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6日目 新しいスキルと自身のステータス

●6日目

午前中は森の浅い所まで行き、昨日取ったスキルを試すことにした。

まず跳躍(ちょうやく)を試す事にした。

今のレベルだと3mくらいの高さまでジャンプできる。

2階の屋根に飛び乗れる感じだ。まるで忍者のようだ。

ただ、着地に少し難がある。ダメージこそ受けないが、

どうしても着地の時点で動きが止まってしまうのだ。

これは、戦闘では使えないかもしれない。

木の枝に飛び乗ろうとした時、枝につかまるのは問題ないが枝に着地するのは

意外と難しい。これはアクロバットのスキルでどうにかなるかもしれない。

単に器用さの問題なのかもしれない。あと足場が悪いと転んでしまう事も多い。

次に能力強化は持続時間は(おおよ)そ1時間ってところだ。効果は正直微妙だった。

感覚的に2割増しってところだろう。

それと光魔法で回復魔法が使えるようになった。

先程の跳躍時で転んだ時に擦りむいた箇所に使ってみたが、しっかりと治った。

HP的にどれほど回復できるか不明だが、かなり使えそうだ。

それと、光の攻撃魔法は、光の玉を超高速で放つ魔法だったと思う。

それというのも、全く軌跡が見えないのだ。

ウインドスラッシュも速いとは思うがそれでも、とんだ軌跡は何となく分かる。

しかし、ライトビュレットは発動した瞬間に目標に当たっている。

次に風の範囲攻撃魔法だ。このウインドストームは、だいたい半径5mくらいの

小型の竜巻を引き起こす魔法だ。瞬間威力(いりょく)自体は、ウインドスラッシュに(おと)るが

竜巻が起きている間、継続的にダメージを与え続ける。

結果として、ウインドスラッシュよりもダメージは大きくなるみたいだ。

それと範囲ギリギリにいた場合は、吹き飛ばされてしまい、継続ダメージを

与えられないようだ。つまり、逃げられる可能性もあるという事だ。

能力強化も検証する。

敏捷(びんしょう)性強化は、正直微妙すぎた。たぶん、自身の敏捷性が低すぎる為なのだろう。

体感的に絶好調で切れがいいと感じる程度だ。時間は1時間程度で切れるようだ。

魔力強化については、かなり凄い。もともと自身の魔力が異常に大きいのは

ステータス鑑定で判明している。その為、魔力強化した魔法はただでさえ強いのに

更におかしなレベルで強化される。木を切り倒した時の切り口が全然違うのだ。

それと、放った魔法の着弾が早くなっている。

最後に異空間収納。切り倒した木を収納したが、かなり余力がある感じがする。

どこまで入るか分からないが、レベル1に対して1つレベルを上げることで

倍くらいになっているかもしれない。つまり3レベルの今は最初の3倍くらい

という認識で良いだろう。

ステータスは数値化されていて正にゲーム的だ。俺のステータスは

力6 魔力120 体力10 器用さ8 敏捷性12 となっていた。

魔法チートの正体はここにありました。

魔力がアホみたいに高いんですけど!これはあれですか、

ゲームでいうところの極振りとかいうやつですね。

これが、魔法の威力がおかしかった原因だな。

あとで冒険者のステータスを見ておこう。

耐性強化については、試す勇気はないので、検証しない。


午後は、街中をぶらついた。お金に余裕が出てきたのと、冒険者が手ぶら

というのも逆に目立ちそうなので、短剣1本とホルダー、ベルトポーチ、

予備の指輪を買った。それと保存用の干し肉を2個買った。

オークから得た槍は売るか悩んだが、すぐに売り払う必要もないので

保管しておくこととした。

今まで、ギルド、宿屋、門くらいしか行ってなかったが、改めて街を見て

ここが辺境の最前線なのがわかる。街を取り囲むように高い壁がそびえ立ち、

その城壁に上の要所要所(ようしょようしょ)に兵士が立っている。

門の近くにも兵士の詰め所があり、時折門で歩哨(ほしょう)をしているのを見た。

今は平時なので、荷物の検査など、ほとんどされていないようだが

隊商レベルになると検査をしているみたいだ。

たぶん門の上と詰め所の間に伝声管か何かで連絡しているのだろう。

門からまっすぐ伸びたメインストリートは軒並(のきな)み商店がひしめき合っている。

中央の広場付近になると今度は屋台や出店といったものが所々に出店されている。

南のエリアは富裕層や貴族みたいなお偉方が住んでいるエリアのようだ。

仮に戦場になるとしたら、北側がメインとなるみたいだからだろう。

中央広場の南側にある大きな建物がこの街の行政府でトップは

ランゴバルド辺境伯という人物らしい。


最後に冒険者ギルドへ行くことにする。

まずは、掲示板のチェックをする。特に目新しいものは無さそうだ。

飲食エリアへ行き、飲み物を飲みながら、冒険者のステータスを覗いてみる。

この中にいる冒険者は、一桁から35くらいの間で、

ほとんどは10~25の間が普通みたいだ。

その数値を見る限り、自分のステータスは魔力以外、一般的というより

逆に劣っていると判断できる。つまり、魔法を使わない場合、剣や殴り合いでは

ここにいる冒険者には勝てないという事だ。

まあ、12歳の子供が大人とやりあって勝てる方がおかしい。

ただこうして相手のステータスが見えるという事は、こちらもステータスを

見られる可能性はある。その場合、魔力が異常に高いのが露見してしまうだろう。

急遽(きゅうきょ)、ステータス隠蔽(いんぺい)をLv5まで取ることにした。

レベル5まで上げればマスタークラスのレベルらしいから、大丈夫だろう。

ついでにここで夕食をすませてから宿屋へ戻る事にした。

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