心に思いつくまま手を入れなかった詩もどき
ゆらゆらとのんびりと歩く。
どこに向かっているのか私にすらわからない。
ただただ前に向かって歩いていく。
人を恨んで、憎んでそして嫉妬して…そんな自分に嫌気がさしたわたしは逃げ出した。
どこから?それすらもわからない。
そもそもそこからわたしは逃げ出せたのかすら自信がない。わたしは未だにそこに留まっていて一歩も進めていないのではないかと思うことがある。
振り返れば自分がどこまで来たのか、それとも進んでいないのかわかるのだけれどもそれすらできないわたしはただただ闇の中を、必死に(それともそう思いこんで?)進むしかないのだ。
ただしゆらゆらと、のんびりと…
逃げるつもりがあるのか、本当はわたしはその場所にいたいのではないのか?
そもそもわたしは一体何から逃げているのか?
誰も教えてはくれないし、自分だって知りたくもない…ただただ逃げることだけを考えて生きている。
それに追いつかれるのはイヤだけれども、さて追いつかれたとして何の問題があるのか?
けれども、わたしは知っている。悪意は存在することを…
そして嘘つきは平気で人を騙すし、決して反省などしない。ただただ自分のためだけにわたしを利用するのだ。
騙されるわたしが悪い?たしかわたしは悪い。
けれども、それだって罪があるはずなのだ。そいつが利用するものが何であれ、本当はそれが人との信頼を結びつける以上、それを穢す存在は罰せられなければならないのだ。
なのに、この世界は正義がどこにあるのだろう?
なぜ、ごく普通に生きていてもこんな苦しい目にあわなければならないのか?
そしてなぜわたしは尊敬すべき人間を嫉妬の目で見るのか?
結局自分もそういった軽蔑していたことと変わらない人間なのか?
だから逃げるのか?ここではないどこかへ?
そんなものがあるはずがないと思っていても、そんな幻想を見るほどに自分は追い詰められているのか?
何もかもわからない…何をすべきなのか、何を信じればいいのか。
自分すら信じられないわたしは、不幸ではないけれども幸福ではないのだと思う。
だからわたしはゆらゆらのんびりと歩きつづけるのだ。
どこにもない場所があると自分を偽って。
恨み妬み…そんな汚いものを生きていくのは悲しいけれども、それがわたし。わたしの偽りのない姿。
ねえ、あなたを殺せればわたしは幸福になれるの?それともそのほうが楽になるの?
今はもう何もかもわからない。
正しいことも悪いことも…ただ常識で判断するしかなくてわたしは仮面をかぶるのが上手な演技をする。
誰かを使って。
わたしはただただそこから逃げ出すだけ。心の置くから浮かび上がる言葉を救い、そしてすぐいあげて。
わたしは何をしたいのか?何を伝えたいのか?
もう何もかもわからない…ただただ逃げ出しただけ。
基本的に自分は物語にしても、一時期書いていた詩にしても最初に考えて、そこから言葉として表現するのだけれどもふと思い浮かんだものをそのまま文章にすることがあります。
今回の場合がそれでふと思い浮かんだ言葉からただただ言葉を綴っただけです。
最近の自分は色々とあり、それが色濃く出てしまったのを感じるけれども、そういった自分を出すのもひとつの修行だとそのままにほぼ何も手を加えずに作成した文章です。