39話「花火」
花火は綺麗だと思う。見る分にはとても綺麗だ。手を伸ばしても絶対に届かない場所で、耳障りで傍迷惑な破裂音を炸裂させながら、火薬臭さを撒き散らしながら爆ぜる様には目を奪われる。
綺麗だけど嫌いだ。殴られて、蹴られて、冷たい地面に突っ伏して肌の上を蟻が歩くのを感じながら見上げる花火の印象が強いからだろうか。
靴から足を上がってきていた少し大きな蟻を指でつまんで、念入りに擦り潰して地面に捨てる。指に付いた蟻の体液を隣でぼっ立ちしている苔むした地蔵に塗りつけるようにして拭く。
先程避難した場所にも人が集まってきたので移動し、俺は誰もいない小さな鳥居の下にある階段に座っていた。ここら辺は街灯が少なくて人の通りも少ないのでちょうどいい。たまに通りがかるのは酒を飲み歩いてるチャラい大学生くらいで、そいつらも既に女を連れてるから俺には話しかけてこない。ベストスポットだ。
「……何やってんだろ」
さっさと家に帰ればいいものを、なんて思いもあるが家に帰ったら俺の家の場所を知ってる連中がやってきそうだから帰れなかった。自分の住んでる家なのに安全地帯じゃなくなってるとか笑えない。
様々な色の綺麗な爆発が空を彩っている。車道一つ挟んだ向こう側にいる人達は皆、家族や友達や恋人と花火を見上げている。
あの人達と同じ空を見ているのが辛くなったので項垂れる。こんな無様な事あるか、俺一人だけ泣きじゃくってぐしゃぐしゃになった顔してさ。
さっきまでうるさく鳴っていたスマホはもう何も発しない。思い切り地面に投げつけたせいで画面がバキバキに割れていて、電源は恐らく落ちてしまっているのだろう。普通に壊れてるかもしれない、そんなのどうでもいいが。
暇つぶしがない。動く気力もない。なんだかんだで心配そうに話しかけてくる人も二人くらいいたけど、返事する気も起きないから無視していたらどこかへ行ってしまった。
爪で思い切り抓った肘から二の腕に掛けての皮膚が剥けてヒリヒリしていたい。悲しくなってきた、目に手を当てる。鼻をすする。
「死にたい」
自分で言った言葉に失笑する、ちょっとした事でヘラりすぎだろ。ちょっとメンタルがしんどくなるとお手軽に口に出来るから良くないわ。
ジェネリックで実現欲の薄い、軽はずみに抱いた希死念慮に質量があるかのように体が重くなる。今首を吊ったらロープがちぎれちゃうかも〜、なんてボーッと考えつつ。
花火が終わった。心臓にも響くくらいの爆発音が終わったのに相変わらず拍動は収まらなくて、なんか耳が遠くなった感覚も付随してきている。手足の先がふわふわしている、まだ動かない方が良さそうだ。
花火を見終わった人らが離れていくのを感じる。こちらに歩いてくる人数は少数で、殆どは別の道路を経由して帰っていく。
あまり動きたくは無いけど、声を掛けられる方が嫌なので場所を移動しよう。そう思い立ち上がったタイミングで誰かがこちらに来ていたことに気付いた。
「探したよ小依くん!」
俺の前までやってきた相手に両肩を掴まれる。俺は反射的に水瀬の体を押して突き放した。
*
今の小依くんの物とは思えない強い力で突き飛ばされそうになる。こんな小さな体のどこにそんな力があったんだろう。
「……」
「あ、待って小依くん!」
「離して」
「でも」「離せって!」
小依くんが腕を暴れさせる。離さないでいたら彼女は僕の手を空いた手でつねってきた。爪を立てて引っかくようにして強引に引き剥がそうとしてくる。
「いたっ!? 痛いって!」
「なら離せよボケ!」
「どうしたんだよ!?」
「どうもしてない!」
「それは無理があるだろ!? 一度落ち着こうって!」
小依くんは僕に対して「死ね」だの「嫌だ」だの拒絶の言葉を何度も言い放ってくる。
地面に画面の割れた小依くんのスマホが落ちている。もう使えなさそうだ、きっと新しいスマホを買うまで連絡は取れないだろうな。ますます手を離す訳にはいかなくなった。
「離してっ」
しばらく暴れていた小依くんだったが、疲労が溜まってきて動きが緩慢になると擦り切れそうな声で僕にそう縋るように言ってきた。小依くんはその場で膝をつき力なく俯いた。
「彼女ん所にいけよ」
「え?」
「彼女、の……っ」
小依くんの目からポロポロと涙が溢れ出した。
「ご、ごめん! 小依くん……」
ここで泣いてしまうとは思ってなくて咄嗟に謝り手を離そうとした。そしたら今度は小依くんの方から僕の手を弱い力で握ってきた。
僕は小依くんの手を離さないまま、そっと隣にしゃがむ事にした。
しばらく会話もなく、ただ小さな声で啜り泣く小依くんの隣で時間を過ごす。途中声を掛けてくる人もいたが、カップルの痴話喧嘩と解釈されたようで特に何も介入される事は無かった。
「水瀬」
「うん」
「なんで俺なんかに構うの」
「そりゃあ友達だし」
「……優先順位バグり散らしてるから。今日が初日だろ、大事にしろよ」
「え?」
「彼女出来たんだろ。だったら……」
か細い声で呟いていたが、言葉は途中で終わり再び小依くんは無言になった。
「……あの、小依くん」
さっきからどうしても気になることがあったので話し掛けてみる。小依くんからの返事は当然ない。
「彼女がどうとか言ってるけどさ。僕、彼女いないよ?」
「……………………ころすぞ」
「いや本当に」
「嘘」
「本当だって。何がどうなってそんな誤解されてるか分からないけど、僕はフリーですよ」
「…………ちんこ蹴る」
「やめてください」
「うざいお前。嘘つき」
「嘘じゃないってば」
小依くんは僕の言葉に納得を示さないまま話し合いは平行線になり、そのまま僕も小依くんも無言になるという着地点を選んだ。
泣き終えてしばらく経つと小依くんは、僕に掴まれていない方の手で涙を拭っていた。
「……手、離して」
「小依くんから握ってきたよね」
「記憶障害なん? お前からだったろ」
「1度離した後、君から握ってきてたよ」
「握ってない」
「握った」
「握ってないキモい死ね」
「握ってきてたよ。あと暴言吐きすぎ、優しくして」
「無理」
「無理かぁ」
「うん。手ぇ離せ」
「無理」
「真似すんな」
「無理」
「…………ちっ」
「舌打ちだ。手を離したら逃げるだろうから離さないよ」
「逃げない」
「そっか。でも今は離さないから」
「なんでだよ」
「繋いでいた方がいい気がする」
「そんなに俺の事触ってたいの? キモ」
「……」
「…………ねえ。なんか言えよ」
「え。あっ、ごめん」
「ちっ!」
また舌打ちされた。怖い。声もなんかいつもより低いし。キレてるなあ……。
「気分は落ち着いた?」
「……ずっと落ち着いてる」
「泣いてたよ」
「黙れ」
「口が悪いなぁ……」
どうしたんだろう一体? なんか今日ずっと様子が変じゃないか? 初めからどことなく不機嫌そうだったし。
ふと視線を感じた。見てみると、彼女がじっと僕の顔を見ているのが分かった。目が合った瞬間に顔を逸らされる、何だったのだろう。
「……もうキスしたの?」
「はい?」
急に妙な事を言われた。キス? 何の話だろう。
「彼女と。キスした?」
「いやしてない。というかそもそも」
「じゃあ手は繋いだ? 繋いだよね、流石に」
「いやだから、僕は」
「俺なんかと一緒にいていいの? 俺普通に可愛いやんね、相手嫉妬しん? お前が女好きなのはどうでもいいけど、それで俺に迷惑かかんのは」
「ストップ。ストーップ。どうどう」
「ころふ、ふぁじで(殺す、まじで)」
暴走機関車になりかけていた小依くんの両頬をぐわしと掴んで強引に話を中断させる。
「どうしたどうした? 僕に彼女はいないと言ってるでしょうが。非リアを煽っちゃダメだって傷付くよ」
「まだそんな事言うのかよ」
「事実なんだよなあ……」
「……」
僕の言葉に対し小依くんはすぐには返事を返さなかった。数秒の間を置いた後、小さな声で、しかし責めるような強い口調で彼女は僕に言葉を投げてきた。
「さっき、咲那といたのを見た」
「あ、見られてたんだ。そうそう、咲那ちゃんと会ってね」
「ほら嘘つき」
「何が!? 嘘とは!? ……まさか彼女って咲那ちゃんの事指してる?」
「以外にあるかよ」
「えぇ……僕と咲那ちゃんは付き合ってないよ」
「告られてたやろ咲那に」
唐突に言われた言葉に驚く。どうやらあの告白現場まで目撃されていたらしい。人集りから離れたつもりだったんだけどな。
「告白された所まで見られてたんだ」
「…………見てない」
「あれ?」
「見てないけど! ……前々から、咲那にお前の事好きって話を聞かされてた。だから状況的に考えてそうなるって分かる」
「あ、そういう」
「で、咲那喜んでたから。喜んでるのを見たから。だからそれはもう、OK出したって事やん」
「え?」
「いや、えじゃなくて。……告白して喜んでんのならそれは、OK貰ったって事だろ。フラれて喜んでるは流石に頭おかしいだろ」
「いや、えーと……」
「だから、俺なんかといないで咲那ん所に」
「えーと、えっとね。僕、咲那ちゃんの事フッたよ」
「は?」
「で、フッた後咲那ちゃん泣いちゃって、友達の方に行ってしまったというか」
「…………ちゃんと嘘つくのやめてくれん? 見たっつってるじゃん、アイツが喜んでる所」
「それ多分告白する前だよ」
「告白する前?」
「うん。 咲那ちゃんが欲しがってたお菓子があってさ、それ買えたからあげたらすごい喜んでて。限定品で数量も限られてるからって買うの頼まれたんだよ。地元からだと店舗が遠いからってさ」
「…………そうなん?」
「うん。てか仮に彼女がいたら僕ここまで来てないよ。友達より全然彼女優先するタイプだと思うし」
「……」
小依くんは何も返してこない。今の説明でもまだ納得出来ていないような表情をしている。
「……なんでフッたの?」
「言われると思った。小依くんもそういうの気になるんだね」
「うん気になる。話して」
「あれ、そこは"じゃあいい"って言われると思った」
「話して」
小依くんは僕の指摘に触れる事なくただ話の続きを催促した。あんなに手を離せと何度も強く言ってきたのに今度は彼女の方から僕を逃がさないように掴んできている、どうしても今聞き出したいらしい。
「フッた理由、単純なんだけど大丈夫?」
「うん」
少しの遅れもなく彼女は頷く。小依くんは両方の目でじっと僕を見て話し始めるのを待っている。気乗りしないが、話題を逸らせる雰囲気でもないので話す事にした。
「咲那ちゃんはいい子だし告白も嬉しかったけど、なんだろ。男女の仲になりたいなって思うほどあの子の事知らないというか……」
「お試しで付き合えばいいじゃん」
「付き合ってるのに相手の事あまり知らないって変じゃない?」
「分かんない。人と付き合ったことないし」
「僕だって無いけどさ、周りの人がしてたらって考えてよ。その人が彼氏とか彼女の事あんま知らないって言ってたら変じゃない?」
「…………かなぁ」
「僕はそう思う。だから付き合うとしたら性格とかもしっかり分かってる相手と付き合いたいよ」
「へぇ。エロい事とかしたくないんだ」
「……ん? なんて?」
「エロい事とかしたくないん?」
「あ、エロい事か」
「したくないの?」
「めっちゃ聞いてくるな!? そ、そういう事がしたいからってだけで付き合うのはちょっと……」
「ちょっと?」
「……ちょっと相手に罪悪感というか。体目的で付き合うのって失礼でしょ」
「そうなん?」
「小依くんはよく知りもしない相手に体目的で告白されたら付き合うんですか?」
「男なんかと付き合うわけないだろ気持ち悪い」
「別に男に限定したわけじゃないんだけどな」
「女に告られたら付き合うよ? エロい事し放題とか最高じゃん」
「そうなんだ。エロい事ねぇ……」
そりゃ僕も男だから、女の人とそういう事をしたいって思いはある。でもそれを第一の理由にして人と付き合うのはなんか、長く関係を維持出来なさそうな気がする。性欲と恋愛感情ってイコールにはならないと思うし。
「ふーん。分かった」
「理解して頂けた?」
「ん。……てかさ、話は変わるけどよく俺の事見つけられたよね」
「いやそれ本当に心配したんだよ!? トイレ行ったっきり戻ってこないって聞いたから危ない目にあったのかと思って探し回ったんだから!」
「そうなんだ。ごめん」
「何事も無かったから良いけどさ」
「……心配した?」
「するに決まってるよね」
「そっか」
落ち着いた声で小依くんがそう言うと、彼女は僕の手を掴む力を少しずつ緩めていった。手が完全に離れる寸前に再び、名残惜しむように力が加えられる。
「…………なんで未読無視してたの」
「未読無視? LINEで送った通りなんだけど」
「奪われてたってやつ?」
「うん」
「……本当?」
「本当だよ。うちの寮生は大半が女子と縁のない青春を送ってきた連中だからさ、女に飢えてるんだよね」
「はあ」
「そんな連中に小依くんとのツーショット見つかってね。後は分かるでしょ」
「分かんない。どうなったの」
「説明するのもおぞましい拷問を受けたよ」
「拷問? どんな」
「…………ヒントは炭酸水」
「炭酸水?」
「それより先は女子にはあんまり話せないな」
「女扱いしてんじゃねえボケナス」
小依くんは僕を睨みむくれた顔になると、両手で僕の頬を抓ってきた。
怒りのマイルド表現なのは分かるのだが、顔の距離が近い。デコ同士が当たりそうな距離感で抓られている。
「あの、この距離はちょっと誤解を招くと思いますけど……」
「はあ? 誤解って?」
「怒ってる所に水を差すようで申し訳ないんだけどさ。周りから見たら今の僕ら、恐らくバカップルみたいに映ってると思うよ」
「バカップル」
「こんな至近距離で顔を見合わせて抓ったりしてるの、恋人同士と思われそうな気がするよ」
「恐らくMaybeバカップル?」
「恐らくMaybeバカップル」
「……それはいかんね」
そう言って小依くんは僕から少しだけ離れた。彼女は地面に落ちたバキバキのスマホを拾った。
「てかそのスマホ、壊れちゃってるよね。連絡取れないな」
「んー。夏休み終わるまでに父親に言って買い換えるから大丈夫」
「どう説明するの? それ」
「車に轢かれたとでも言うよ」
「真っ赤だなぁ」
「マイヘア俺も結構好き」
「曲名ではなく。真っ赤な嘘だなぁってちゃんと言えばよかったね」
「いいだろ。嘘つくくらいが丁度いいでしょ、親とのコミュニケーションなんて」
「荒んでるなあ……」
色々あったが、ようやく小依くんがいつもの調子に戻ってきたので立ち上がろうとする。膝を伸ばそうとした瞬間、僕の手首が再び小依くんの手によって捕まえられた。
「? どうしたの」
「最後に質問。じゃあ咲那以外で、別に好きな人とかいんの?」
「えっ。それは答えなかった場合何かペナルティとかありますか?」
「お前の金玉しっかりめに握る」
「拷問としてちゃんと成立する攻撃だ……えー、好きな人?」
「うん」
考えてみる。正直、彼女にしたい相手なんて今まで考えた事もなかったな。そもそも僕、女子との交流自体がそこまで多くないし、深く付き合ってるのだって小依くんか咲那ちゃんくらいだし。
……やっば。なんか小依くんの事を頭に浮かべたら雷雨の日の事思い出してきた。これ僕悪くないよね!? 思春期真っ只中の時期に同い年の可愛い女子の裸なんか見たら、脳なんて焼き切れるに決まってるし!!
「なんで前屈みになってんの?」
「ふ、腹痛が……」
「まじ? トイレまで連れてこうか?」
「!? どういう意味で!?」
「どういう意味で? 排泄以外にする事あるのか。それとも化粧でもするの? お前」
「今のは僕が悪いな、今のは僕が悪い。ごめんなさい」
「意味分からん。ほら、トイレ行くよ」
「いいいい大丈夫! びっくりするくらい腹痛消えて無くなったからもう安心!」
「そう?」
あっぶねぇ〜〜。小依くんがトイレの方角を向いた隙に急いでポッケに手を突っ込み下着の縁に挟む事で見た目では分からないように偽装出来た。後は血流が全身に循環していくのを待つだけだ、一刻も早く小さくしなければ……!
「腹痛収まったなら答えてよ。お前、好きな人いないの?」
「うーん……好きな人は、いないかな。気になる人がいるくらい」
「気になる人? へぇ。俺も知ってる奴?」
「どうだろうね?」
「教えてくんないのかよ」
「教えないね〜。逆に小依くんはいるの? 好きな人」
「いないよ」
「一瞬で終わっちゃったよこのやりとり」
「仕方ないだろ、恋とかよく分かんないし。……まあでも、俺も気になる人なら一人いるかも、だけど」
「いいね〜。僕も知ってる人?」
「うん」
「教えるんかい。え〜、誰?」
そう尋ねると、小依くんの口が止まった。彼女はジーッと僕の顔を見ている。……? 顔を触ったがゴミは付いていない、鼻の辺りの汗すごいな〜って感じだった。
「どうしたの? 僕の顔に何かついてた?」
「別に」
そう言うと今度こそ小依くんは僕から手を離し立ち上がった。小依くんの手、小さくて可愛かったな。本人に直接言ったら殴られそうだから胸の内にこの感想は秘めておこう。
「あっ、てか今日結乃の事泊めるんだった忘れてた! 帰ろうぜ水瀬」
「こっちから連絡しとく?」
「おー天才だ! ナイスすぎる」
「まあまだ外を歩いてると思うからあんまり急がなくてもいいんじゃないかな」
「それもそうか。……じゃあさ、水瀬」
「はい」
「少し一緒に歩こ。てか祭りまわろうぜ」
「勿論いいよ。迷子にならないように手を繋いどく?」
冗談のつもりでそう言うと、小依くんは小さく「うん」と言ってまた僕の手に触りかけ、すぐに軌道を変えて袖の方をつまんできた。
断られるかと思っていた。小依くんは若干下を向いていた為僕からじゃ表情を見る事は出来なかった。
「行こ」
小依くんはつまんでいる僕の服の袖をちょんちょんと引っ張り、祭りの方へと誘導して行く。
恐らく、人が大勢いる場所で手を繋ぐのは恥ずかしいという理由で袖をつまんだのだろうが、その方がかえって目立つなって思わないのだろうか。これ、手を繋いでるのと実質変わらないよね。これだったら恥ずかしくないのかな……?




