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アルスの異世界日記  作者: 藤の樹


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19日目 惜別

●19日目(グリウス歴863年5月21日)

朝、部屋に沢山(たくさん)のエルフとドワーフがやってきた。

というのも、褒美を持ってきたらしい。

エルフの大臣風の男が以下のものを下賜(かし)する。と言って読み上げていく。

「白金貨50枚」というと、別の者が入ってきて、袋を置く。

「MP回復ポーション10本」というと、

また、別の者がポーションを置いていく。

更に、珍しい薬草50束やら、エルフ領特産の果物30個、

ワイン10本などと続いていく。

そして終わったかと思ったら、

次はドワーフの大臣風の男が同じように始めた。

「白金貨50枚」同じように別の者が置いていく。

更に続く、ミスリル製ショートソード一振り、

ドワーフ謹製原酒10樽(小樽)、アクセサリー5点など。

最後に部屋付きのメイドから、正装服を洗っておきましたので、

こちらもお持ち帰りくださいと昨日着た服を置いていった。

最後に、エルフの大臣風の男から、こちらが親書ですと渡された。

皆が部屋から出て行ったあと、貰ったものを確認する。

まずMP回復ポーション10本。これはかなり希少である。

ただのポーションではなく、品質が非常に良い。

確か人間界の回復ポーションはMP30回復だったと思う。

しかし、これは、MP100回復する優れものだ。

薬草については良く分からないので取り敢えずそのまま収納する。

果物はかなり美味しかったのを記憶している。

ワインとドワーフの原酒については、非常に扱いに困る。

多分飲めるとは思うが、この体の年齢は12歳。

健康上飲むことは無いだろう。

ミスリル製のショートソード。これはありがたい。

物品鑑定でも品質A+である。

アクセサリー5点は、たぶん素晴らしい価値なのだろうが

現在全く用途がない。

とにかく、量が多いので、異空間収納に全て入れてしまう。


この後、ギーム達ドワーフを見送った後に、

そのまま戻る予定を組んでもらった。

そろそろ出発するという事なのでギームを見送りに行く。

「ギーム色々とありがとう。いい経験させてもらったよ。」

「こちらもだ。もし暇ならいつでもドワーフ王国に遊びに来るんじゃぞ。いつでも歓迎じゃ」

そしてドワーフ王を乗せた馬車と共に帰っていった。

しばらく、見送った後、

「それじゃあヒュリア。元気でね。」

馬車で橋まで乗せていってくれることになっている。

「アルスも壮健(そうけん)で。」

そして馬車に乗り、出発した。

その後ろから「妖精族の友よ。さようーならー」

と見送りに来てくれた者たちの声が聞こえた。

ああ、そういう呼び方されるんだーと少し恥ずかしかった。


相変わらず、エルフの馬車は早い。昼過ぎには到着してしまった。

送ってもらったエルフや検問のエルフ達に、

またもや、さようなら妖精族の友よと挨拶されてしまった。


ここからは歩きである。かなり(あわ)ただしい日程で騒々しくも楽しかった所為(せい)で、

多少寂しさを感じる。リリーを召喚し、その寂しさを紛らわす。

陽気の続く中、リリーはまた、人の頭の上で寝ている。

俺は目立たず、静かに暮らすのが目的だったんだけどな。

なんか、どんどんドツボに(はま)っているような気がする。

預かった親書を渡したら、これ以上、貴族に関わらないように

気を付けたいところだな。

そんな事を考えながら、今日の野営に必要な小枝や薬草を拾いつつ歩いていく。


あと数刻を経ずして日が落ちてしまう頃、手頃な野営する場所が見つからず、

仕方ないので森とは反対側で眠るにはちょうど良さそうな木のある所まで

道を外れた。

道を外れても基本森側ではないので、危険度は低い。

着くころには、すでに薄暗くなったため、火は起こさず、木の上に登る。

そこで、果物やパンを食べて食事を済ませてしまう。

落ちないようロープで体を(くく)り、体を落ち着ける。久しぶりの野営だ。

ここで面白い事を発見した。

落ちないようロープで体に結びつけたが、なんと収納できてしまうのだ。

これは、簡単に言うと物理的に俺を拘束(こうそく)する事は不可能という事になる。

生き残る事に一生懸命だったからか、こうしてのんびりと夜空を(なが)めるのは

初めてだ。こちらに来てもう20日になろうとしている。

それにしても、綺麗な星空だなぁ。前世で見た夜景よりもこの星空の方が

ずっと綺麗だ。この世界にも宇宙ってあるのかなあ。

そんなどうでも良い事に思いを()せながら、いつも間にか眠っていた。

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