平日の幸福
結局今日は仕事をズル休みした。仕方ないだろ!? 椛が可愛かったんだ。もちろん明日は出勤する。今日だけだ。
そして、もう夜。なんと、椛に構ってたり、テレビ見たり、スマホ触ったりしてたらもうこの時間。休みも数時間で終わりそう。
おっと、ご飯の時間だ、誰のって? もちろん俺。椛の食事ってのは滅多に見ないんだ。ペレットのご飯が減ってるから心配はしてない。
と、言ってたら椛がご飯を食べ始めた。お食事シーンも可愛い。この両手でご飯を掴んで口に運ぶ。これだけでかなり可愛い。なんでペットはこんなに一挙一動全てが可愛いのか。もはや犯罪だよね。
ペットを飼ったらやってみたいことがあったんだ。ご飯の時に、手渡しで食べさせる。あれには小さくも大きな夢と愛嬌があるんだ。やるしかないだろ。
スッ••••••
さて、食べるかな。
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私が食事をしている時、飼い主がペレットの上のご飯を掴んで、私に近づけて来た。こんな事されたのは初めてだけど、悪い気はしないから、もちろん食べる。
モグモグ
いつも通りの味も見た目も変わらないご飯。でも、少し特別感がある。手渡しされたからかな••••••? いや、考えるのはやめよう。
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椛が手から食べてくれた!! 意外だった。いつもムスッとしてる子が俺の手から。やはり懐いてるんじゃなかろうか。何回言うんだよって声は何処からか聞こえてくる気もするが、そんなの関係ねぇ。
もう1回してみよう。偶然かもしれないからな。2回目は流石に••••••。
パクパク
食べた。2回目も流石に食べた! 流石に食べたってなんだ? まぁいいや。今は懐いてくれたことが嬉しいのだ。今日はいい夢が見れそう。
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この飼い主、何故か急に嬉しそうにし始めた。私が餌を食べただけなのに。喜ぶばかりで餌を全然渡してくれない。正直早く渡して欲しい。
モグモグ
お腹いっぱいになって来たかも。ごちそうさま。それにしても、飼い主も変な人。別に自分で食べれるのに手渡しなんて。またやってもらおうかな。
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そして時刻は23時。仕事のことを考えるとそろそろ寝ないとまずい。
ちなみに椛は寝た、俺の横で。それにしても、俺が寝相が良いからよかった物を、寝相悪かったら寝返りうった時にに潰されるぞ、全く。
羊が1匹、羊が2匹••••••こんな在り来りなのじゃ面白くないな。
椛が1匹、椛が2匹、椛が3匹••••••これはこれで可愛いけど、椛が増えると考えると少し気持ち悪いな。やめよう。
「おやすみ椛」
そして、普通に寝た。