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あの日見た雪の景色  作者: 鶴
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番外編 過去〜アーリフレイト視点〜

こちらはアーリフレイトとレオネアが出会った過去のお話です。

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 アーリフレイト・サートレイ侯爵令嬢がレオネア・レオニード公爵令息に出会ったのは11年前、彼女が5歳の時でした。



 ※※※



「外へお散歩に行きましょう」

 アーリフレイトが偶然発した言葉。それは彼女の気分で、誰かに会いたいとかではなくて。

「とても積もっているわ」

 白い傘をさして、侍女と共に屋敷を出る。


 気まぐれで、雪で雪だるまをつくっていた時。

 トサッという音が、アーリフレイトの耳に入った。

 周りを見渡しても、誰かが倒れた様子はない。とすると、外かと思い、タタタッと走る。

 門の近くに来たところで、黒い物体が目についた。

「開けてちょうだい。何かあるわ」

 侍女たちは騎士に頼み、開けてもらう。

 少し開いたところでアーリフレイトは走り出した。

「お嬢様、いけません」

「外は危ないのです」

 そういった声が耳に入ったが、気にしない。

 物体の元へ駆け寄ると少年であることがわかった。

「大丈夫ですか?生きていますか?」

 少年の手を握ると冷え切っていて、冷たかった。

「誰か、この子を連れてきて。冷え切っているの。温めないといけないわ」

 5歳らしからぬ言葉だったが、気にしない。



 部屋へ運んでもらって、お医者様にきてもらった。

「冷えと魔力切れでしょうな。お嬢様にもあるでしょう。多分ですが、何かしらがあったのかもしれません」

 それをいうと、彼は帰ってしまった。

 わざわざ火を起こしてもらうのが面倒だったので、薪を持ってきてもらって下がってもらった。

 薪を暖炉にくべて、火をイメージする。わざわざ詠唱(えいしょう)するのが面倒だった。

 アーリフレイトは魔法が使える。普段は使わないけど。




 5日も経った頃、少年は目を覚ました。

「はじめまして。私はアーリフレイト・サートレイというの」

 お母様に習った淑女の礼(カーテシー)をする。

「貴方は?見たところは、貴族のようだけれど」

 身なりからそう判断したのは初めて見た時。

「えっと、僕は、レオネア、レオネア・レオニード。訳あって家出してきました」

 笑顔で言うなし。

「訳ありなら、ここで私の従者として働いてくれない?そろそろ執事をつけようと思っていたから」

 少し考えたあと、答えてくれた。

「わかりました」

 そのあとお父様を に報告したら、公爵がいいといったら良いのだそう。速攻で手紙を出したら直ぐ帰ってきてOKと言われた。


 というわけで、ここで働くことが決まったのでした。


 ※※※


「懐かしいわね。久しぶりだわ、思い出したの」

 自室で一人、クスクスと笑っていたアーリフレイトなのでした。




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