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第五話《おいでませマギユース魔法学園!~正八面体なのに天使とはこれ如何に?~》

第五話です。

正八面体でみんな大好きな使t…天使が出ますよ。

放送したばっかりの「あれ」要素も今回からスタート!

一面に広がる青い空。

目の前を覆い尽くすほどの広い海。

そして壮大な威圧感を感じさせる白い学園。


裕也「それがまさかの隔離島とな」

「け、結界上の問題なの!!決して、決して!魔法の流れ弾が危ないとかじゃないから!!」

祐奈「おk、とりあえず落ち着け青廼」




魔法学園生活、始まっちゃいます。




青廼とはここで別れ、俺達は学園長室へと向かった。


…バカテスの学園ちょ……ババアでないことを祈る。

あんな妖怪ババアが学園長だったら即座に逃げてやる!





…そう思っていた時期が、僕にもありました。



「アリス・クロフォードよ。ここの学園長だから、よろしくね?」


Niceおっぱい!Nice過ぎるおっぱいです!

深緑のローブから浮き出るNiceなおっぱいが何とも…は!殺気!?


そう思って下へしゃがむと、頭の上を何かが振り抜かれる。後ろを見ると回し蹴りを行った後の祐奈の姿が…ってぇ!


裕也「あぶねーだろ阿呆!」

祐奈「やかましい!このおっぱい星人!そんなに大きいおっぱいが好きか!!」

裕也「おっぱいは全て我々のご褒美です!」

祐奈「欲望がフルスロットルだぞお前!!どうした!?学園の魔力に()てられたか!?」


おっぱい万歳!



~~少女粛清中~~



「いい加減生徒をからかうのは自重してください!!この文句を言い続けてもう五年ですよ五年!!」クドクドクドクド

「ううー…良いじゃない。抑えきれない欲望というか…ほら、欲求不満?」わふー

「張っ倒すぞ欲望学園長が!!」うがー!


いやぁ、よもや学園の長とも言うべき人がチャーム…魅了魔法を使うとは思わなんだ。

今は学園長の右腕である高等部の学年長であり、学園長の妹…ベルガ・クロフォードさんが学園長を正座させて説教中です。

反省の色はない様です。


祐奈「あ、あの…ごめん。さっきの謝るから、ほら、だから関節技を解いてくだ 関節がギリギリと音を立ててぇぇぇぇ~~!!」


祐奈?現在お仕置きとしてコブラツイスト中です。



ー閑話休題




「遊子…祐奈さんのお母さんから聞いているわ。ようこそ、マギユース魔法学園へ。私達は貴方の来訪を歓迎致しますわ」


学園長が今更過ぎるカリスマを放つ。

ベルガ学年長が呆れ顔だがスルーらしい。


「さて、早速だけどクロフォード学年長。裕也くんの魔力検査を。祐奈さんはそのまま自分の教室に戻ると良いでしょう。遅刻に関しては私の許可があったと言っておく様に」

「「はい!」」


そして学園長の指示通りに二人は動いた。


「「「失礼しました」」」


学園長室から出た途端、ベルガ学年長から謝罪の言葉が出てきた。


「ごめんなさいね二人共。あんな姉さんで…」

祐奈「その分、学園が楽しいのでプラマイ0ですよ」

裕也「右に同じく。堅物な人がやるよりかは気持ちが楽ですよ」

「…ありがとうね、二人共」


…苦労してそうだな、ベルガ学年長(汗

祐奈と別れ、俺達は小さい体育館の様な場所へ来ていた。



ーーー第二小体育館



ベルガ学年長曰く、この第二小体育館は魔力鑑定、使い魔召還が主な用途となっており、使う機会が少なく、埃が被りやすいと愚痴っていた。


第二小体育館の中は薄暗く、館内の中央に薄く水色に輝く10メートルほどの魔方陣と、その上でも20メートルほどの六角水晶が淡い水色に輝いていた。


「ほぉー…暗闇に薄い光を放つ水晶とは……夢がありますね~」

「あら?意外にロマンがわかる人?」

「自分からでは何とも言えませんがね…でも、この光の具合や薄暗さは、恐らく魔法に必要な集中力を高める空間としても有効かと」

「へぇー…まさか初見でここの利用コンセプトを見抜くなんて。祐奈さん以来ね」

「はぁ…(ま、一応俺だし)」


そんな他愛も無い会話を終え、準備に取り掛かった。

先ずは潜在魔力鑑定。

これで魔力のランクを決めるらしい。

方法は簡単。何も考えず浮かぶ六角水晶を触ればいいだけらしい。


「それじゃあ準備は良いかしら?」

「いつでも!」

「では、始めなさい」


何も考えず、触る。

自信も要らない。

恐れも要らない。

ただ、触るだけ。


「・・・・・出たわ。凄いわね…祐奈さんと同じSS+か…属性も同じ風と雷。ここまで一緒だと疑うものがあるわ…」

「うぇ!?」

「冗談よ」


疲れきった表情で言うベルガ学年長だが、その目はギラついていた。

まるで、これから面白いことが起こる…と、言わんばかりに。


次は使い魔の召還である。

使い魔召還用のゲートを開く道具、『ゲートカード』を魔方陣の上で燃やすことで、自分の魔力に合った使い魔が召還されるそうだ。

しかし、あくまで『魔力に合った使い魔』であるため、使い魔側が契約に応じない場合、別の使い魔候補が現れるシステムになってるらしい。

無論、術者側が契約しないでいる場合もあるらしい。

双方の合意が有って初めて使い魔契約が成されるとのこと。


そして、出て来た俺の使い魔は……








人…と言うわけでもなく。



大海の様な澄んだ海色をした正八面体の浮かぶ水晶体…そう、『新世紀エヴァンゲリオン』のTV版や新劇場版でもその猛威を振るった存在…



「ラミエル…だと!?」

(天使系使い魔の中でも高ランクの使い魔を呼び出すだなんて…祐奈さんも機巧系使い魔の高ランクな使い魔を呼び出していたし…この二人、何者なの?)


少し放心状態だった俺の脳内に情報が流れる…膨大なのか、はたまた質の問題なのか。情報流出で頭に激痛が走る。


「ぅぐ…! ぬぅぅっ!!」




【天使系SSS級使い魔:ラミエル】

個体能力:形状変化

使い魔補正:防御&魔防御+150・攻撃&魔攻撃+200・精神+20

属性:鉄・雷

単体魔法:ストーム・極雷砲・拒絶障壁


・使い魔の一言

『・・・・・よろしく』




…え?何これ。何なのこれ。

極雷砲ってもしかして加粒子砲のこと?形状変化って…しかも新劇場版の方のラミエル!?

…サイズは全長1メートル半くらいだけどさ。


使い魔契約は、どうやら成功らしい。

ラミエルっぽいのが描かれたゲートカードをベルガ学年長から受け取った瞬間、第二小体育館の入口から大きな音を立てて教員らしき人が入ってくる。



「べ、ベルガ学年長!!」

「何ですか騒々しい!」

「第一運動場に、地下ダンジョンから抜け出したモンスターがっ!」


ベルガ学年長はその報告に驚き、ホログラムモニターのような物を出して、第一運動場らしき場所を映し出す。


そこには、身体にオリオン座のような紋様を胸に刻んだ2メートルくらいの赤褐色で人型の怪物…って、どう見てもオリオンゾディアーツ!?



[ゾディアーツ:仮面ライダーフォーゼの敵。今回は第一話のゾディアーツをモチーフの怪物]



「あれはオリオンゴレム!?どうしてボス級のモンスターが…」


オリオンゴレムと呼ばれた赤褐色のモンスターは光弾や格闘で破壊を楽しんでいる。


そして俺は、そこで逃げ惑う人混みの中で使い魔らしき中世騎士の様な後ろ姿と見覚えのある人物が殿(しんがり)をしていた。



間違いない。

紛れも無く祐奈その人だった。


騎士が足止めをし、祐奈が避難誘導している。


それを見た瞬間、俺は走り出していた。


「……!…!?」


後ろの方でベルガ学年長が何か言っているが聞こえない。

俺はただ、走っていた。

目指す先はーーー





ーーー第一運動場。

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