結婚式をすっぽかされた花嫁と、誓いの不在証明
「来ない……どうなっているんだ!」
教会でお父様が怒りと焦りを滲ませています。
司祭様も困惑気味ですね。
「まあまあ、きっとエディ様には理由があるのですよ」
「ふん、マーヤはいつも変わらんな」
そんなことありませんよ。
今日はエディ様とわたしの結婚式ですから。
少なからず気分は高揚しています。
エディ様はニーベル子爵家の三男です。
王宮騎士という安定した職に就いていらっしゃるのですね。
半年前に紹介で出会いましてすぐ婚約、わたしの淑女学校卒業を待って結婚となりました。
どん臭いわたしにしてみると、展開が早かったですねえ。
あれよあれよという間でした。
でもエディ様は言ってくださったのです。
絶対に幸せにする、結婚して欲しいと。
わたしの目を真っ直ぐに見据えて。
とっても力強い、信じられる視線でした。
わたしははい、と答えました。
「何かきっとトラブルがあったのですよ」
「そんなことはわかっておる!」
「お父様、見てくださいませ」
「む? 今日のマーヤはいつにも増して美しいぞ。ウェディングドレスがよく似合っておる」
「わたしではありませんってば。ニーベル子爵家の親族席のほうを」
慌てている様子がわかります。
いずれ説明がありますよ。
ほら、子爵家当主のお義父様が来ましたよ。
「ルドルフ殿、マーヤ嬢、申し訳ない! 本日の結婚式はなかったことにしてくれ!」
「「は?」」
「エディが来れなくなってしまったのだ。完全に当方の不手際であるから、後始末は全てこちらがやる」
「どういうことですかな?」
「エディの仕事の関係なのだ。言えぬことがあるので、今はこれ以上の質問を控えて欲しい。また私も完全に状況を把握しているわけではない」
エディ様は王宮騎士です。
急な任務のようですね。
しかも秘密を要するもの?
「エディ君の事情は置いておくにしても、結婚式当日に花婿が現れないなんてとんでもないスキャンダルだ! 晒し者になったマーヤをどうしてくれる!」
「責任は全て当方にある。慰謝料なら支払うし、婚姻自体を取りやめてもらって構わない。本当にすまん!」
「お義父様、頭を上げてくださいませ」
「この期に及んでお義父様と呼んでくれるのか」
だって既に籍は入っておりますしね。
「婚姻自体を取りやめてもらって構わないということは、取りやめなくてもいいということですよね?」
「おい、マーヤ。エディ君を待とうというのか? 不誠実な相手だぞ!」
「いえ、エディ様は言ってくださったのです。絶対にわたしを幸せにすると」
わたしは確かにどん臭いですけれども、人を見る目には自信があるのです。
エディ様はきっと約束を守ってくださいます。
しかしお義父様はしぶい顔ですね。
「……マーヤ嬢の気持ちは大変にありがたい。だがエディの帰りはいつになるかわからんのだ。こちらからは連絡も取れない」
「どこかに出かけていらっしゃるのですね。はい、わたしは待ちます」
結婚はまだ早いと思っていたのです。
せっかく時間ができたのですから色々修行して、エディ様がお帰りになる頃には一人前の妻として振舞えるようにしておきます。
神様がそのための余裕をくださったのではないですかね?
「……マーヤ嬢は素晴らしいな。ルドルフ殿、これほどできた娘を育てた貴殿を尊敬する」
「いやいや」
式場はまだザワザワしていますけれど、お義父様が何とかしてくださるでしょう。
わたし達は撤収ですね。
◇
――――――――――一〇日後、パリー男爵家邸にて。当主ルドルフ視点。
マーヤは薄ぼんやりした子だと思っていた。
しっかりした夫が必要だから、王宮騎士のエディ君を選んだのだ。
ニーベル子爵家と縁ができることもプラスだしな。
幸いエディ君とマーヤは気が合うようだったし。
「……先の読めんことはあるものだなあ。まさかエディ君がな」
「先日の結婚式すっぽかしですか? 深刻な事由があるようではないですか」
「どう思った?」
「というよりも、マーヤが動じなかったことに驚きましたね。さすが私の娘です」
妻の言うことに頷かざるを得ない。
マーヤはアタフタしなかった。
ただののんびり屋ではなかったのだな。
さすがはわしの娘だ。
しかも婚姻はそのままに、エディ君を待つという選択をした。
あれには驚いた。
「マーヤったら、せっかく時間ができたからエディさんが帰るまでに少しは妻らしくなっておく、なんて言っているのですよ」
「面白いな」
「新居のコックを連れてニーベル子爵家邸を訪れ、エディさんが好きな料理のレシピを覚えてきたと、昨日喜んで言ってましたよ」
そう、マーヤは既にエディ君と暮らすはずだった新居にいる。
家を守るのが妻の務めだと。
至極もっともなのだが、寂しくないのだろうか?
「今度ニーベル子爵家でちょっとしたお茶会を開くのですって。わたくしもマーヤともども招待されているのです」
「要するに火消しか。例の結婚式すっぽかしが結構な話題になってしまっているから」
「でしょうね。でも当事者のマーヤが泰然自若としていますから。ニーベル子爵家でも丁重にもてなしてくださいますし、無責任な噂もすぐ消えると思いますよ」
夫が真実の愛を見つけ逃げたなどという噂が出ていることはわしも知っている。
迷惑なことだ。
動じないマーヤは偉い。
……ニーベル子爵家からわしにだけ密かに連絡があった。
何とエディ君はただの王宮騎士ではなく、『王家の影』なのだそうだ。
『王家の影』とは護衛や諜報活動を任務とする、陛下直属の隠密部隊のこと。
運動神経の優れた平民をスカウトして徹底的に仕込むと聞いたが、貴族の子弟でも『王家の影』になることがあるのだな。
あるいはエディ君は幹部候補なのかもしれぬ。
当然マーヤはエディ君から『王家の影』うんぬんということを聞いていないはずだ。
内密の任務が多いし、知っていることで危険に身を晒すこともあり得るとエディ君は考えるだろうから。
事実ニーベル子爵家にも結婚式当日にチラッと連絡が入っただけで、詳しいことは何もわからないらしい。
因果な商売だな。
しかしその妻にのほほんとしているマーヤというのは、案外合っているような気がしてきた。
「何にせよ、マーヤがその気なのですから。あの子は腹が据わっていますよ」
「うむ、協力してやらねばな」
◇
――――――――――結婚式から三ヶ月後、オルセン男爵家邸にて。マーヤの親友ブレンダ視点。
「いよいよブレンダも明後日結婚ね」
「ええ。でもマーヤみたいなことになりはしないかと、心臓がバクバクしているの」
「まあ、失礼ね」
マーヤが様子を見に来てくれました。
マーヤは旦那様が結婚式に来ないなどという前代未聞の事件に巻き込まれたのにも拘らず、そのまま戸籍上の妻に居座っている剛の者です。
普通あり得ないですよね?
ハッキリ言って尊敬します。
「相変わらずエディ様から連絡はありませんの?」
「ありませんね」
「心配じゃないの?」
「心配ではありますが、信じていますから」
そう、マーヤは一度信じたものはずっと信じ続けることができるのです。
鋼のメンタルの持ち主ですね。
見かけはおっとりにしか見えないのですけれど。
「……私がマーヤの立場だったら取り乱していたと思うわ」
「そう?」
「どうしてマーヤは信じることができるのかしら? 裏切られたって怒らないの?」
マーヤが小首をかしげます。
「……いえ、信じるのはわたしの勝手ですから。裏切られたとしてもそれはわたしの見る目がなかったせいですので」
「変わった考え方ね」
「そうかしら?」
「でもすごいと思う」
マーヤは人を信じると言いながら、自分を信じているのですね。
自分を信じていれば、何があってもマーヤのように動揺しなくてすむのでしょうか。
参考になる考え方ですけれども……。
「最近マーヤは何をしているのかしら?」
旦那さんがいないのですから、やることがないような気もするのですよ。
「様々なことですね。わたしには足りないものが多いような気がするのです」
「足りないって、淑女学校の教育内容にケンカを売っているのかしら?」
「いえ、そういうことではなく。妻としての覚悟もないまま、流れに任せて結婚してしまったなあ、という思いがあるのです」
……これは私に刺さりますね。
私も結婚の覚悟なんてなかったです。
卒業するまでに相手を決めて、卒業したら結婚するというのが普通ですから、当たり前のことという感覚だけですよ。
マーヤはボーッとしているように見えて、意識が高いのかしら?
「……具体的には何を?」
「エディ様の好物のレシピを教えてもらったり、お茶会に積極的に参加したりですね。あとどうしたら寛げる空間になるか、家の中をちょこちょこ弄ったりしています」
「交流を広げたいのはわかるけれど、マーヤは花婿が来なかった事件で話題の人じゃないの。気分の悪いことを言ってくる人もいるでしょう?」
「誤解はあるようですね。でもいっぺんに交友関係を広げるボーナスチャンスとも言えるのですよ」
「ええ?」
マーヤのメンタルは鋼以上の強靭さだわ。
とてもマネできないわ。
「夫の好物のレシピを教えてもらうというのはいいわね。私もそうしようっと」
「それより明後日の結婚式の準備はいいの?」
「ええ。お母様が張り切っているから、私のすることはあんまり」
準備の前段階は大変でした。
特にウェディングドレスの仕立てが。
お母様の気に入るようになるまでに、どれだけ時間と体力を使ったことか。
「一段落したらまた会いましょうよ。情報交換しましょう」
「いいですね」
実際に夫がいて気付くことは、私がマーヤに教えてあげられそうですし。
ああ、やっぱり結婚ってドキドキするわ。
◇
――――――――――結婚式から一年後、ニーベル子爵家邸にて。マーヤ視点。
お義父様にお呼ばれするのは初めてですね。
お茶会で何度かお義母様にお呼ばれすることはあったのですけれど。
ためらい気味にお義父様が話します。
「相変わらずエディから連絡がなくてな……。いや、別ルートから生存報告だけは入っているのだが」
「残念ですねえ。しかし便りがないのはいい知らせとも言いますから」
「マーヤ嬢は楽天的だな」
以前から気になっていたのですけれど、お義父様はずっとわたしのことをマーヤ『嬢』と呼ぶのですよ。
まだエディ様の妻と認められていないのですかねえ?
残念な気がします。
「……いいのだろうか。このままで」
「はい?」
「いや、事実上の寡婦だろう? マーヤ嬢に申し訳がないのだ」
「それは自分で決めたことですし。エディ様が戻られた時に家を守っていなかったなどと言われると、わたしこそ名折れなのですよ」
「そんなことは……」
「大丈夫ですよ。エディ様は絶対にわたしを幸せにすると言ってくださいましたからね」
わたしは何年でも待つつもりです。
でもできればおばあちゃんになる前に帰ってきてもらいたいですねえ。
「……すまん」
「いえいえ。こんなのんびり屋のわたしをもらってくださったエディ様には感謝しているのです」
「結婚から一年になる。こんなにマーヤ嬢を放っておかねばならない状況に追い込んだのは、エディと当家が悪いのだ。離婚してもらっても構わないのだぞ?」
「わたしにそんな気はありません」
「うむ、マーヤ嬢ならそう言うと思ったが。ただ白い結婚二年間の規定があるだろう?」
白い結婚とは結婚後も夜の営みがない状態のことを言います。
夫側の理由で白い結婚が二年間続き妻側から離婚請求があった場合、すんなり認められることになっているのですね。
「これは女性を守る規定だ。エディに縛られることはないと、頭には置いておいてくれ」
「……はい」
はいと言わないとお義父様が罪に苛まれそうですから。
ホッとした表情になるお義父様。
「マーヤ嬢はできた女性だ。ニーベル子爵家は全力でマーヤ嬢の力になると誓おう。何か困っていることはないかな?」
「それでしたら一つお願いがあるのですが」
「うむ、何だろう?」
「お義父様はわたしのことを『マーヤ嬢』と呼ぶではないですか。わたしはエディ様の妻です。『嬢』はいりません。『マーヤ』とお呼びください」
「おお、これは失礼した。マーヤ、ありがとう」
お義父様にも認めていただけたでしょうか?
本当の意味でエディ様の妻になった気がします。
エディ様、わたしはちゃんとお待ちしていますからね。
◇
――――――――――結婚式から二年後。エディ視点。
二年前、僕に下された指令は唐突なものだった。
隣国でのスパイ活動だ。
本来僕の任務ではなかったのだが、たまたま担当するはずだった同僚が大ケガをして動けなくなってしまったのだ。
急遽誰かが代わりを務めねばならなくなった。
これまたたまたまなのだが、僕は結婚することになっていたから重要な任務が与えられていなかった。
隣国の言葉を流暢に話せるということもあった。
かくして僕に任務が振られた。
僕は後ろ髪を引かれる思いで隣国に旅立った。
マーヤすまん。
結婚式当日にろくな説明もなく花婿が現れないだなんて。
いやもう、自分でもあり得んと思う。
後始末に奔走したであろう父上にもすまないと思うけれど、余計にかかった費用は国庫から出たはず。
『王家の影』の極秘任務なだけに、連絡すらできないのがモヤモヤする。
当初二、三ヶ月で帰れる予定だったんだ。
しかし僕は思いの外協力者といい関係を築くことができ、うまく活動することができた。
成果も挙がったため、二年という長期間隣国に滞在し、完全な引継ぎを行い帰国することになった。
『王家の影』の働きとしては最高なのだが。
夫としては最低以下だなあ。
だって夫らしいことを何もしていないのだから。
さすがにこんな無茶振りが何度もあるわけはないから、今後は王都での任務ばかりになるだろうけど。
返す返すもマーヤよ、すまん。
二年も経ってしまったか。
完全に謝るタイミングを外している。
もうマーヤも誰かと結婚して新たな生活を始めているだろうから、僕が顔を出すと修羅場になりかねない。
秘密の任務の説明もできないし。
困った困った。
鏡を見ていないからわからないが、実家に到着した時の僕はとんでもない仏頂面だったに違いない。
「ただいま」
「エディ? エディなの?」
「僕さ。二年間でちょっとは渋い男になったかな?」
「何言ってるのよ。もうマーヤに会った?」
「どの面さげて会えるんだよ。マーヤは誰かと結婚した?」
「何言ってるの。あなたと結婚してるじゃないの」
「えっ?」
ちょっと混乱した。
ああ、そりゃあ二年前に籍は入れたさ。
でも当然そんなの無効になってると思ってた。
無許可重婚とか結婚詐欺等、著しい不良ないし不正行為が判明した場合は、婚姻自体をなかったことにできる制度があったはず。
「マーヤはあなたを信じるって。ずっと待ってるのよ」
「ま、まさか……」
「新居の場所、覚えてる?」
「もちろん」
田舎に引っ込むからと、引退する騎士が安く売ってくれた家だ。
古い家だけれど、王宮に近くて通いやすい便利な場所。
「マーヤはずっと新居にいるのよ。二年も経ってるのに新居って変ですけれども」
「パリー男爵家邸じゃなくて?」
「あなたが帰ってきた時に、家に誰もいないのでは寂しいだろうって」
そんなことを?
マーヤが?
いや、いい子だとはわかっていたけれども!
「マーヤは時々惚気るのよ。あなたが『絶対に幸せにする、結婚して欲しいと』って言ったと」
「言ったけれども」
プロポーズの言葉じゃないか。
他人から聞かされるとありきたりなセリフで恥ずかしい。
そのありきたりなセリフだけを信じて待ってくれていたのか?
ああ、マーヤ!
「わかってる? 二年経ってるのよ」
「もちろんわかってるさ」
「わかってないわね。二年って一つの区切りなのよ? 白い結婚二年の規定があるから」
「あっ?」
そうだった。
驚き過ぎて全然頭が回ってなかった。
「あの頑固なマーヤが今更別れを選ぶとは思わないけど、二年って考えさせられる期間ではありますからね」
「い、行ってくる!」
今の今まで待っていてくれたのに、タッチの差で間に合いませんでしたじゃ間抜けも極まる。
僕は新居に向かって走った。
自慢じゃないが僕はかなり足が速いほうだ。
にも拘らず、気が急いているのか進んでいない気がした。
マーヤは母上に随分信頼されているんだな。
僕の知らない、新鮮なマーヤだ。
知り合った時、浮かれたところのない、落ち着いた令嬢だなあと思っていた。
この人となら幸せな家庭を築いていけるだろうという、確かな予感があったんだ。
予感は今、確信に変わった。
でもマーヤは僕が思っていた以上に性根の座った女性らしい。
結婚したばかりの女性が、いや、正式な結婚だったかと言われると頭を抱えるしかないけど。
事情を何も聞かずに二年間待ち続けるって、可能か?
マーヤはすごい。
絶対に逃してはならないと理解した。
ようやく新居に着いた。
息が切れる。
何だかドアが僕とマーヤの明確な境界のように思えて気後れした。
意を決してノックする。
「こんにちは。あっ、旦那様ですか?」
侍女だ。
何と言ったものか。
「……ろくでなしの主人の顔を覚えていてくれて嬉しい。マーヤはいるかな?」
「もちろんですとも。さあさあ、お入りになってくださいな」
心理的抵抗があって入りづらいんだけどね。
それでも何とか中に入ると、夫となった僕を愚直に信じ続けるマーヤがいた。
何の屈託もない笑顔で迎えてくれる。
「お帰りなさいませ、エディ様」
「マーヤ!」
思わず抱きしめ、そして涙をこぼしてしまった。
みっともない。
「あらあら、ハンカチがありますよ。涙をお拭きになってくださいな」
「ありがとう。君のほうこそな」
気丈にしていたが、やはり二年は長かったのだろう。
マーヤの目も潤んでいる。
「待たせて本当にすまなかった」
「いえいえ。夫の留守を預かるのは妻の役目ですから」
「二年間も……不安に思わなかったか?」
「ちっとも。エディ様はわたしを幸せにしてくれると、約束してくださいましたから」
「マーヤ!」
それだけか。
それだけの根拠なのか。
再び泣けてきてしまう。
「もう一度誓おう。僕は必ず君を幸せにすると!」
「ええ、わかっていますとも」
待たせた分だけ、精一杯君を愛す。
「ところで侍女はどこへ行ったんだ? 急いで来たからのどが渇いてしまって」
「ベッドメイクだと思います。わたしがお茶を淹れますよ」
あっ、今日が初夜だからか。
急に緊張してきた。
気持ちを見透かされたかな?
いや、マーヤも意識しているんだろうな。
澄ました顔に見えて耳が赤いもの。
色々よろしくね。
――――――――――次の日、ブレンダとのお茶会。
「ええっ? 昨日エディ様帰ってきたの?」
「はい。ようやく真の夫婦になれた気がします」
「よかったわねえ……どこに行ってたか、マーヤのことだから聞いてないのよね?」
「聞いていません。殿方の仕事に口を出すのはよろしくないと思うのですよ」
「やっぱりマーヤはすごいわ。マネできませんわ」
最後までお読みいただき大変感謝です。




