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風の向くまま(以下略)って感じにはいかないんだ・・・それが現実


・・・ボクは考えている。


このまま帝国に残れば美味(おい)しい生活ができる。


皇帝、もしくは皇帝の姉の近衛騎士・・・


三大強国の一角でその役所は美味(おい)しすぎる。


でもボクがしたいのはそんなことじゃないし、


そんな事をさせるためにあの監視者はボクをこの世界に飛ばしたわけじゃない。


いずれ、ボクはこの世界でやらなくてはならないことができる。


もしかしたら世界を敵に回すかもしれない・・・


世界を敵に回す? ・・・まぁ、できなくもない気がするのが恐ろしい。


ボクの意思では絶対にやらいけどね。


いずれは別れの時はくる。必要以上に馴れ合わないほうがいいのはわかっていたよ。


レンシアの目的の為に皇帝にまで押し上げてやったし、障害になる第二皇子(レクテス)を排除した。


これ以上、ボクにやらないといけないことがあるとは思えない。


しいて言えば、近衛軍の強化かな・・・


まぁ、武器も渡したし、あとは使いこなせるようになれば第二皇子の近衛軍よりも強くなれる。


やっぱりボクのやることは無いのだろうね。


「明日、この国を出よう。」


小さく呟き決意する。頼られるのは良いけど依存されてはかなわないからね。









「近衛軍をやめる!?」


「な、何故いきなりそんなことを?」


ボクは近衛軍を抜けるため、主であるレンシアにその(むね)を伝えると、


レンシアだけでなくツバキさんまで驚いている。


「えぇ、もともとボクは根無し草の風来坊。


勢いで近衛軍に入りはしたけどそろそろ辞め時だろうからね。」


これ以上いたら逆に辞めにくくなる。


ただでさえ白髪で目立つのに、詠唱破棄で古代魔法を披露してしまっている。


無名のボクだからこそ、誰なのかという探りが大きい。


特に次の皇帝を決める試合だっただけに他国の軍関係者や貴族も見に来ていた。


そんななかであれだけ目立つことをして、そのまま帝国に残っては暗殺対象まっしぐらだ・・・


戦争になればボクは一番の強敵だからね。


そう説明するとレンシアもツバキさんも納得してくれた。


「まぁ、ボクはこれから世界を見て回るけど、もしかしたら帝国に戻ってくるかもしれない。」


「ならそのときまでにこの国をもっと素晴らしい国にしてみせます。」


ボクたちはそう言いあって笑った。


ボクはもう近衛軍じゃない。


だからレンシアのことはレンと呼ばないし、ツバキさんのことを隊長とも呼ばない。


けじめは必要だからね。


「じゃぁボクはもう行くよ。他のみんなにも宜しく伝えておいて。」


早朝なのも相まって、この場にはレンシアとツバキさんしかいない。


だからルイズくん、ゼルクさん、レイナちゃんには挨拶できなかった。


少しさびしいけど、これ以上いたら嫌な予感がするので早々に引き上げることにした。


まぁ1人盗み聞きしている子がいるけどね。


「まって下さい、私も連れて行ってください。」


いきなりレイナちゃんが入ってきてそう大声で言った。


「・・・聞いてたのは知ってたよ。だけどそれは考えてものを言っているのかな?」


ボクに付いてくる。それは国を抜けることを意味する。


もしかしたら祖国を敵に回す可能性もある。


それに彼女自身の立場も問題だ・・・


「はい、私はこの間の試合で思い知りました。私にレンを護る力が無いことを・・・」


「それで? ボクに付いてくれば強くなれると思っているの?」


ボクはあえてキツめに(とが)めるように言う。彼女の人生を左右する問題だ。


曖昧(あいまい)に決めてもらっては困るからね。


「はい。マヤさん・・・いえ、師匠の力は凄いです。


直接教えてもらえなくても戦う姿を見ることが私を向上させてくれると思いました。」


はぁ、やれやれ・・・


「まぁ、君が良いならボクはもう何も言わない。


だけどレンシア・・・君の主に意見を聞かないとね。」


ボクはそう言ってレンシアを見る。


「あ・・・」


レイナちゃんも気が付いたのかレンシアを恐る恐る見る。


「私は良いですよ。レイナは私の部下であると同時に大切な友人です。


私は友人として新たの門出を迎える友を祝福します。


ご両親には私から伝えておくので行って来なさいレイナ。」


はぁ、しかたない。


「わかった。レンシア、レイナちゃんは責任を持って預かるよ。」


「宜しくお願いしますマヤさん。」


「じゃぁレイナちゃん。君は旅の準備は良いのかな?」


「あ!」


「ははっ、じゃぁ1時間後に城下町のあの店で待ってるよ。」


あの店とはツバキさんに教えてもらった飲食店だ。


最後にピヤングをもう一度食べてから出国したい。


ボクはレンシアともう二言くらい言葉をかわしてから、


古代無属性魔法 転移(テレポートのような魔法)で城下町へ向った。


さて、旅に必要なものでもそろえるか。




・・・タイトル(サブタイトル込み)と主人公のイメージが違いすぎると、



先日友人に指摘されました。orz



作者も4話目を書いているあたりで気が付いていました。



まぁ、タイトルは・・・



作者の心の叫び 兼 主人公の台詞を過激にしたもの



ですね。いまさらですがね。





そういえば主人公の口癖は「やれやれ」のようです。



友人に指摘されて見てみればたしかにその台詞が多かったです。



どれだけ主人公に苦労させているんだ作者は・・・・

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