レッスン1
小説初投稿です。 文章が非常に拙いですので
分かりにくいところもありますが宜しくお願いしやす。
「え...」
今気のない台詞を吐いたのは何処の誰でもなく俺だ
この暑い中、俺は母さんと絶賛格闘中だ。
「今日はばあちゃん家行くって言ったでしょ!
まさか、行かないなんて言ったらばあちゃん泣くよ!」
「別に泣きはしないだろ...というか母さん、初耳だよ。」
「やっぱり適当に返事してるなぁと思ったら!
はぁ...将来が心配よ母さん」
「とにかく!母さんはトモの試合見に行くからちゃんと
行くんだよ!それと、くれぐれもマリナちゃんに宜しくね♪」
俺、二宮 仁は高校初の夏休みを怠惰に送っていた。
こうして母さん、二宮 優実は弟の二宮 智也のサッカーの試合の
応援に行ってしまった。彼女も40過ぎなのに俺からしてみれば
かなりパワフルに見える。見た目と相まってあの溌剌とした声も
若さを演出しているのかもしれない。(母さんの前じゃ絶対言わないけど)そんな事を考えながら家を出て駅へ向かう。
やはり外は暑く、体から吹き出す汗が止まらない。
「こんな日に働く大人も散々だな」
軽い皮肉を言う気力もあるが、ただ単にこの暑さをごまかす
のに精一杯だ。
駅近くの商店街だ。出ている店はいつもより少ないが、今日も
元気な声が響き渡る。
「オッス!仁」バン!
「うぉっ!」
元気よく俺を突き飛ばしたのは同じクラスの蔵本 秋乃だ。
仁「秋乃か、今日も小麦肌が目に眩しいよ」
秋乃「何だそれ?褒めるのならそんなキザな台詞はやめとけよ」
仁「相変わらず俺のユーモアを否定してくるな
言う度に傷つく俺の心も考えろよ...」
秋乃「ははっ!悪ぃ悪ぃいつもの癖でな!ところで仁は
何しに来たんだ?」
仁「俺も右から左でよく分からないんだがばあちゃん家に行って
マリナに宜しくだと」
秋乃「マリナかー、あいつ何で引っ越しなんてしたんだろうな
アタシはあんまり関わりなかったけど、で何の用事なん だ?」
仁「それが俺もさっぱりで、何でマリナなのかもわからない」
秋乃「まぁ仁は人の話聞かないからな、しょうがないだろ
あ もういかねえと じゃあな仁」
仁「えっ...ってお前は何で居るんだよ!」
秋乃「アタシは部活だよ、遅れるとコーチがうるさいんだ
今度こそじゃあな!」
仁「まるで嵐だな...」
彼女はバスケをやっているせいか、もともとなのか非常にサバサバしている。いつも快活で自由人だ。そんなところが俺には
居心地が良くて出来るだけ長く話をしてみたい。
俺は自由人に一方的な別れをして道を進む。
(駅もあまり人がいないみたいだな)
早めに駅についたので椅子に座って待っていると
「こ...こんにちは」
この声は中学の時の生徒会長で同じクラスだった鷹野 愛さん
今は私立トップ高校のフェリス女学院に入ったはず...
仁「おお!鷹野さんか久しぶりだね」
愛「仁くん...鷹野じゃなくて愛ってよんでっていってるじゃない ですか!」
仁 (中学の時もかわいいと思ってたけど高校でもすげぇモテるん だろうなあ、さすが、歪みねぇな)
愛「おーい 戻ってきて下さいよ~」ブンブン
仁「おぅ!ごめん愛!」(しまった引かれる?)
愛「ふへへ...//はっ!そ..そうです、いつも呼び捨てで構いませ んので...」
仁「そ..そうですか?」(危ない所だった...)
愛「それで仁くんはどちらに行かれるのですか?」
仁「俺はばあちゃん家に、それとマリナにも会いに」
愛「......マリナさんとはどういったご用件で?」
仁「それがどうも話を聞いてなかったようで...俺もよく...」
愛「......私もついていきましょうか?」
仁「俺なんかに時間を割いてくれようとしてくれるのはありがた いんですが...大丈夫ですよ、俺も立派な高校生ですから!」
愛「そうですか...」(せっかく一緒に居るチャンスなのに...」
仁「じゃあ今度買い物に付き合ってもらえませんか?
今回のお心づかいのお礼で」
愛「...!約束ですよ!」
仁「はい」(これはまずったな...よほどオシャレしないと周りか らの視線でしんじまうよ...)ゴオオ
仁「電車来ましたんで俺はこれで」
愛「デートのときはバッチリおめかししてきますね!」
仁「は...はぁ...?(違うよ!俺とじゃ完全に釣り合わない!)
ではまた」
愛「はい!またデートで!」
そして俺は白いワンピースの激カワ女の子に見送られ電車に
乗り込んだ。(途中から買い物がデートになってたのは忘れよう)
確か鷹野さんはマリナとあまり仲良くはなかった気がする。
何か言い合っている場面に何回か遭遇したことがあるから
会わせるのはマズイ気がしたんだ。初めて会った時は二人とも仲良かったのになあ
「はあ...楽しみです...」ウットリ
次はばあちゃん家に着きます