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花飾りの約束  作者: ツルギ
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敬愛

 「そうだ。あなたにこれ以上その秘めた力を使って欲しく無いのでね…まぁ先程から心を読まれるのは不快だが」 

 藤光はマオと目が合った時に何もかも察していたのだった。


 心を読む……?

 藤光の言葉でレオンは色々と思い当たることが溢れかえる。マオは名乗っていない藤光と矢鷹の名を呼ぶ事も心を読んでいたのだ。

 「なるほどね。確かに神社の中だと面倒だ…それに僕も事を荒げたく無いし?レオン、ここに来た目的をちゃんと話しなさい」

 いつも笑顔なマオは鋭い視線をレオンに向ける。その表情にレオンは生唾を飲み込み、春花のためを思い言い止まったが、もう後戻り出来ないところまで来たと腹をくくった。

 「私の名はレオンと申します。春花さんを迎えに来ました」

 「そう…レオン…か。良い名だ…でもね春ちゃんの伯父としてそう簡単に可愛い姪を危険な所へは行かせるわけにはいかないんだよ………だが、二つの条件を守るなら良いだろう」 

 「その条件とは?」

 「1つは春ちゃんを思うのなら今の君の日常を壊してでも春ちゃんの側に居てくれ。2つ目は数ヶ月に一回は帰ってきて欲しい。もちろん君達も一緒で構わない」


 藤光は最初からそう決めていた様に穏やかな顔をしていた。

 1つ目の条件はレオンからしたら妖怪を治す事はもう出来なくなるということだが、レオンの答えは決まっていた。

 「わかりました。その条件を必ず守ります」

 「君が話のわかる奴で良かったよ交渉成立だ。はぁ…さてと!明日から春ちゃんと思い出作りに旅行にでも行こっと!」

 切り替えの早い藤光はいつも通りに戻り立ち上がる。

 「あっ!旅行行っている間は留守をお願いね!春ちゃんと最後のひと時を邪魔されたくないから。旅行から帰ってきたら春ちゃんと対面して!それが約束できるなら食事も部屋も用意してあげるよ」

 断る事をしないとわかっていた藤光はニッコニコだ。それを見るレオンとマオは同じこと思うのだった。

 「やっぱり親子だった」と。


 夕食を部屋で済まし旅行に行くまでは軟禁状態のレオンは、用意された客間の布団の中で考え事をしていた。それはやはり藤光の事だった。

 光一郎に似過ぎていてあの部屋での決意が揺らいでいたのだ。それと同時に自分に呆れ、本当の自分がこんなだと痛感し溜息を漏らた。

 「あの人と光一郎様は同じ血が流れているですね…あの時と同じ事を聞いたらなんて答えますか…光一郎様」

 暗い部屋で自問自答しながらレオンは眠りについた。

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