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明日また、私はクラスで孤立する

 やっと学校が終わって家に帰る。


 帰ってご飯を食べてテレビを見て、母親と話して、部屋にこもる前に帰ってきた父親に「おかえり、おやすみ」と言って部屋にこもる。部屋でスマホを見て、他の学校の上位の人間の無意味にかわいく踊っている動画を見て、頭に学校がよぎって、全然違うゲームの実況の動画を見て、頭によぎって、眠くなって目をつむってもまた、よぎってしまう。


 明日また、私はクラスで孤立する。


 誰もがどうでいい事なんだけど、それが自分となるとどうでもよくなくて…


 何かを変えなきゃいけなくて、それらはやっぱり難しくて…


 ドラマ・映画の、日本でいや世界に並んでも可愛いと評されるあなたなら、急に話しかけられても嬉しいし、仲良くなりたいと思えるし、どんな性格であろうと人間を無差別に殺さない以外許してしまう。


「でも…私はどうだ。可愛くもなく、面白くもなく、何かを好きでもない、人と共通するものが何もない私は、とっかかりを拒み、丸い殻にこもってあらゆる物事に興味を示さない私は…誰に話しかければいい?誰がこんな私に興味を持つ?誰が私を好きになる?こんな奴に話しかけられて嬉しい?嬉しいわけがない…誰が私を覚えてる?皆…私の名前知ってる?」


 ごめんねみんな


「わたしはみんなのなまえ…おぼえてないとおもう」


 いまのわたしはじぶんのせいだ


 じぶんがいけない


 それはそうだと心で唱え、疲れ切った心を抱いて、溜息以外したくないような気分で、目をつぶり、妄想に浸ることもなく、眠りに落ちるのを、よぎっては傷付き、よぎっては息を吐きを繰り返しながら、いつの間にか眠りに就く。


 別にこのまま起きなくてもいいと願いながら


              ●


 彼女の気持ちが痛いほどわかった


 下を向く理由


 元気がない理由


 喋れない理由


節々に語る彼女の言動


 それらをなぜか瞬時に理解できた。


 そしてそれと同時に、彼女の生き辛さのようなものを感じてしまい、表情が曇った。眉間にしわが寄ってなぜか少しムカついた。


 わからない。でも、その怒りは、生きていた頃の自分に対しての怒りにも矛先が向いている気がして…怒り、冷静になり、モヤモヤし、そしていつものように、ガッカリした。


              ●


 3か月後


 彼女は学校に行かなくなった…

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