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7日目 レベルアップについて考える

●7日目

朝起きて少し考えた。お金のことを考えれば、常設の討伐依頼を受けるのは

効率が良い。レベルも上げやすいだろう。しかし12歳の子供が

いくら魔法があるとはいえ、オークやゴブリンをバンバン狩るのはおかしい。

ただでさえ10代前半は俺しかいないし、10代の冒険者もそう多くない。

しかも、ソロである。パーティーなら連携がどうのと

理由もつけられるだろうが、そうもいかない。

それと昨日、食事をしたあとの帰り際に、すれ違いざまに

「よう、坊主。頑張ってるか」と声を掛けられた。

「頑張ってるよ」と声を返してそのまま出て行ったが、

つまり少しずつ他の冒険者に認知され始めている証拠と考えられる。

ここで目立つのは良くないと判断した結果、今日から3日間、

薬草依頼をこなす事にした。

その合間に可能であれば魔物を倒してレベルアップを図りたい。


ギルドの受付カウンターに向かうと、

「あら、アルスくん。こんにちは。」とヘレンさんが声を掛けてきた。

今日も薬草採取の依頼を受ける事を伝えた。

受付処理をしている間に

「そうそう、この間の荷物の持ち主から謝礼がでてるわよ。」

と金貨20枚を渡された。

「こんなに貰えるんですか」と聞くと

「荷物の回収の場合、売却価格の30%が相場なんです。売却見積は金貨65枚、それの30%なので金貨19枚と銀貨5枚です。本来遺体の回収は謝礼外ですが遺体も回収してもらったので金貨20枚となりました。それと、報告してくれた場所なんだけど、最近、そのあたりで魔物を見たという報告が相次いでいるわ。原因はまだ分からないけど、薬草採取は十分気を付けて行ってきてね。」

「わかりました。」と答えて、出発する。

今日の昼は干果物を5つほど買った。


襲撃された場所は、危なそうなので、更に15分ほどエルフ王国側に向かった。

そこで薬草採取を始めた。索敵を忘れないよう、こまめに行い、

薬草を20本採取できた。

さて、まだまだ時間がある。

ここは3日かけてレベルアップについて実験をしておこうと思う。

普通ゲームでは経験値が存在して強いモンスター程、経験値を多く持っている。

弱くても数を倒せばレベルが上がる。

たぶん、経験値は存在するはずだ。理由は簡単。

スキルに経験値獲得上昇というものがあり、それを取得済みであるからだ。

なので、今日は弱い魔物を狩りまくる。狩った魔物はもったいないが、

魔石だけ回収して捨てるしかない。

異空間収納に入れておいても腐るだけだし、

大量に魔物を狩って目を付けられるのは避けたい。

というわけで、ここから森に入ってランゴバルド方面に行きつつ進んでいこう。

道に迷わないように比較的浅い所を歩いてきたが、結局何も遭遇しなかった。

残念。もっと森の奥に行く必要がありそうだ。

ギルドにて薬草20本金貨6枚で依頼完了した。


ギルドからの帰り道、ポーションを見に行った。HP回復ポーションは

なんと、金貨5枚だった。結構高いと感じた。何せショートソードと

同じ値段なんだから。買っておこうと思ったが止めておいた。


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