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第7話:子供の姿をした悪魔達

―――――――――――

7月4日


夏子ちゃんと一緒のそうじ当番がやだ。私が一生けんめいにやってるのにトロイって言われる。ごめんねって言ったら、ぞうきんを顔に当てられた。男子がそれを見てて、私がぞうきん食ったってさわいだ。そんなもの食べてない!それからバイキンって言われた。くやしくて泣いてしまった。教室に居たくない!

―――――――――――

7月5日

杉田くんに

「お前ん家金持ちだから俺にゲームを買え」

って言われた。

家は金持ちじゃない。なんでだろ?

そしたら顔をなぐられた。鼻血が出てきた。そしたら鼻血がきたない 気持ち悪いって言われた。顔は、はれちゃってジンジンする。

先生がきたらコケたって言えって言われた。


―――――――――――

ページが鉛のように重く感じる。


―――――――――――

7月6日

今日は日曜日だから学校がない。うれしい。

でも、あっという間にねる時間になっちゃった。もう学校行きたくない


―――――――――――

7月7日

今日からトイレそうじになった。また夏子ちゃんにいじめられた。今日はとじこめられて、男子に洗剤かけられた。

―――――――――――

綾子は眉間にシワを寄せ目を見開く。


―――――――――――

岡本くんが外から

「バイキンは消毒しなきゃ!」

と笑ってた。私きたなくないのに!

―――――――――――

大人になった私からしても…惨い。

次々に記憶が蘇ってくる。


夏休み中の日記は割と安定した様子だった。

学校が嫌だとか、教室に入りたくないの単語も多かったが。


―――――――――――

9月1日


もう学校行きたくない。今日教室に入ったら私の机にゴミと落書きと花があった。男子が落書きしたみたい。死ねとかブスとかいっぱい書かれてた。

先生がきて みんな知らん顔。

先生は

「町田さんをいじめたのはだれ!?」

っておこった。でもだれも手を上げない。先生は

「手を上げるまで帰れませんからね!」

って言った。それでもみんな手を上げない。

そしたらだれかが

「町田コロスぞ!」

って言った

みんなが笑ってた。

先生はずっとおこってたけど、だれもけっきょく手を上げなかった。


帰り道、岡本くんと井上くんと夏子ちゃんにつかまって、ひもで作った首つり自殺のなわを首にかけられた。

死ねとかいっぱい言われた。

―――――――――――

綾子は日記を勢いよくバタンと閉じた。


しばらく目を閉じ、荒くなってた呼吸を整えた


そうだ。

たしか…多分縛り方間違えてたのか、紐は私の首を絞めなかった。

けど…


執拗に追い回された。

走って逃げ回った。

背の高い草むらの中に逃げ込んで隠れてた。

いっぱい虫に刺されて痒かった。

けど出て行けばいじめっ子達に見つかるから、体を丸めてしゃがんでた。

声を殺して泣いてた。


どうして私が!?

なんで!?

なんで!?


ずっとこんな事を思ってた。


綾子は布団をかぶり丸く縮こまった。


息が荒い。


目を閉じる

開けた瞬間、あの草むらの中に居たらどうしよう…


勢いよく布団から出る。

周りはまた自分の部屋。

24歳の私の部屋。


心拍が上がっている。


日記はきっと、この先も鬱になるような事ばかりが書き綴られている事だろう。とても読む気になれない。


綾子は自分の習慣を恨めしく思ったが、親にも先生にも結局打ち明けられなかった悲惨な日常を唯一正直にぶつける事が出来た為、日記は無くてはならない物だった。


家族の前ではずっと明るい子で居たかった。

地獄のような教室での実態を悟られたくない気持ちが強かった…

大好きだった友達、みんな悪魔に変わった。

大好きな両親までもが、そんな弱くて情けない私を白い目で見る悪魔に変わって欲しくなかった。


昔はみんな仲良しだったのに…


今回、小学生らしさを出すのにかなり苦労しました。日記部分1日分で約2時間かかりました(笑)読みにくい文章ですが読んで頂いた方に本当にありがたい気持ちでいっぱいです。

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