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自己紹介

教師になり10年がたつ、私が有名人だったら10周年と言ってパーティーでも開催したいぐらいだがお生憎とそうもいかない、いやそんな事じゃない、教師を10年やって一番はっきりしたことがある、板挟みになりやすいということだ。

やらなければならない授業工程、点数と態度による生徒自身の評価、周りの教師との調和、生徒の親との関係性。

あげていくときりがないように思う・・・いや、せいぜい10個ぐらいかもしれないな・・もしかしたら小さい悩みなのかもしれない。


こんなふうに感慨にふけるのもそんな悩みが少しは減るからなのかもしれない

役職が上がり自分が統率をとる立場になったからである、ずっとこれを目標に掲げて頑張ってきたのだ。

生産性のない授業や生徒のことを考えない教育組織に対してずっと抵抗してきたことが徐々に身を結び結果が表れ始めたということだと受け止めている。


ここから先私の統率による教育による結果が出るのに5年以上はかかるとみている組織とは一朝一夕では変わらない、特に教育の場ではそれが顕著かもしれない生徒自身の成長もあるし、私が勤めているのが公立というのも少しはあるのかもしれない。


今までの生徒たちにも可能な限り有益な教育をしてきた、その結果が今回のことでもあるのだから、これから先はその範囲が広がることを願うばかりだまずはこの中学校からそしてその教育が認められれば参考にしてくれる教師も出てくるだろう、その光景を妄想するとワクワクしてくるんだ、いや妄想などではない必ず実現させるのだ!!

日本という国に属する者は教育を子供のころに確実に受ける、義務で9年間だ。

その長い時間に学びのない子を出すのはどれだけ無駄であるか、いかにかわいそうであるかその無駄を生み出すのが教師ひいては大人であってはならない。


この手の事を考えると熱くなり似たり寄ったりの結論に達する、そのことで自分を奮い立たせる。

私は電車の中だ先生が学校の近くに住んでいるという例は少ない先生のプライベートを生徒にあまり見せては威厳がたもてないという理由があるのだとか、これについても私はどうかと思ったことがあるが、このことに関しては単純に学校の近くにそうそう家をもつことができないという単純な理由もあるのでしょうがない。


電車から降りる、あまり人が下りることの少ない駅だ。そこから家まで歩いて10分かからない

家に向かい歩き始めて5分人がいない路地 


突如後ろから刺されることになる

「フッ!」

そいつはできるだけ声を潜め力を溜めて刃物を刺す

「ハッ・・・」

抵抗を試みる、犯人の顔はわからない

「グッ・・・ウア・・」

叫ぼうとするがそいつが私の顎を下から押し顔が真上を向く状態にしているせいで上手く叫べない

足で後ろにかかとで蹴ろうとするがうまくいかない。

息が苦しい

そんなことを思った隙が分かったのかそいつは私から刃物を抜き、別の場所に刺す、そんな残虐なことを繰り返した。

私は力が抜ける、血の気が引くという意味を真に理解した瞬間でもあったかもしれない。

最後、今までの人生について考えることもなく、自分の望み半ばで倒れることについて考える間もなかった

死とはこんなにもあっけないのか・・・。


京本(きょうもと) 学典(たかのり)34歳 2022年7月8日背後から刃物で複数刺され死亡

日本では少数であろう死に方をむかえる 配偶者無しとなっている


後の死体解剖で判明したが最初の一突きで肺に刺さっており、複数刺さずとも死に至っていたことが判明

季節が夏に入りTシャツにYシャツという薄着であったのも要因だと思われる。

刃物は刺身包丁でよく研がれてあったという、刃物が付近に落ちていて、購買履歴をたどり犯人は簡単に判明する。

犯人 岡本(おかもと) (さとる)は京本の元同僚で生徒に手を出し、暴行及び性的暴行で逮捕され有罪 懲役5年となったのち釈放された男である。

岡本の解釈では性的暴行はなく、同意の上であったということであり、その罪に納得してはいなかった、自分をこのようにした二人を許せない自分と共に落ちて欲しいとのこと。しかしながら刑期中の岡本は見事なまでに優秀を気取っていた。

釈放から3年の間 京本と性的暴行の被害者 長瀬(ながせ) 智咲(ちさき)のことを調べ上げ殺人を計画


完全な逆恨みであるとともにこの事件は一日のうちに行われ、二つの殺人事件の解決となった。

しかしながら少し京本側に非があるとするのであれば、彼が26の時の事件でありその時の正義感からやり方がよろしくなかったと言えばそうかもしれないといえなくもなかった。それはまた別の話である


かくして二人の死人が出た事件は岡本の死刑で決着がつくことになる

一番の不幸人は智咲であるとともに 今そして未来の京本の教え子たちでもあったかもしれない、しかしながら京本が残していた自分の教育とは何たるかを綴ったノートがみつかり京本の親が自費出版することになる、10年後に京本の教え子 白石(しらいし) (りょう)が京本の望みを叶えることとなる。

京本の死に対して彼の教え子たちが一番ショックを受けていたことが彼の教師の成果でもあったかもしれない。



京本の日本での人生は望みを叶える直前にして幕を閉じた。

もし読んで下さる方が居るのであればとてもとてもとても嬉しいです、自分の世界に共感に得られたら幸いです。


ある程度の区切りまでは書いてみようと思います。

初めての投稿なのでドキドキです。


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