によって具現化された物がサートレイ領の雪である。
止めろと言われれば止められるし、消せと言われたら、消すことだって出来る。
しないのは、昔見た雪が、また見たいから。
わざと、消したくないと。
「お嬢様」
「何? レオネア」
「貴女様がが作っていると聞こえましたが」
「知っているでしょう? 魔力の量を」
「ええ、勿論です。お嬢様であれば、あの広さ、簡単に雪で埋まらせることが可能でしょう」
実際は、アーリフレイトの魔力が体内から流れ出した物が、雪となり、降り積もる。
それだけ膨大で、制御が難しい。
ずっと魔力を意識していないと、生態系が崩れることもあり得る。
数分の後。
「伝えるべきことは伝えましたので」
レオネアを従えて、アーリフレイトは部屋を出た。
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