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第13章 野郎どもの カラオケサークル

 [実は、ウィルゴー君の正体は 私の弟、君たちが戦った あのバタンキュラーのリーダーなんだ」 

 「えーっ⁉️ …」 

 アンタレスからの爆弾発言に、驚きの声をあげた 紀矢(のりや)たち三人。 思わずのけぞったポーズのまま、絶句。 

 「信じられぬかもしれないが、本当なのだ」 みんなが少し落ち着くのを待ってから、アンタレスは ゆっくりと続けました。 「あの時は、私たちも 向こうも変身していたゆえ、学校で再会しても お互いに戦った相手だと気づかなかったのは、無理もない。 しかし あいつは、世界中にバタンキュラーのメンバーを増やし、アンバランを乗っ取る計画に協力させるために、難民のふりをして 日本に忍び込んできたんだ。 今は大人しくしているみたいだが、いつ本性が出るかわからない。 だから君たちには、くれぐれもビケットだとばれぬよう 用心しながら、スピカに 少しでも怪しい振る舞いが見られたら 知らせてもらいたいんだ。 やってくれるかい?」 

 「あの、それって スピカ君が悪い事をしないように、ちゃんと見張ってろって事ですよね? 私、あの人が本当はバタンキュラーだなんて 信じられません。 いつも にこにこしてて、明るくて、なんでもめんどくさがらずに 一生懸命やっています」 

 彩野(あやの)が 真剣に訴えると、並んで座っている ひろみと 紀矢も、 

 「たしかに スピカ君 真面目だよね。 みんな えらいねって感心してる」 

 「あいつ 頭いいし、男のおいら…あ、いけねえ、僕でも惚れちまうくらいかっけえけんど、威張ってるとこも、他のやつの悪口を言ってるとこも、見た事ねえです。 わりいけんど、あいつを悪く言ってるの、加藤(かとう)先生だけですよ」 

 と、必至に スピカ君を庇いました。 

 「そうか、それを聞いて、ひとまず安心した。 私は、兄とはいっても 一緒に住んではいないし、学校でも 英語の時間に会うだけだから、普段の弟の様子はわからない。 それゆえに 偶然あの子と君たちが同じクラスになって よかったと、思っている。 本当にこのまま改心して、普通の高校生として まともに卒業してくれるとよいのだが・・・」 「安心した」とは言っていても,アンタレスの表情は 曇ったまま。 

 「先生は,心配しすぎです。 スピカ君は 先生の弟さんなんでしょ? 兄貴なんですから,もっとあの子を 信じてあげてください」 

 ひろみが、アンタレスに にっこりと笑ってみせました。

 「ああ、そうだな。 両親が母国で身柄を捉えられている以上,あの子を信じて 見守れるのは 私だけだからな。 わかった、みんなありがとう。 私のプライベートの事で,時間をとらせて かたじけない」 アンタレスは,紀矢たちに 丁寧に頭を下げました。 


 1年b組の教室に三人が戻ってくると,先に帰り支度をして カバンを背負った徹が, 

 「紀矢君,待ってたよ。 さ,,早くみんなに追いつこう」 

 紀矢の所へ 小走りでやってきました。 さっき、理準で アンタレスにブーメランを放り投げた時とは 全く違う,いつもの笑顔で。 

 「あ、忘れてた。 ヤッベェ‼️」 はっとして、急いでカバンを背負う紀矢。 

 「ねえねえ、どこへ行くの? 私たちも一緒に行きたーい❗️」 

 すると、紀矢が 冗談まじりに 

 「わりいな、彩((あや)。 とおるちゃまと おいらは、この後デートですので。 お先に失礼いたしやす」 

 「ツカ❗️ みんなに追いつこうって言ってたじゃん。 どこが デートなんだよ」 

 紀矢のお馬鹿さん。 また ひろみに突っ込まれてる。 

 「ハハハ! 彩ちゃん、ひろみちゃん ごめんよ。 うちら これから、スピカ君たちとカラオケなんだよ。 男子会なんで、また今度ね」 

 そう言って 女子たちに手を振ると,徹は 紀矢と 大急ぎで行ってしまいました。 

 「彩ちゃん、スピカ君 みんなと楽しくやってるみたいだね」 

 「うん。 加藤先生,もしかしたら 自分の弟さんと スピカ君が似ていて,人違いしてるんじゃなーい?」 

 ひろみと彩野は,顔を見合わせて にっこりと笑いました。 


 「来た来た。 おーい、こっちこっちー❗️」 

 校舎から出てきた徹と 紀矢に、校門脇の大銀杏の所にいるスピカが,大きく手を振っています。 

 「お待たせしちまって ゴメンネ、ゴメンネー❗️」 テレビのお笑い芸人のまねで、謝る紀矢

「みんな 待っててくれたんだね。 ごめん、ありがとう」 頭を下げる徹。 

 「だいじょぶ、だいじょぶ。 うちらも、今来たとこだよ」 スピカと一緒に待っていた、1年a組の山川君が言いました。 

 「石井君,どうも。 きょうは、俺たち 楽器は持ってねえけど、よろしくな」 

 紀矢に ハイタッチしてきたのは,1年c組の伊藤君です。 この二人,同じ吹奏楽部。 ちなみに担当は,小柄な伊藤君が どでかいチューバ。 トドみたいなビッグサイズの紀矢が、かわいいピッコロなのだそうです。 

 「じゃあ、揃ったところで 出発しようか」 

 スピカを先頭に,男子たちは 駅前のカラオケボックスに向かいました。 

 五人がやってきたのは,乙女座市が運営している図書館と 喫茶店が有る施設の2階です。 有名なカラオケ店と違って、歌える部屋は 二つしかないけど,乙女座市民なら 誰でも2時間300円で歌い放題。 お弁当や 飲み物も持ち込みOKだけど、1階の喫茶からデリバリーすると,カラオケ料金が300円から 200円におまけしてもらえちゃうのです。 だから 大概部屋は、二つとも空いていません。 きょうは、初めての男子会という事で,言い出しっぺであるスピカが 前もって予約してくれました。 

 「ええっと、みんな 今日は わざわざ集まってくれて,どうもありがとう。 a組からc組まで クラスは バラバラだけど、これからも同じ学年同士 仲良くやっていきましょう。 それでは、第1回 野郎どものカラオケサークル開催を祝して,カンパーイ‼️」 

 「カンパーイ‼️」 

 スピカのカンパイの音頭で,いよいよ宴が始まりました。 

 〜つづく〜


 「ファンキー・ビケット」 次回のお話は? 

 アンバランからやってきたスピカです。 みんな、楽しんでくれてるかな? 


 次回は,初めての男子会の模様をお送りします。

 な、なんと、あるメンバーの 意外な一面が明らかになるのです❗️ これを読んでおかなきゃ,明日 みんなに乗り遅れちゃうぞ。 


 第14章 ジャンボトドの 歌謡ショー 

 読みのがしなく‼️

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