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花飾りの約束  作者: ツルギ
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命令と力

 鳩が豆鉄砲を食ったような顔をする春花は、すぐに今まで住んでいた家に帰してくれると思い黙って着いてきていたが、藤光は最初からそう決めていたのだ。

 別の車から荷物を下ろし終えた矢鷹が合流し無言で二人のやりとりを聞いていた。

「伯父様!私はそんなこと聞いていません!!」

「あれ言ってなかったっけ?あっでもこれは絶対に言ってないよ」

 藤光は嬉しそうに矢鷹と春花を交互に見る。

「もう、春ちゃんも16。矢鷹なんて23だ。この家はいずれ二人のものになる…まぁ僕が他にやりたく無いんだけどね…そこで考えたんだよ。二人に任せるなら…いっそのこと春ちゃんと矢鷹が婚姻関係になれば良いと!」


 何を言っているのか分からず春花と矢鷹は石のように固まるが満足そうな藤光の顔を見るに本気と悟り、春花と矢鷹は猛反発する。

 「絶対に嫌です!伯父様、このお方は私を殴りました!何よりこの人でも違う人でも私は婚姻はしたくありません!」

 「藤光様!私も反対です!後継なら私が何とかします!」

 猛反発される中さっさとその場から歩き出す藤光は、使用人に扉を開けてもらいその場で振り返ると矢鷹と春花に命令を下す。

 「これは当主命令だよ!二人には拒否権は無い」


 

 昼間の事を思い出す春花は、用意されていた部屋で眠りにつこうとしていたが頭を悩ませ眠れずにいた。

 

 なんでこんな事に…スイゲツの時は暗示にかけられていたけど…本気では無かった…でも今回は逃げようが無いわ


 ふかふかの布団に顔を埋め力強く目を瞑る。

 瞼の裏に映る記憶は母の事ではなかった。

 「…助けて…………レオン…」

 春花は肌身離さず持っているラナンキュラスの銀の飾りをギュッと握りしめいつの間にか眠りについた。


 


 見えた……呪いと花に込めた呪い…春花さんが触れた事で濃くなり増している…


 「見つけましたお願いします」

 目を瞑るレオンに長髪の男はレオンの額に自分の額をつける。

 「……良くやったね………」

 レオンの記憶を覗き見る長髪の男は額を離すと少し考えていた。

 「そうだな…ここには隧道が無いから……あっそういえばこの近くに廃神社があったよね?」

 「はい。裏の山にハクとコクコの神社が…」

 「ならそこに行こうか…」

 レオンに案内され二人は小さい廃神社へと着く。今にでも崩れ落ちそうな鳥居は何とか保っている状態だ。

 「光一郎の陣は帰りに使いたいから行きはこの鳥居を使おう……神の通り道だったのが癪にさわるが…」

 男が鳥居に触れ息を吹きかける。

 「レオン行こう」

 特に変わっていないように見えるが、レオンは男の後をついて行くように鳥居をくぐる。

 「………」

 目の前にはくぐる前にあった小さな祠。ただ鳥居をくぐっただけと、呆気に取られているレオンに男は指を指す。

 「あっちだよ後ろ」

 山の木々から見えるその景色は、以前人形だったときに見た館が建っていた。

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