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また襲撃か、くどいぞ!


(くだん)の第二皇子とは意外な形で対面することになった。


レンが到着すると皇帝に顔を見せに行く必要があるとのことで謁見の間に向う、


だけど、何故かボクは隊長さんに付き添いを命じられた。


まぁ護衛なんだろうし、


皇帝がどんな人物かも興味があったので文句を言わずに付いて行った。


謁見の間には皇帝の他にもう1人、黒髪の青年が居た。


レンと皇帝、青年の話から、この青年が第二皇子だと理解できた。


襲撃が失敗しているのによく顔を出せたものだと逆に感心させられたしまう。


彼は俗に言う、イケメンである。


ボクの辞書には「イケメンは死すべき」という文が載っているため、


彼を敵にまわすのは好都合かもしれない、問答無用でイケメンが殴れるからね。


さてと、第二皇子については後々語るとしてボクは皇帝を見た。


一見するに、ただの茶髪の中年にしか見えないが、


だけど全知の力で研ぎ澄まされた感覚が、彼の探るような視線を気づかせた


娘と息子との会話を楽しんでいる振りをして、ボクの様子を見ている。


さすがは三大強国の一角の王、かなりのくせ者ってことだね。


「では、これで失礼します。」


レンの言葉で我に返る、どうやら話は終わったようだ。


レンを基準に王族を考えるべきではない事がわかっただけでも良しとしようかな。


退室してからレンの私室まで護衛してから近衛軍に割り振られた部屋に向うことにする。


正直な話し謁見の間からレンの私室は近いから護衛は必要ないと言われたけど、


気まぐれで付いていったのは正解だった。


第二皇子の私兵と思われる集団に現在囲まれている。


囲まれていると言っても、


気配を消して天井裏や壁の向こうに隠れているのでレンは気がついてない。


第二皇子との対話に気疲れしたんだろう。


兄とは言っても自分を殺そうとした相手と話していたのだ、


精神的に辛いのだろう。


さて、また襲撃とは芸が無い、だけどどう追っ払おうか・・・


さすがに二度目だから冷静に考えられるけど、腹立たしい。


いっその事、鋼糸で首と胴の泣き別れはどうか?


本気でそう考えてしまった。確かに楽だけどそれはどうかと・・・


まぁ、レンを部屋に送った後にたっぷりと彼らを締め上げよう。


そう考えて早足で向うことにした。レンの部屋に入り暫く話した後、


「マヤさん、明日から頑張って下さいいね。」


ボクはそうレンに見送られて廊下に出る。


「そろそろ姿を見せてくださいよ。バレバレでしたよ?」


ボクはレンの部屋に聞こえないように扉に防音の特殊能力を付与してから言った。


「ざっと20人ですか、前回の教訓は生かされてないようですね。」


そう、前回の盗賊事件に比べて人数が少ない。


コレはボクの実力を舐めているということなんだろうね。


実際に顔を見せたときにも少し腕の立つだけのただの少女を演じたからね。


戦力外とボクのことを第二皇子が判断したのだろうか?


まさかそんなことはない、実力不明のボクをレンごと消してしまうつもりなのだ。


残念だったね、もくろみが外れて・・・


ボクは傀儡糸で全員の体を芋虫のように縛り上げた。


「本番は楽しみにしてるよ。」


ボクは縛った連中を全能の力で城内にランダムでテレポートさせた。


さて、疲れた。そう考えてボクは近衛軍に与えられた部屋に戻った。

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