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「値動きが読める銘柄しかやらない」相場師の師匠の言葉2

 「値動きが読める銘柄しかやらない」と相場師の師匠が言ってました。


 師匠は三菱重工などやってましたが、



1、自分にあった株の銘柄をひとつに絞る。

2、値動きがパターン化しているゆっくり動く銘柄を選ぶ。

3、それなりに出来高がある銘柄を選ぶ。

4、場帳、玉帳をつけて、銘柄のグラフを描く。

5、規則正しい生活をする。

6、日中の値動きは見ない。

7、成り行きで買う。

8、分割売買、一括手仕舞いを基本とする。

9、自己資金の三分の一、半分ぐらいまでしか相場には張らない。

10、慣れて来たら信用取引で売りも出来るようになる。

11、証券会社のいいいなり、新聞などの情報で売買しない。



 他にもいろいろあるのですが、自分の感覚的に自分にあった銘柄をひとつに絞って、一、二、三株(これを玉という)というように、小刻みに分割売買を心がけて、一括手仕舞い(一括で売却する)などをして「売買の技術」を向上させる。


 「玉帳」にはひとつの銘柄の株を何株買ったか、今のポジションなどを詳細に記録する。

 資金の出し入れなどは「場帳」に記録しておく。

 玉帳を元に方眼紙に「グラフ」を描く。


 この相場師の三種の神器「玉帳、場帳、グラフ」に毎日、記録をつけることによって株の動きに対する「変動感覚」が向上していきます。


 「資金管理」が非常に重要で100万円ぐらいあったら、1株1万円位の株を触って、上限30万ぐらいの相場を張る。それぐらいの感覚でやるのがいい。人によってそれぞれですが。


 1万円の株買って5000円に下がっても、その後、2万、3万と5000円で買うと、全体の平均値は下がって損失は減ります。これは「ナンピン」という技術です。そこで耐えて、5000円が7000円に上がると利益がでたりします。


 100万の資金のうち、50万円の資金で1万円の株を買ってそれが5000円に下がったら損失は25万で取り返しはつきません。塩漬けは愚かだし損切りしかないです。でも、普通の人はできない。


 塩漬けが何故いけないか?ですが、資金効率が悪くなります。年率何パーセントで利益が出るか?それが問題であって、塩漬けでは何も生み出しませんし、損切りして、残った資金を運用した方がいいです。

 


 「分割売買」と「資金管理」が重要だというのはそういうことで、これが理解できると相場師としての技術が上がります。まあ、常識ですが、この意味が分かったらあなたは中級者です。


 


 ただ、上がると思って買い玉建てて思惑が違ったら、素直に損きりが正しいです。

 いかに損を減らせるかがポイントなので。それが分かっててもなかなできないだよね。

 

 それと、根本的な話として、値動きが急激でなくて、出来高もそれなりにあって、出来れば一部上場株などで株価の上下のパターンが読める銘柄、例えばビール会社は春、夏に株価が上がるとか、クリスマスにゲームとか、おもちゃ会社の株は高くなるとか、株のアノマリー(季節変動)といって、節分頃までは株価が低迷して、それから3月決算に向けて上昇していって、夏は低迷して、9月は決算に向けて上げていくとかの値動きのパターンがあります。


 こういう株の上下の値動きのパターンを読んで利益を上げていく手法を「うねり取り」もしくは「リズム取り」といいますが、初心者は3ヶ月、半年でこういう周期的な銘柄を選んで売買をしていくのがいいです。


 「分割売買」と「資金管理」の技術が確立してきたら、株価の上昇局面では買い玉を建てていって、利益を上げていき、下落局面では買い玉を徐々に手仕舞いして、信用取引で売り玉を建てていきます。年末は一括手仕舞いしたり、区切りや相場を休む期間を必ず作ります。ここまで来ると中、上級者です。


 銘柄をひとつに絞って、それだけを売買するというのは、何年もそればかりやってると株価の動きとか癖が分かるし、季節の株価の動きが確実に読めるので、それにしたがって簡単、確実に利益が生まれるからです。


 でも、この値動きですが、ちょっとづつずれたり、リーマンショックなどの暴落で影響を受けたりします、そのために「分割売買」の技術を磨いたり、「玉帳」をつけて日々の値動きの「変動感覚」を磨く必要があるのです。


 そのあたりの相場の技術の参考書は、林投資研究所((小説家になろうの規約により外部リンク削除、題名で検索するか、カクヨム版参照して下さい))、とかパンローリング((小説家になろうの規約により外部リンク削除、題名で検索するか、カクヨム版参照して下さい))の本がいいですね。


 林輝太郎さんの本を中心に「株式上達セミナー」「うねり取り入門」「相場師スクーリング」からはじめて旭洋子さんの「低位株で儲ける26のルール」、「同友館」の本で立花正義さんの「あなたも株のプロになれる」が結構いいです。

(小説家になろうの規約により外部リンク削除、題名で検索するか、カクヨム版参照して下さい)



 11、証券会社のいいいなり、新聞などの情報で売買しない、についてですが、証券会社は推奨株を客に買わせておいて、裏でその株を売ってることがあります。カモネギですね。誰が売ってるか分からないので、まさか目の前の証券マンの会社が売ってるなんて普通は考えないですが合法です。これこそ安全確実に利益を上げる方法です。たぶん、証拠は出てこないし。証券会社の推奨株は下がることが多いです。


 新聞などの情報は誰かが意図的に流すこともあって、あと情報が遅いので、記事でたらその株はそこが頂点で暴落することが多いです。


 そういうのは無視して、株の値動きのパターンや癖などを掴んで、自分の変動感覚に従って売買するというのが正しい相場師の在り方です。


 株式市場で勝てる人は全体の5%で、ほとんどの人は5年以内に負けます。

 どんなに上手い人でも、2~3回は破産すると思って下さい。


 かなり厳しい道ですね。

 その覚悟があるなら相場師への道を歩むのもいいと思います。




 

 

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