私は飛ばされたよくわからない所へ
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私は飛ばされたよくわからない所へ。
そこは森の中のどこかではあるが、霧が濃く日も差さず、昼なのにずっと灰色の雨雲の中にいるように視界が悪かった。四方どこを見ても木と50センチくらいの高さの草しかなく心を不安定にさせた。
「なにそれ!」
「ははははは!」
突然声が聞こえてきた。その声の方向へ歩いていく。
「ぁ」
四方草と木々に囲まれている中、5人の人(幽霊)が木々の間でなにやら話しているのが見えた。その人たちは皆とても黒かった。
「ぇ」
大きな声で笑っていた男と目が合った。
「おや!ここに誰かが来るなんて珍しい!」
「なかなか黒い女の子が来たね」
「色は皆似たようなものだろう!」
「ははははは!」
そう言って皆が立ち上がり私の周りに集まってきた。
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登場人物
①おじさん(コワモテ、白髪短髪、大工の棟梁っぽい、少し怖そう)
以後(大工)見た目は60歳位
②おじさん(メガネ、やせ型、優しそう、長髪肩位まである)
以後見た目は35歳位
③おじさん(短髪、ラグビーしてそう、でも目は小型犬のよう)
以後見た目は40歳位
④おねえさん(綺麗な人、もう少し太られた方が…でも若い時はオモテになったんだろうなぁ。あと生きていたら楽しい人生を送っていたのだろう)
以後(細美さん)見た目は40歳位
⑤おねえさん(綺麗な人、痩せたらもっと綺麗、おそらく若い時はオモテになったのだろうなぁ。あと生きていたら楽しい人生を送っていたのだろう)
以後(丸美さん)見た目は50歳位
⑥おねえさん(私)(目は大きいのに一重。顔のパーツは別に悪くはないと思うのに、目鼻口が合わさると、なんとも魅力のない顔。生きていても別にさえない人生を送っていた)
以後(私)
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大工 「ガハハハッお嬢ちゃんまだ若いねえ!」(何が面白くて笑ったのかわからないわ。若いと言ってくれたことはプラスな印象よ!)
メガネ 「病気とかで…お亡くなりになったのかな?」(優しい印象よ。それ以外は特にないわ)
私 「いえ、交通事故で…」(声が小さく社会不適合者だと皆にばれてしまったわ!きちんとしなさい!腹からお声を出すのよ私!下を見ない!)
ラグビー 「え!交通事故?」(そう言ってるじゃない…)
細美さん 「え!どういうこと?」(いや、だから、交通事故って言ったでしょ?)
丸美さん 「え?ひき逃げ」(ぇ?そうだっけ?)
私 「ぇ?そうだっけ?」(あなたはバカなの?思ったことがそのまま出るの?考えて喋れカス!ブランクのあるのを感じさせない喋りを)
細美さん 「え?ひどい」(ほらあ!誤解された!)
私 「あ!いえいえ!ち、違います!ぇと、ほら、止まってました!止まって、警察とか呼んでくれてました」(ん?警察呼んでたっけ?ん?覚えていない)
丸美さん 「でも酷い!こんなに若くに死んじゃうなんて!かわいそうよ!」(へへ、私って若く見られているのかしら)
大工 「いきなり、車が突っ込んできたの?」(うんそう)
私 「はい…突然」(腹から!声を出す!)
メガネ 「車に乗ってて?歩いてて?」(ぇ?ぁ、そうかそこからの説明よね)
私 「歩いてたら突然車が突っ込んできて…」(そうよ、その声量よ。大きすぎず小さすぎず)
一同 「………」(ぁ、まだ喋らないといけない感じ)
私 「前から、ではなく後ろからだったんで本当に、びっくりしました」(もぅ、いいかな?)
一同 「………」(ぁ、まだ喋らないといけないやつ)
私 「ブレーキの音もしないで…突然ドン!という感じで……ぇと、なんていうんだろぅ、きゅ、急に後ろから大きな鉄球が突っ込んで来たと思ったんですよその時」(私は説明が苦手だ。もぅ、やだ、適度に皆何か話しててょ…)
一同 「………」(ん?何言ってんだコイツ。と思っていないことを祈るしかできない)
私 「ぉ、その時はまだ、車を見れてないんで、車に轢かれたと思ってなかったんで…目視ができてないんで何が起きたのかわからない状態で、パニックで、大きな鉄球…」(ぁぁもぅやだ死にたい)
一同 「ぁぁ…鉄球…」(お気遣いありがとうございます)
私 「それからはもう、吹っ飛ばされて体ぐにゃんです」(以上!)
一同 「ぁぁ…」(コイツ説明下手だなと思われていないことを祈るしかできない)
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え?なに?なんですか?(急に区切られて驚く私)
読者一同 「…」(これ邪魔!うるさい!お前の心情などどうでもいい!急にテンション上がって驚くことしかできない!あと、読みずらいよ…)
私 「ぇ」(なんなん)




