プロローグ:終わりの始まり
この物語には、
救いがあるかどうかは分かりません。
星が死ぬとき、
それは必ず、
何かを壊す存在になります。
それでももし、
終わりに向かう途中で、
誰かと並んで歩くことができたなら。
名前を呼ばれ、
手を引かれ、
まだ「ここにいる」と思えたなら。
その時間は、
本当に無意味なのでしょうか。
この物語は、
強さや勝利の話ではありません。
正しさや希望を、
簡単に選べる話でもありません。
それでも、
ネオンに照らされた夜の街で、
確かな重さを探し続ける
一つの星の記録です。
もしあなたが、
少しでも立ち止まることがあったなら。
少しでも、自分の足元が不確かだと感じたなら。
その時は、
この物語を思い出してもらえたら嬉しいです。
――それでは、
アオイの物語を始めます。
私の体は、少しずつ軽くなっている。
歩いているはずなのに、
足裏が地面を捉えきれない瞬間がある。
重力が、私を見失っているみたいだった。
「……また浮いてる」
夜の街に、ルナの声が響く。
小さな月型の浮遊ロボットが、私の肩の高さを漂っていた。
「気のせいだよ」
そう言って一歩踏み出すと、
視界がほんの一瞬、揺れる。
ネオンに輝く街は、今日も眠らない。
頭上を走る高架、空気に混じる電子音、
光に照らされた改造義肢が行き交う。
この街は重く、確かにそこにある。
なのに、私だけが、少しずつこの場所から外れていく。
「アオイ」
ルナが、少し強めに名前を呼ぶ。
「……その呼び方、好き?」
「うん」
即答すると、彼女は少し間を置いた。
「じゃあ、そのままでいる」
意味を問い返す前に、
ルナは私の周囲を一周する。
「ねえ、アオイ。今日も、あの波、出てる」
私は足を止めた。
「……分かってる」
アステール。
星が死ぬ直前に放つ、微弱な波長。
私はそれを、無意識に垂れ流している。
「それ、誰かに気づかれたら」
「大丈夫。まだ、静かだよ」
そう答えたけれど、
自分の声が、少し遠く聞こえた。
私の体は、星だった頃の記憶を、手放し始めている。
そして星は、死の先で必ずブラックホールになる。
すべてを引き寄せ、
すべてを壊す存在へ。
「……私、ちゃんと歩けてる?」
不意にそう聞くと、
ルナは即座に答えた。
「歩けてる。ここにいる」
小さな影が、私の足元に重なる。
「落ちそうになったら、私が引き戻す」
私は笑って、また歩き出す。
このネオンの下を、
この重さを、
まだ手放したくないから。
これは、
星だった私が、
“アオイ”でいようとする物語だ。
こんにちは!作者のらいちです!この作品はAIとともに考えているお話です!AIを否定する声も多くありますが!どうかお許しください!初めて小説を書くので色々おかしいところもあるかもしれませんがどうかご愛読お願いします!




