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ぼっちが学年二代美少女に憧れた結果  作者: 豚太郎
前編 クズと中間テストと学年二大美少女
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プロローグ

 

「……あー、死にてぇ」


 自室のベッドの上、俺は手元のスマホを見ながら呟いた。

 昼から惰性で続けていたゲーム画面を閉じて、そのままごろりと寝転がる。


「腹、減ったなぁ」


 今日は朝から何も口にしていなかった。


「なんか作るか?……いや、確か冷蔵庫何にもなかったな」


 今更外に出る気も起きないし、まぁ一日くらい食わなくても大丈夫だろ。


「……うわ。もうこんな時間か」


 ふとスマホで時計を確認すると、とうに日付は変わっていた。


「ダルすぎぃ……」


 スマホをベッドの脇に放り出して、ぼんやりと天井を見つめる。

 あと五時間もしたら学校に行かなければならない。あぁ面倒だ。


「……またサボるかぁ?…………いや、流石にそろそろ不味いか」


 辛うじて理性が働き、学校には行くことにする。

 俺は偉いなぁ。

 よし、そう決めたならば今は、少しでも寝ておいた方がいいだろう。


「……しゃあ、寝るぞ~。……っと、その前に少しだけ……」


 だらだらと寝る準備を済ませ、再びベッドに潜る。そこで最後にタイムラインだけ確認しようと思い、横にあったスマホを拾い上げた。



「……………………………くぁ」 



 結局。

 この日俺が寝たのは朝日が昇ってからであったとさ。

 






 ――いつも通りに怠惰に始まった一日。

   クラスのアイドルと幼馴染、彼女らと道が交わったこの日から、俺の青春は始まるのだ。



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