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アルスの異世界日記  作者: 藤の樹


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95日目 爆買い

●95日目(グリウス歴863年8月7日)


「んん・・・?」

ああ、なんだかウォーターベッドに包まれているような(いや)される感覚。

(まぶ)しい。もう朝か。起きないと・・・。

頭の中がスーッと現実に戻されてくる。

目を開けるとベッドの中で2人に抱き着かれている自分がそこにいた。

いつの間にか昨日は眠ってしまったのだろう。

昨日の夜を思い出すと顔から火が出そうになるくらい熱くなった。

両隣にはアンジェとマリアがまだ眠っている。

初体験を3人でしてしまうとは、我ながら過激な事この上ない。

それよりも体が重く感じる。この虚脱感(きょだつかん)、かなり無茶をしたと後悔する。

ああ、喉が渇いた。

そこでようやく、起き上がろうとした。

「んんー、アーくん、おはよう。」

アンジェが寝ぼけ(まなこ)で言った。

と思ったら、ギューッと抱き着かれてしまった。

「アンジェ、おはよう。そろそろ起きないと・・・」

「ええー、もうちょっとー。」

そう言いながらさらに強く抱きしめてきた。

「アーくーん、こっちもー」

反対側からマリアも抱き着いてきた。

2人の柔肌に包まれながら、虚脱感と相まって、抵抗できずにいる。

このままずっと、こうしていたい気持ちとそろそろ起きて、

空腹を満たしたい気持ちになっていた。

時間が経つにつれてそれは段々後者の方へと気持ちが大きくなっていった。

「2人とも、そろそろ起きてご飯にしない?」

「そうね。喉も乾いてるし、起きましょうか。」

「ええ、そうしましょ。」

そう言ったまま、誰も動かない。

そして、時間だけが過ぎていく。

「ねぇ。起きようよ。」

「そうね。そろそろ起きなくっちゃね。」

「いい加減起きましょうか。」

「・・・・」

更に時間は過ぎていく。

次に同じことを言えば、多分3度目の正直ではなく、

2度ある事は3度あるを地で行く展開だ。

致し方あるまい。ここは最終奥義だ。

「テレポート!」

一瞬にして消えた後、椅子の横に突然現れた。

「ええー。」

「ああーん。」

この2人わざとだな。

「もう起きるよ。2人も早く着替えな。」

そう言いながら、椅子に掛けてあった服を着始める。

「もうちょっと、そのままが良かったなあ。」

マリアが口を(とが)らせて言う。

「今日はゆっくりするって言ってたじゃない。」

アンジェも不服そうに(ほほ)(ふく)らませながら言った。

そんな2人を見ると思わず、再びベッドに飛び込みたくなる。

だが、どうしてもやっておかないといけない事がある。

「リリー出ておいで。」

異空間収納を開けながら言った。

別に呼ばなくても物の出し入れのようにすればリリーも出てくるのだが、

なんとなく、そう言葉が出てしまうのだった。

異空間収納の穴からリリーが飛び出してきた。

「おはよう、リリー。」

「おはよー、あるす―。」

そして、次にテーブルの上の果物を適当に出しておく。

「俺は、ちょっとユミコに言伝を頼みに行ってくる。その間、3人で果物でも食べて待ってて。」

「リリーは2人がちゃんと起きて着替え終わってから3人で食べるんだよ。」

「わかったー」

果物の山からリンゴのような果物を1つ取り、部屋を出て行く。

「リリー、後は頼んだよ。」

扉を開けて、振り向いた時には、リリーがベッドに突撃していく雄姿が

目に入った。

そっと、扉を閉めてユミコの執務室の方へ向かった。


「改めて結婚おめでとうございます。アルス様。」

「ありがとう。」

「今日は特にご予定を聞いておりませんでしたけど、どうされたのですか。」

「ユミコに頼みたい事があってきた。」

「あら、何でしょう。」

大地の牙が言っていたライカンスロープに効く薬や

アンデッドに効く薬など説明した。

「わかりました。こちらで用意できる物は用意いたしましょう。ただ、多少時間は掛かりますけどよろしいでしょうか。」

「いいんじゃないか。作るのにも時間はかかるし、素材も足りていないんだろ。足りない分はどうするんだ。」

「足りない分は、そのまま王国にお願いしておきます。現地からの要請という事で伝えるつもりです。」

「まあ、それが妥当だよな。」

「それでアルス様の頼み事というのは?」

「それなんだが、前線のバッシュ司令官に言伝を頼みたい。内容は、しばらく自由に動かさせてもらうと伝えて欲しい。」

「それだけでよろしいのですか。」

「ああ、言伝はそれだけでいい。それとこの間の戦闘でゴーレムが思いのほか使えたから、石材を入手したいのだけどわざわざ持ってきてもらうのは復興の妨げにもなるし、直接行って手に入れたいのだけど、採石場の場所を教えてくれないか。」

「わかりました。場所については後ほど地図をお渡し致しますね。」

「それともう一つ。これは今すぐにという訳じゃないけど、その何と言うかユミコの負担にならない範囲で構わないんだけど女神に訊いてもらいたい事があるんだ。」

「どんなことでしょうか。」

「この間の帝国との戦いで、帝国側に俺以上の魔法の使い手がいるようなんだ。王国や法国、エルフやドワーフの国を今まで見てきたがその中で俺以上の魔法の使い手つまり魔法に優れた奴を見た事も聞いた事もない。直接対峙したわけではないが現実に俺以上の魔法が行使されているんだ。それに気づいたのは、戦場でドラゴンゾンビが召喚された事だ。召喚魔法のスキルを取って気づいたが、ドラゴンゾンビの召喚は召喚スキルがLv9ないとできない。それに大量のゴブリンやオーク等の召喚、数千の数を召喚できる魔力の消費。こちらは日数を掛ければできなくはないだろうけどそれでも、召喚魔法には触媒となるアイテムも必要なはずだ。その触媒も魔石についてはどうにかなっても、ドラゴンゾンビの召喚の為の触媒や、オークやオーガーの召喚にも必要なはずだ。俺のスキルはチート級な能力だけど、あくまでこの世界で得られる可能性のあるスキルばかりのはずだ。俺の最大のチートは好きなスキルを選んで取得できる。ただこれだけだと思ってる。ただ、そういった能力を持った人間が俺以外にも存在していて、それが帝国に所属しているのならば、何か手を考えないとマズい事になるような気がするんだ。もう一つ考えられるのが帝国にいる異界の神が直接力を振るっている可能性。俺がいくら強くても所詮人間だ。前に聞いた通り神を直接倒せるほどの力はないって言ってたよね。そんな状態なら、帝国と戦うのは無理な話になってくる。その辺りの事を女神に訊くというか確認して欲しいんだ。できるだろうか。」

「わかりました。女神様との交信はすぐには出来ませんけれど、時期が合いましたら女神に伺っておきましょう。私が女神様と交信できるのは満月の時です。その時が一番はっきりと交信できるのですが、満月はこちらの世界でも約1か月に一度です。満月でなくても交信できるのですが、意味が分からなかったり、意思疎通に齟齬(そご)が出たりとお勧めできません。それですので次の満月の時には必ず女神様に確認しておきます。」

「すまない。助かるよ。それでその代償というか代価だけど、どうすればいい?」

「それには及びません。この間頂いた魔石で十分事足ります。お気になさらず。」

「わかった。それなら、何か困った事があればいつでも連絡くれ。必ず手伝う事を約束しよう。」

「ありがとうございます。その際は宜しくお願いしますね。」


部屋に戻ると、アンジェとマリアとリリーが談笑している。

「おかえり、アーくん。」

「おかえりなさい。」

「おかえりー。」

3人に迎えられ、テーブル席に座る。

「3人とも食事は済んだの?」

残っている果物1つを手に取り訊いた。

テーブルに残っている量からするとすでに食べ終えているのは推測できる。

「いっぱいたべたー」

リリーが答える。

「アーくん、今日はこの後、どうするの?」

アンジェがどう過ごすか訊いてきた。

「今日は1日のんびりしようか。街で買い物でもいいし、部屋でゴロゴロしてもいいし、何かしたい事はある?」

「それなら、1か所行きたい所があるのですけど、いいかしら。」

アンジェがどこかに行きたいらしい。

「いいよ。どこ?」

「鍛冶屋に剣の手入れをお願いしに行きたいの。」

「わたしのメイスもそろそろ手入れが必要かも。」

マリアも同意した。

そう言えば、俺のショートソードも一度も手入れをしていなかった。

「丁度いい。まずは鍛冶屋に行ってみよう。その後はそうだな、ついでに塔の中の家具も必要かもな。

もしかしたら3人で寝泊まりする機会もあるかもしれない。2人に見繕ってもらえると助かるかな。」

俺だけだと服にしても(たた)んで積んでおけばいいくらいにしか考えてないが、

女性はそうはいかないだろう。

「塔って、この間行ったアーくんの秘密基地でしたっけ。そう言えばあそこの中ほとんど何もありませんでしたよね。」

「そうだね。確か寝室にベッドが1つ。タンスと椅子と小型のテーブルがそれぞれ1つずつ。3階のリビングにする予定の場所に円卓と椅子が4脚しかなかったかな。2階の食堂にする予定の場所にはまだ、何も置いてないしね。ちなみに寝室のタンスの中は空っぽだけどね。まだ生活できるってレベルじゃないよね。」

「そうと決まれば、すぐに行きましょうよ。」

「よし、行こう。」


「うーん。嬢ちゃんたちの武器はやっておくよ。けど、そこの坊主の剣は、どうしたらここまで酷くなるんだ?ここまで酷いと買い直した方がいいんじゃないか?それとミスリル製のは、手入れは必要ないと思うぞ。どのみち、ここでは手入れできないがな。」

やってきた鍛冶屋で武器の手入れを頼みに来たのだが、

帰ってきた返事がこうだった。

確かに俺のショートソードはボロボロだ。2本中2本ともだ。

「じゃあ、もうこの剣は捨てるしかないの?」

スキンヘッドの鍛冶屋のおやじに確認する。

「うちでも買取はしてるよ。ただ、溶かして再利用するにしても武器防具にはならんからな。生活品の素材にしかならん。買い取っても精々銅貨5枚だぞ。」

ショートソードの価格は金貨5枚くらいだったと思う。

結局、鍛冶屋に頼んだのはアンジェの剣と

マリアのメイスと盾のメンテナンスとなった。

今は注文もない状態だったので、今日の夕方には終わるとの事だった。

店を出た後、街の商業区画に向かった。

リリーは食い物ばかりねだってきた。

その推しに負けて結局みんなで買い食いしてしまうのだが、

結構うまいものに出会えた。

「ねー、見て。この絨毯(じゅうたん)良くない?」

マリアが店先に飾られている絨毯を見て言った。

「絨毯か。いいかも。ちょっと見て行こうか。」

「法国は織物(おりもの)製品が有名だからね。買うなら法国内で買った方がいいかもね。」

そう答えたのはアンジェだった。

中に入ると、様々な大きさの絨毯や壁掛け布や

テーブルクロスなんかも置いてあった。

この世界の絨毯は精々2m四方の正方形の物か

長くても3mくらいの物しか置いていなかった。

その為、広い場所では(つな)げて使うらしい。

結局、デザインはアンジェとマリアに決めてもらって、

10枚の絨毯を購入した。

普通こんなに買っていく人はいないらしく、

サービスでテーブルクロスを2枚付けてもらった。

次に武器屋に行き、ショートソードを2本買う。

その後、食器がいるとか、ベッドも欲しいとか食器棚やタンス、ソファー、

布団、衣類に調理器具など思った以上の買い物になってしまった。

そして最後に来たのが魔法具店だった。

以前行った魔法具店は王国の店だったが、

この時は宿住まいだったこともあり、

生活用品には全く興味がなくスルーしていたのだが、

この魔法具店は基本的に生活に役立つものを売る店で、

冒険者用の魔法具はほんの一部だけだと初めて知った。

そしてなんと、ここでトイレを見つけたのだ。しかも洋式トイレだ。

詳しく訊くと英雄の時代にいた一人のクラフター

(これはどうやら職種らしい)が発明したもので

便器の下の台座にスライムを入れておく事で

便の処理を勝手にするというものらしい。

ただ、下の台座は石造りで非常に重く、

また、スライムを確保するのが難しいという事で

このトイレ自体はそれほど高くはないが、

機能させる方が難しいらしい。

スライム自体は餌となる便が無くても数か月は生き延びられるが、

一度死んでしまうと、再度スライムを確保しなければならず、

普通の人には扱えない代物と言うことだった。

だが、俺にならばこれを使い切る事に問題ない。

という事でトイレも買っていく。

そして次に目についたのは、風呂セットなるものだ。

風呂の中に設置するだけなのだが、

その機能は、湯()かしと水の浄化というものだった。

一見、何かのオブジェのように見えるこれは、魔力を流すことで、

2つの機能が働くらしい。

また、更に上位機能を備えたものは

魔石をつける事で自動的にお湯を沸かすことも可能のようだ。

ただ気をつけなければいけないのは、タイマーのような機能は無いので

放置する水を沸騰(ふっとう)させてしまって、最悪、風呂桶の場合、

桶が駄目になってしまう事もあるようだ。

だったら、石で風呂釜を作るのはどうだろうか。

以前取ったけどクラフトスキルはほとんど使った事が無い。

大きな石材を手に入れられれば、加工は出来るんじゃないだろうか。

それが出来ればいつでも風呂に入れるかもしれない。

これも買うことにした。

クックックッ、何と言う事だ、前世に近い生活ができるかもしれない。

思わず、笑みがこぼれる。

「アーくん、怖い。」

それを見ていたアンジェとマリアはボソッと呟いた。

それ以外にも証明の魔法具やドライヤーと言っても置いて使うらしいのだが、貴族の間でよく使われているらしい、

これも買っておく、アンジェとマリアが

羨望の眼差しを向けていたので買った。


そして今日一日でなんと金貨380枚の出費をしていた。

日本円で380万円だ。

途中テンションが上がりすぎて爆買いしてしまっていた。

だが、生活の快適度が上がるなら仕方ないだろう。

これで、今俺の残金は金貨にすると6000枚くらいと

魔石が800個近くが全財産という感じだ。


気が付くともう夕方になっていた。

鍛冶屋で剣を受け取った後、

だいぶ歩き回った事で少し休むことにした。

近くにあったレストランに入る。

元々冒険者のいなかったこの街のレストランは

主に街の人が利用していたようで

この店はその中でも少し裕福な者達が利用していた

落ち着きのあるレストランだった。

「今日は随分いっぱい買っちゃたね。」

アンジェもマリアも女性ならではの買い物好きのようだった。

「これであの塔の中でも快適に過ごせるといいんだけど。」

「たぶん、見違えると思うわよ。」

「俺はセンスが無いから間取りなんかは2人に任せるよ。近々塔に行ってみようか。」

「楽しみだわ。」

「でもほんとに今日は楽しかったわ。こういうのは久しぶりと言うか初めてというか、とにかく楽しかった。」

「2人が喜んでくれて嬉しいよ。」

「そうだ。2人に渡したいのがあったんだ。」

異空間収納から出した物を2人に渡す。

「これは?」

「うーん?結婚指輪の代わりと思ってくれればいいかな。」

「結婚指輪って何?」

「へっ?」

「マリアは知ってる?」

「わたしも聞いた事ないわ。」

「えーと、こっちでは結婚する時に指輪を渡したりしないの?」

「なんで指輪?」

「いや、前にいた世界では結婚する時に指輪を贈る風習があったんだ。男女で同じ指輪をするのがあるんだけど、こっちには無いようだね。」

「ないけど、アーくんからのプレゼントだから嬉しいかな。」

「そう言えば、アーくんも指輪してたよね。それと一緒なの?」

「ああ、実はあの塔の中にあった指輪で、以前の持ち主が作っていた物らしいんだ。一応魔法の発動体の指輪なんだよね。」

「魔法の発動体の指輪?」

「本当に?」

「そんなに驚く事でもないでしょ。」

「何言ってるのよ。魔法の発動体の指輪なんて冒険者なら(のど)から手が出るほど欲しい一品じゃない。」

「そうよ。特に魔法が使える冒険者なら特にね。指輪なら武器を持ち帰る必要もなく魔法が使えるもの。」

「へー。」

「へーって、いい、アーくん。戦闘中に特に接近戦をしていて魔法が使える事の有利さが分かってないでしょ。アーくんみたいに滅茶苦茶強いなら別でしょけど、普通の冒険者の場合、手数が増えるのはそれだけでもの凄く優位な事なんだから。」

「まあ、これで2人が強くなるんだったら、良かったよ。」

「うん、ありがとう。」

「わたしも嬉しいよ。」

なんだかんだ言って、2人とも喜んでくれて良かった。

結婚指輪の事は予想外だったけど、文化が違うんだから当たり前か。

これが俗に言うカルチャーショックというやつか。


「とーちゃーく。」

リリーは部屋に入るなり、ベッドに突撃していった。

「わたし達は先にお風呂を借りに行ってくるわ。」

部屋に戻る時にメイドさんに風呂に入れると聞かされたので、

2人はすぐに風呂に向かって行った。

なんでも、この後はメイドさんや屋敷に住み込みで従事している人達が

どんどん風呂に入ってくるらしいので

時間的に急ぐ必要があるとの事だった。

部屋に入って、魔法で汚れを落としておく。

「クリーン!」

生活魔法と呼ばれるこの魔法はスキルで覚えたのではなく、

マリアから旅の途中で教わったのだった。

そういえば、カーターさんとミーナさんは元気でやっているだろうか。

リリーが寝転がっている横に俺もベッドに横たわった。

それにしても、こっちで目覚めてから3か月以上経つんだなあ。

思い出すと色々濃い経験ばっかりだ。

最初から幸運に恵まれていたと思う。

街を見つけられなかったら、カバンを拾わなかったら、

その中にお金が無かったら、

それにスキルも前世の世界のゲームやラノベで

出てくるようなものばかりだったし、

もし、俺がゲームもラノベも知らなかったら

ここまで上手くいかなかったかもしれない。

唯一の失敗は限界突破のスキルを取るのが遅かったくらいか。

そして魔法。知らなかったとはいえ、発動体無しでよくやれたもんだ。

そこは確実にステータスが普通より高かったからというか

これもチートだったのかもしれない。

色んな人にも巡り合ったな。

カーターさんにミーナさん、ヘレンさん、エルフのヒュリアと

ドワーフのギーム、ランゴバルドのギルド長シモンに辺境伯のゼノン、

冒険者のジェスとトールはどうしてるだろう。

もっと、のんびり静かに生きて行こうと思ってたのに、

全然目立つは忙しいはで、俺は何してるんだか。

でも、なんだかんだ言って楽しかった。それに今は幸せだ。

大変な事も多いけど、今の俺にはアンジェもマリアもリリーもいる。

ああ、明日も楽しみだなあ。


カチャッ。扉が開くとアンジェとマリアが戻ってきた。

ベッドからふわりとリリーが飛び出し、アンジェとマリアの方へ飛んで行く。

「しー。」

リリーはアンジェとマリアに静かに伝えた。

アンジェとマリアはベッドで眠っている俺を見て、クスッと笑みを浮かべた。

「今日はもう寝ましょうか。」

マリアがリリーとアンジェに小声で言った。

2人は軽く頷くとベッドで寝ている俺の横にそっと入っていった。



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