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Not change affection  作者: janky
10/19

10話

ザーッザーッ




「………ハァ……ハァ」


あれから何時間たったのか解らない


「仕事…終わったかな…」



神社の鳥居にもたれ、ただ真っ直ぐに突き抜ける道を見つめた

まだ6月の夜は肌寒い、寒いのも気持ち悪いのも通り越していた

「…拓人さん…」

震える体を抱きしめしゃがみ込んだ


初めは雨宿りしてたんだよ。

家を出た時に少しずつ雨は強くなってて、

時間が過ぎて入口が見えやすい場所に移動した…


もしその場所を離れてその間に拓人さんが来たらって思うと動くに動けなくなってた


携帯がないとこんなに不便なんだって…

不気味な静けさと雨の音に思考回路が止まっていく

帰って拓人さんの家に行こうかと思う

でも車で来てすれ違ったり、どうしたらいいのかな…


腕時計はすでに夜の11時を指すところだった。


「ハァ……」

「愛桜!?」


ハッと顔を上げた瞬間堪えていた涙が流れ落ちた


「嘉…」

ガッと傘の中に引き寄せられた

「おまえっ…いつから居たんだよ、体冷えきってんじゃん」

「ごめん、嘉、もう解んないよ…」

「愛桜?愛桜!」

力なくもたれてきた愛桜は荒い息を繰り返していた

「…どういうことだよ?」

もたれてきた場所が熱くおでこを触った

「冷えてんのか?熱あんのか?…クソッ!

おい、愛桜!!」






――――――――




「紀乃?どうした?」

「え?」

「何かソワソワしてねぇか?」

「そんなことないよ」



ピンポン ドンドンドン



『はあい』

慌ただしくなるチャイムと扉を叩く音に母さんが返事した

こんな遅い時間に。何事だと俺も気にな俺は様子を見に部屋から玄関に向かった



「拓人さん!どうして家に居るの!?」

「友希ちゃん落ち着いて」

俺を見るなりそう言った2人はびしょ濡れだった


「どうしたんだよ?」

「どうしたって、愛桜が今病院に運ばれて」

「は?」

「見つかったの愛桜ちゃん?お母さんが連絡とれないって心配してて…」

母さんはそう言いながら心配そうな瞳を二人に向ける


「連絡とれないって今日は神社で拓人さんと待ち合わせしてたんですよ!?」

友希ちゃんの言葉に

「今日?日曜日にしてって愛桜が言ったんだろ?」

そう聞けば羽音ちゃんが少しムッとして

「土曜日って聞きました、誰に聞いたんですか?」

そう言えばハッと顔を向けた

その先には紀乃が居た


「私…」

「紀乃嘘だろ…この雨のなかだぞ?!」


「…先生最低」

友希ちゃんは涙を浮かべていた

「愛桜、どこの病院?」

「そこの総合病院に緊急搬送されてるみたいだから…」

私の言葉と同時にバッと車の鍵を握り家を飛び出した拓人さん


「先生もちゃんと愛桜に謝ってください」

「………私……」


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