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破壊の御子  作者: 無銘工房
胎動の章
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第4話 第一角-数字 1

 卒倒しかけていたミシェナが、ようやく我に返り、真っ先にしたのは平伏であった。

「新しいご領主様とは知らず、とんだご無礼を……!」

 まるで裁きの間に連れ出された罪人のように、恥も外聞もなく平伏したまま、ひたすら謝罪の言葉を繰り返すミシェナに、蒼馬とシェムルは大げさすぎると苦笑を交し合った。

 しかし、ミシェナからしてみれば、領主とは自分の生殺与奪の権を握る支配者である。ちょっとした気まぐれで、殺されてもおかしくはないのだ。ましてや蒼馬は、凶暴なゾアンたちを従えた侵略者と思われているのだから、なおさらである。

 そんな凶悪な支配者が、しがない平民の娘である自分に対して下手(したて)にまで出て、なだめようとしているのだから、よけいにミシェナは混乱してしまったのだ。

 ほとほと困り果てた蒼馬を助けたのは、シェムルである。当初は蒼馬の困惑ぶりを苦笑いをもって眺めていたのだが、いつまで経っても(らち)が明きそうにないのに、苛立ってきた。

「いい加減にしろ。ソーマは、おまえに聞きたいことがあるんだぞ!」

 不機嫌さを丸出しで言うシェムルに、それはちょっと言い過ぎじゃないかと思った蒼馬だったが、言われた方のミシェナは平伏した状態から、たわめられていたバネが解放されたように立ち上がると、直立不動の姿勢になる。

「はい! ご領主様、何でもお聞きください!」

 ミシェナとしては、下手(したて)に出られるより、むしろこうした高圧的な物言いをされるのが自然であったのだ。

 むやみやたらに下手に出れば良いものではないのだと理解した蒼馬は、少し胸を張ると、偉ぶった口調で言う。

「うむ。では、さっそく――」

 だが、すぐにこれは自分のキャラじゃないな、と思いなおして、口調を改める。

「――大まかで良いので、街の財政状況とかを教えてください」

 後ろでシェムルが「この、へたれ」と、なじる呟きが聞こえるが、それは無視する。

 まず、蒼馬が手をつけようと思ったのは、資金の把握だった。

 かつて蒼馬がプレイした戦略シミュレーション・ゲームで一番重要だったのは、資金である。兵隊を雇うにしても、装備を強化するにしても、土地を開拓するにしても、何よりもまずは資金が必要だった。

 そして、それは現実でも変わりないだろう。

 何をやるにしても、お金がかかる。そのため、どれだけの資金があり、どれだけ自由にできるのか、早急に把握しなければいけなかったのだ。

 しかし、ただの高校生でしかなかった自分が、容易に財政状況を理解できるとは蒼馬も思ってはいなかった。だが、難しいからと言って誰かに任せっきりにして良いとも思えない。

 どれほどの税収があり、どれほどの支出があり、どんな物産が取り扱われているのか。

 まずはその程度でも良いから、少しでも街の財政状況を把握するための努力をするべきだと考えたのだ。

 ところが、それすらも甘い考えであったと蒼馬は思い知ることになる。

 まず、ミシェナが開いて見せた書類を覗き込んだ蒼馬は、眉根をしかめた。

 左側に横書きにされたアルファベットの筆記体のようものは、おそらくはこの世界の文字なのだろう。しかし、その文字の右側に並ぶ記号の列が何なのか分からなかった。

「……これは何ですか?」

「はい。ここが徴収した税で、こちらが支出、一番右側が繰り越しになります」

 記号を指差しながら尋ねた蒼馬に、ミシェナはすかさず答えるが、それは蒼馬が求めていた答えではなかった。

「いえ、そうじゃなくて、ここにずらっと並ぶ、渦巻きとか、ぐにょぐにょした二本線のような記号です」

「数字ですが?」

 なぜ、そんな当たり前のことを()くのだろうとでも言うように不思議そうな顔をするミシェナとは対照的に、蒼馬はただ素直に驚いていた。

「これが数字なんだ。――ちなみにこれは、いくつなんです?」

 蒼馬は、この渦巻きみたいな数字を指差した。

「それは、千です。それが、一、二、三、四、五。ですから、五千。次に――」ミシェナは、三本の棒を交差した記号を指差す。「――これが百なので、三つですから、三百。全部で五千三百になります」

「はぁ~。なるほど……」

 ミシェナの説明に、蒼馬はただ感心するやら困惑するやら、何と言って良いか分からない状態だった。さらにミシェナは次々と書類を提示していく。

「こちらが、領内にある村ごとの税収の記録です。例えば、これはコボの村が納める税となっています。上から順に、小麦、大麦、人――」

「人ですか?!」

 ただならぬ言葉が飛び出したのに、蒼馬は驚いた。

 もしや時代劇などで良く見られる、年貢を納められなければ娘をもらっていく悪代官みたいなことが実際に起きているのだろうか。

「はい。この村の規模ですと、年に二十五人の男を労役として出させることができます。ですが、ほとんどの場合は労役に出る代わりに毛織物を納めています」

 金銭や物品だけではなく、労役まで税の対象なのだ。金銭による納付が当たり前の現代日本で育った蒼馬から見れば、それはちょっとした驚きだった。

 しかし、蒼馬はすっかり忘れているが、中学生のときに日本の歴史の授業で習った律令制下の税制である「()(よう)調(ちょう)雑徭(ぞうよう)」のうち雑徭は、まさに労役を課した税であり、そうした税は決して珍しいものではないのだ。

 それからもミシェナは、蒼馬の素人丸出しの質問にも嫌な顔ひとつせず、懇切丁寧に教えてくれたのだが、やはり財務は素人が一朝一夕に理解できるものではない。

 特に、蒼馬の足かせとなったのは、こちらの世界の貨幣や物の価値が分からないことだった。帳簿を見れば、銀貨が何千枚残っている、小麦がいくら備蓄されていると分かるのだが、それがいったいどれほどの価値なのか、蒼馬には想像できないのだ。

 何度か現代日本のお金に換算してみようとしたのだが、それもうまくいかず、まさにお手上げの状態である。

「ちょっと甘く考えていたなぁ……」

 さすがに蒼馬も、そうぼやかずにはいられなかった。

 やはり、下手に素人の自分が手を出すより、財務官吏の人たちを信頼して一任した方が良いように思える。

 そんなことを考えて気が散漫になっていた蒼馬に、ミシェナは声をかけた。

「ご領主様、聞いていらっしゃいますか?」

「……あ、ごめんなさい。聞いてますよ」

 諦めかけた蒼馬だったが、せっかくミシェナが説明してくれているのだから、少しでも理解する努力をしなければ彼女に失礼だろうと気合を入れ直す。

 細い木の棒の円錐状に尖らせた先にインクをつけると、今ミシェナに受けた説明を自分なりにメモにしてまとめていく。そして、疑問が出る度に、その都度ミシェナにそれを問い質した。

「これ、村から税として取り立てた小麦ですよね?」

 まず村から徴収された小麦の欄を指し示してから、街に入る小麦の欄へ指を移動する。

「村から取り立てた量より、街に運び入れた量が少なくないですか?」

「それは、村から取り立てたのは袋で、街に運び入れたのは台ですからね」

 ミシェナの説明に、蒼馬は混乱した。

「え? 同じ小麦でしょ? なんで、袋とか台とかって数えるんですか?」

「……? それが当然じゃないでしょうか?」 

 村から取り立てた小麦は袋詰めにされたもので、これを数えるときの単位は「袋」である。しかし、この小麦の袋を街に運ぶ際には、荷車が用いられるため、そのときの単位は「台」に変わるのだ。

「うわぁ……。同じ小麦なのに、場所によって単位まで違うなんて」

 入れたばかりの気合が、ポッキリと折れてしまいそうだった。しかし、それでも何とか気力を振り絞って質問を続ける。

「ところで、一台は何袋に相当するんですか?」

「ホルメアの法律では、おおよそ一台に二十袋と定められていますね」

「えっと……一台につき二十袋で、台数が……」

 そうして一生懸命に数字を数えている蒼馬の姿をミシェナは穏やかな笑みを浮かべて見守っていた。

 当初は、この少年を凶暴なゾアンを手足のように使う恐ろしい人だとばかり思っていた。だが、こうして街の財政を説明するため会話を重ねていくうちに、恐ろしいどころかとても穏やかな人だと言うことがわかってきた。

 それに、前領主が財務を官吏たちに丸投げしていたのに対して、分からないなりに一生懸命努力して財務状況を理解しようと努めている姿にも好感を覚える。

「この文字が、こ・む・ぎっと。で、このぐにょぐにょが、一万だから、いち、に、さん……」

 今も教えた内容を苦労しながらまとめているようだった。どんな風にまとめているのか気になったミシェナが、その手許を覗き込むと、どうも意味不明の落書きみたいなものを書いている。おそらくは字を知らないなりに、絵や記号で覚えようとしているのだろう。そんな姿が、ませた子供が必死になって大人の真似事をしているように見え、ミシェナはつい微笑ましくなった。

 蒼馬が次の言葉を言うまでは――。

「あれ? なんだか計算が合わないけど……」

 ミシェナは、どきりとした。

 しかし、そんなミシェナの様子には気づかぬまま、しきりに首をかしげて納得が行かない様子の蒼馬は、また紙に向かって何やら書いていく。

「やっぱり、合わない」

 ミシェナは、わずかに冷や汗をかいた。

 実は、税の収支がおかしいことをミシェナはあらかじめ筆頭財務官から教わっていたのである。しかし、まさかこちらからそれを切り出す前に、蒼馬の方から指摘して来るとは思っても見なかった。

 ミシェナは慌てて、筆頭財務官に言い含められていたことを伝える。

「それが、前領主でありましたヴリタス王弟殿下から、ご自分の遊興費を作るために王都へは税を過少にして報告せよとの御指示がございまして……」

 蒼馬は、苦笑とともに納得した。

 この街を落としたとき、たった一度だけ顔を合わせただけだが、あの肥えて脂ぎったヴリタスの顔を思い浮かべると、さもありなんと思ってしまう。

 ミシェナから新たに差し出された帳簿の内容を説明された蒼馬だったが、しばらくすると再び首を傾げた。

「あれ? やっぱり合わないよ?」

「え?」

 ミシェナは素っ頓狂な声を上げた。

◆◇◆◇◆

 領主の執務室からいつもの仕事場に戻ったミシェナだったが、その胸のうちには釈然としないものが残っていた。

 それは、領主となった少年が言っていた計算が合わないと言う話である。あれからすぐに、領主と相談したいと言う黒毛のゾアンがやってきたため、その話はうやむやになってしまったのだが、あのときの領主の口ぶりは、とても嘘偽りを言っているようには思えなかった。

 しかし、読み書きできない人が、あれだけわずかな間に計算間違えを見つけ出したとも考えにくい。

 そんな胸の内に、モヤモヤとしたものが残り、すっきりしないミシェナは思い切って棚から計算盤と数石を取り出した。

 この計算盤とは、一枚の板にいくつもの溝を掘ったものだ。それぞれの溝の頭には、一、十、百、千、万を意味する文字が書かれている。そして、数石とは、この計算盤一本の溝にちょうど十個並ぶ大きさになるよう磨いた丸い石のことだ。

 これは、数石を溝に乗せたり取り除いたりして、計算のときに用いる器具である。

 初めはミシェナも鼻歌交じりに計算をしていた。しかし、そのうちその鼻歌も止み、顔が段々と真剣なものになる。それも時間が経つにつれ、今度は顔が青ざめて行き、ついには冷や汗までかき始めた。

「計算が合わない……」

 ミシェナは頭を抱えながら部屋中をうろうろと歩き始めた。何度計算をしなおしても、税として取り立てた量と、これまで王都へ報告していた量が合わないのだ。

「ど、どうして?!  何で?!」

 帳簿に記載された小麦は、村から徴収したばかりと、街の倉庫に収められたときでは、その量に多少の開きがあるのも当然だろうと、ミシェナは楽観視していた。

 そうミシェナが高をくくっていたのには、理由がある。

 実は、計算していく過程で、税として徴収された小麦や毛織物などの数量が減ってしまうことは、ままあることなのだ。

 仮に税として小麦を五袋と半分が納められたとしよう。しかし、実際に税として記載されるのは、五袋のみである。これは、この時代において小麦を数える単位が「袋」であるため、それに満たない量は計算から外されてしまうからである。さらに、これが荷車に乗せられて街に運び入れられる際には、今度は荷車の台数で数えられ、荷車一台分に満たない小麦の袋は、これまた計算から外されてしまうのだ。

 その結果、最終的に街の倉庫に収められる小麦は、最初に村々から納められた小麦の量に比べると一割程度少なくなってしまうのも、ざらだったのである。

 では、その外された小麦はどこに行ってしまうのか?

 それは財務官吏たちが役得として(ふところ)に収めるのが慣例であり、それが財務官吏たちの貴重な収入源ともなっていたのである。

 当初、蒼馬が指摘したのは、それだろうとミシェナは考えていた。

 ところが、自分がやった計算では、それでは説明できない量が、どこかに消えてしまっているのだ。ここまで大規模だと官吏の役得では済まされない。

 これはさすがに自分の手には余ると判断したミシェナは、急いで筆頭税務官の執務室に赴いた。

「いきなり、何があったんだ?」

 新領主へ人身御供に出したミシェナが血相を変えてやってきたのに、筆頭財務官は驚きに目を見張る。

「実は、徴収した小麦の量がおかしいと、新領主様から指摘されてしまいまして……」

 どんな失敗をしでかしたのかと不安になっていた筆頭財務官は、そんなことかと呆れ返る。

「すでに説明しただろ。それはヴリタス殿下の命令で――」

「それを入れても、まだ収支が合わないのです!」

 自分の言葉にかぶせ気味に言われた筆頭財務官はわずかに鼻白んだが、すぐに不機嫌さを丸出しにして言い捨てた。

「何を馬鹿なことを。村から街の倉庫に入るまでに、多少減るのは君も知っているだろう」

「それが、その程度じゃないんです! ものすごい量が……」

 すると、筆頭財務官は呆れたように笑う。

「その様な馬鹿なことがあるはずがない。おまえは新領主に(かつ)がれたのだ。だいたい読み書きもできない獣の王様が、計算などできるものか」

「そ、それが――」

 自分が言うことを頭から否定されたミシェナは、何とか筆頭財務官に信じてもらおうとするあまり、蒼馬とのやり取りをやや大げさに伝えてしまう。

「あの新領主様は帳簿をたった一目ご覧になられただけで、こうパパパッと計算違いを指摘されたんです! 本当です! 本当に、あっという間に、パパパッて!」

 さすがにそこまで言われれば、筆頭財務官も(いぶか)しく思う。

「まさか、君は計算盤を持って行ったのかね?」

「え……いえ。その、計算盤はありませんでした」

 途端に、筆頭財務官は小馬鹿にしたように鼻で笑う。

「まったく。冗談も休み休み言いたまえ。計算盤もなくて、どう計算すると言うのだね。馬鹿馬鹿しい」

「で、ですが、本当に――」

 なおも言いつのろうとするミシェナに、筆頭財務官は激昂する。

「いい加減にしたまえ! 私はこれから同僚らと宴席の約束があるのだ! 下らないことで(わずら)わせないでくれたまえ!」

 そうしてミシェナを執務室から追い出した筆頭財務官は、やれやれと言うように、首を小さく振ってため息を洩らした。

「……まったく。本当に、バレてしまったのかと、冷や汗をかいたわ」

 前領主であった王弟ヴリタスが税を誤魔化して自分の遊興費に使っていたのは、まぎれもない事実である。

 しかし、それだけではなかったのだ。

 ヴリタスのような人間が上に立っていれば、自ずと下も(なら)うものである。つまりは、官吏たちまでもが、ヴリタスの尻馬に乗り、税を誤魔化して横領していたのだった。

「まったく。あのガキも下らないハッタリをかましおって……」

 おおかたハッタリでこちらの出方を見てやろうという魂胆なのだろう。

 筆頭財務官を含む官吏らの横領は、仲間内でそれぞれがどの税に手を出すかを取決めるなど、ことが露見しないように細心の注意を払ってきた。しかも、この筆頭財務官は今回、ヴリタスが虜囚となったのをこれ幸いに、自分がこれまで横領していた分もすべてヴリタスが浪費した遊興費であるように帳簿を改ざんしていたのだ。

 これならば、よほど財務に詳しい者でも相応の時間をかけなければ横領の証拠どころか、横領があったことすら気づきはしないだろう。ましてや読み書きもできない獣の王様ごときが、軽く帳簿を見ただけで分かるはずがないのだ。

 あの新領主は獣どもをうまく騙して利用しているようだが、人間も同じように騙せると思うなよ、と筆頭税務官は(あざけ)った。

 しかし、あれほどミシェナが血相を変えていたのが、少し気になった。

 どうせ約束の時間まで、まだまだ余裕もある。筆頭財務官は暇つぶしも兼ねて、計算盤を使って計算をしてみることにした。

 初めは鼻歌交じりに計算をしていた筆頭財務官だったが、しばらくするとその鼻歌も止み、顔もだんだん真剣なものとなる。それも時間が経つにつれ、今度は顔が青ざめて行き、ついには冷や汗までかき始めた。

「計算が合わない……!」

計算盤について――

計算の補助として使った人類最初の道具は、指だったそうです。今でも「指折り数える」という言葉もあるように、指は最古にして最高の計算器具なのかもしれません。

しかし、計算の桁数が増えるにつれ、指では足りなくなります。

その結果、人は様々な計算のための器具を生み出しました。

地面に絵を描いたり小石を並べたりするものから始まり、平盤の上に引いた線や掘った溝に珠を置く「アバカス」、そして現代でも使われる日本の「そろばん」などへ発展していきます。

また、筮竹(ぜいちく)易者(えきしゃ)さんが占いをするときに使う、竹ひご。手で何本も持って、ジャラジャラ鳴らす、あれ)も、もとは計算のための道具だったそうです。

ちなみに、アバカスがシルクロードを経て中国に渡り、筮竹と融合して、そろばんが生まれたと言う説を以前何かの本で読んだことがあります。本当だろうか?

そして、破壊の御子の世界で使われる計算盤は、アバカスと同じものです。「ローマのアバカス」で検索をすれば、画像もご覧になれると思います。


紙について――

感想で紙についてご質問があったので、補足します。

この世界の紙には2種類あります。

まずは、植物の皮を叩いて柔らかくして薄く伸ばした、植物性の紙。これはごく一般的なもので、蒼馬もミシェナの説明をまとめる時に使っています。

もうひとつは、動物の皮を加工した、いわゆる「羊皮紙」です。植物性の紙より高価ですが、経年劣化によりボロボロになってしまう紙と比べて丈夫で、しかも表面を薄く削ることで書いた内容を改ざ……もとい、修正することもできるため、長期保管が必要な帳簿や証書などの重要書類に使われています。

これらをいちいち説明すると蛇足になってしまうと思い、作中ではまとめて「紙」と表記させてもらいました。

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