エピローグ:調子に乗りすぎた・・・はぁOrz
何故こうなった?
それが今のボクが考えるべき唯一にして究極の問題だ。
そう、何故こうなったのか?
答えはわかっているし、その理由の大半はボクの責任だということもわかっている。
でも考えずにはいられない何故・・・って。
-----数分前----
「さて、こんなものかな。」
今日は運がいいのかもしれない。
たまたま今日は市が開かれている日で食料が安く大量に手に入った。
イマジンルームの冷蔵庫に入れておけば保存もできるから本当にラッキーだ。
まぁ、こういった良い事の後には悪いことが起きることを経験で知っているけど、
取り合えず今はこの幸運に感謝しよう。
そう思いながら集合場所の店に入った瞬間、絶句してしまった。
レイナちゃんが居るのは問題ない。
ただ、何故かルイズくんとレンシアが居る。
・・・何故?
まぁ、百歩譲ってルイズくんが居るのはよしとしよう。
おおかたレイナちゃんがボクに付いてくると知って、自分も、と考えたのだろう。
ボクのことを師匠って呼び始めたのは彼だからね。
まぁ、これは理解できるから後回しにしよう。
問題はレンシアだ。
自国の王都とはいっても、表向きは次期皇帝の立場なんだ。
あの結果を気に入らない人物に命を狙われるかもしれないのに気軽に出歩くのはどうかと思う。
次に王都に訪れたら死んでましたって聞くことになりそうで怖い。
恐らくはボクやレイナちゃんの見送りなのだろうけど、無用心すぎる。
「あ、師匠!」
ようやくボクが入ってきたことに気が付いたルイズくんがそう声をかけてきた。
「ルイズくんか、見送りに来てくれたの?」
「なに言ってるんですか、僕も師匠の旅にお供します!」
・・・やっぱりか。
「親御さんやレンシアが良いならかまわないよ。」
「大丈夫です許可は貰っています。というより両親は師匠についていって学んでこいって。」
あぁ、この子の両親もそういう乗りなのか、なるほどまぁ良いだろう。
「あ、あのマヤさん。」
ルイズくんと話しているとレンシアが話しかけてきた。
「あぁ、レンシア、もしやとは思いますが・・・」
なんだか嫌な予感がするので聞いてみる。
いくら無自覚でも護衛もなしに城に戻るようなマネはしないだろうから。
「はい、実は・・・」
ピヤングを食べながら説明を聞いたボク。
話をまとめると、ボクが試合で目立ちすぎたことが原因である。
昨日、ボクが退室した後に、次期皇帝に第三皇子を推薦することをレンシアは話したらしい。
皇帝もうすうす第三皇子の素質に気が付いていたので了承したそうだ。
だけどそれはボクという強大な力の手綱を握ったレンシアが、
第三皇子の補佐をすることを前提に考えていたらしい。
その翌日にレンシアからボクが旅に出るという話を聞いて、
せめてボクが他国に付かないように見張る為について行けと命令されたらしい。
ボクがやめるかも知れないことを言わなかったレンシアも悪ければ、
ボクの手綱を握ることを条件に、
第三皇子の件を許したことをしっかり言葉にして言わなかった皇帝もいけない。
だけど、やっぱり皇帝をそこまで恐れさせる力を披露してしまったボクが1番悪いのだろう。
ツバキさんとゼルクさんは不在中に帝国でのレンシアの立場を悪くしないために残ったらしい。
まぁ次期皇帝の重圧に耐えられずに逃げ出したなんて噂が流れたら困るからね。
「わかったよ。じゃぁ、出発しようか。」
そう言ってボクは立ち上がる。
思ったより大所帯になったしまった。
馬車を購入しないとね。さて、騒がしくなるな・・・
長らく更新できずすいませんでした。
第二部を書く予定でしたがネタがぜんぜん思いつきません(泣)
なので一度ここで完結させていただきます。
中途半端ですいません。
第二期は書けたら別の作品として書いていくかもしれません。
期待せずにお待ち下さい。
これまで有難うございました。