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007「後悔先に立たず…ホント、マジで」

007「後悔こうかい先に立たず…ホント、マジで」


・・・120L入る90cm×70cm×40cm程度ていど水槽すいそうを乗せた電動のカートが行きう世界・・・

私は閉じ込められていた場所から救出された後、精密検査のために入院しました。

そこで…完全な人であった時には、目にする事が無かった不思議な光景を目の当たりにして

水槽の中から外をながめては、御見舞おみまいに来るお兄ちゃんとアブサンを質問攻めにしてこまらせました。

・・・入院中で水から出られなくなったサクラ故春モトハルとアブサンは、何度も散歩に連れ出した。・・・

可動式の大きな水槽から、その水槽より小さな半分くらいの大きさの水槽を乗せた電動カートへ

私も自分の意思で移動できる乗り物に乗る事が出来て、テンションが上がりまくりです。

そんな私にお兄ちゃんとアブサンは、サプライズのつもりなのか?

相談相手として、私とは違ってりくで生活できるマーフォークのお姉さん達を紹介してくれました。

・・・桜の「手のこうからひじにかけて」と「こしから下」には、白いうろこが生えていた。・・・

私が初めて知り合ったマーフォークのお姉さん達の足は

腰からひざ辺りまで普通の人の足で、鱗が生えているのは膝下からでした。

・・・桜は彼女等に会うたびに水の中で、鱗の生えた2本の足をでて溜息ためいきく・・・

「大人の女」と言うのに成れば、陸でも生活で来て鱗も膝下まで下がるそうです。

そして、「母親」に成れば…鱗は全部消えてしまうのだそうです。

どうやったら「大人の女」に成れるのでしょうか?

・・・桜は「大人の女」について、誰にも聞く事が出来ぬままに退院の日を迎えた。・・・


桜の退院の日・・・

故春とアブサンに連れられ、桜は水槽を乗せた電動カートに乗せられたまま車に乗り込み

マーフォーク家族同居可能マンション地域へと移動する


町をかこへいより高い塀に囲まれた塀の中

更に低い塀に囲まれたビルぐんの存在する場所へと門を通り抜け、一行が乗る車は進んでいく

目的地のマンションの前には、数台の引っ越し業者のトラックと

ピンク色の鱗を持つマーフォークのお姉さんが、カメラを持った彼氏と一緒に待っていた。


マーフォークのお姉さんは、故春とアブサンに挨拶あいさつすると桜に歩み寄り

『家に入る為のカードキー作るから写真を撮らせてね』と

写真と番号と「須々ススキ 女雛メビナ」と書かれた自分のカードキーを見せ


彼氏に桜の写真を取らせてから

『キーが出来たら、マーフォーク用の出入り口の使い方教えるわね』と

桜の頭を撫でてから、立ち去ってしまった。


桜が戸惑とまどいを隠せないでいると、故春が

此処ここは、今日から桜も住む事になる御家だよ』と、笑い

『で…此処ね、俺等が所属してる学生組織の自衛団が最近

仕事の報酬ほうしゅうとしてもらい受けた中古のマンションなんだ…

桜に紹介したメンバーのほとどが住む事になってるから、仲良くするんだぞ』と、言う


ちなみに、俺と故春も引っ越ししてきたばかりでな…部屋が段ボールだらけだ

悪いんだがしばらくの間、快適かいてきな生活を期待してくれるなよ』

アブサンが、追加情報を桜のもたら


何の説明も無く連れて来られた桜はちょっとの間、茫然ぼうぜんとして

『もしかして…私の為に引っ越したんですか?』

自分の想像力の中からやっとの事で見付け出した答えを口にした。


今度は、故春が戸惑いを見せた

戸惑う故春を見て、桜は『私の為にごめんなさい』と繰返す


故春と桜の隣に居たアブサンは大きく溜息を吐き

丁度ちょうど良かったんだよ…いやむしろろ、引っ越しを決めるのがおそかった位だ』と

き捨てる様に言葉をこぼ


『おいコラ!アブサン、それ…桜に話さない方が良くないか?』

アブサンが零した言葉に対し、故春は困った様な表情を見せた。


故春とアブサンの様子に桜は

『お兄ちゃん?アブサン?そんな御話の展開てんかいを持って来られると困ります!

言って貰えないと…私とっても気になって、夜も眠れなくなってしまいます!』

困惑こんわくの表情を浮かべる


故春への助け船の出し方を失敗したアブサンは、苦笑にがわらいを浮かべ

故春の方は『いたら…後で後悔するかもしれないぞ』と、微妙におどしを掛ける

それでも桜はたずねて、アリトアラユル意味で後悔した…でも、それはきっと

訊かないでも、何時か知って後悔する事になるであろう事でだったりするのだった。


故春の思った通りに後悔する事になった桜は、故春とアブサンの話しを聴いて

今までの人生の中で一番、愕然がくぜんとした

『お兄ちゃん…もしかして、見ちゃったんですか?アブサンも…』

故春とアブサンは無言でうなづく…


桜は自分で確認して赤面し、意味不明な奇声を上げて水槽の中でノタウチマワル

『な?後悔したろ?』と、故春は笑う

アブサンは『あ、そうそう…ちゃんと捨てずに持って来てあるから落着いたら整理せいりしろよ』と

すずしげに言いはなった。


桜が後悔したのは、隠し持っていた桜の私物の「BL本」等のコレクションの事だった


・・・教訓きょうくん・・・

公表できない趣味のコレクションは手元に置かず

もしもの時、持ち主不明で処分しょぶんされる様な環境かんきょうに置く事が出来るならば

そうした方が絶対に良いです!絶対に!!

生きてる内に、すべての私物を身内にゆだねなければイケナクなった時

委ねた後の事を考えれば…ね?ヤバイでしょ?


桜が「今直ぐ、消えて無くなってしまいたいです!」と

心の中でさけんだ事は言うまでもない現実でしょう。


そう、5年ほど前に桜が行方不明になってから暫くして・・・

いじめから桜をまもる為、特例で認められていた4人部屋を3人で使う行為が

特例となった理由の桜不在の為に撤回てっかいされて

4人部屋を4人で使う為にルームメイトを増やされたのだそうだ


その為に、故春とアブサンは・・・

新しく入ってくるルームメイトの為の場所を開ける為に、桜の荷物を整理するが

秘密ひみつかくし場所に有った桜の私物に、故春もアブサンも気付けなくて

知らないが為に、コノ「ある意味での悲劇ひげき」が起こってしまったらしい


新しいルームメイトは、桜の私物「BL本」に気付き

その他の桜のコレクション「あやしい視点してんなまめかしい思考しこう」で、桜が隠し撮りした

故春とアブサンの関係を誤解ごかいするに足りる写真の数々を手に入れて


面白半分でネットに公開したそうな・・・

で、故春とアブサンは…そう言う関係だと認定されてしまったと言う事だ

認定されてしまう過程かていについての事は・・・

読者様の「経験と知識」そして「常識力じょうしきりょく」にたよった「想像」におまかせする。

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