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アルスの異世界日記  作者: 藤の樹


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11日目 何気ない一日

●11日目(グリウス歴863年5月13日)

今日こそ宿屋を変えることにした。

『銀の鹿亭』看板に鹿の角が書かれた宿屋で、1階が食事処となっている。

銀貨5枚で1泊2食付きだ。

今日明日分を支払い部屋を確保した。

今日はゆっくりと過ごすことにする。ゆっくりと言っても、冒険者ギルドで

資料あさりをして、情報を集める事に専念する事にした。

それとせっかく剣術のスキルを取ったので剣を購入したいところだ。

まずは武器屋に行く。街を散策した時に2軒ほど見つけていたので覗いてみる。

1軒目を見てみる。

ここの店は、弓がメインのようだ。ショートボウやロングボウ、クロスボウなどが

ひしめき合っている。矢も何種類もあり、値段も様々だ。

それ以外では、投擲用のナイフや手斧や槍なども意外と豊富だ。

その代わり、剣などは気持ち程度にあるくらいだ。

目的の物が少ないので、もう一つの店に行く事にした。

2軒目は剣がメインの店みたいだ。

筋力的には、普通のブロードソードやシミター等でも十分持てるのだが、

大きさ的に取り回しが難しい。あくまで自衛用なので、邪魔になるような

大きさでは意味がない。今の身長で効率よい武装となるとショートソードになる。

もしくは、ドワーフみたいに斧や槌が良いかもしれない。

しかし、先に剣術スキルを取ってしまったので、少々失敗したかもしれない。

物品鑑定でショートソードを見比べてみる。

一見同じような剣でも品質に結構差がある。

鑑定で分かるのは、強度、鋭利さ、重さである。

重さはどの重さでもいけるようなので、それ以外で検討する。

この中では強度B+鋭利さB+というのが1本だけあった。

この中では1番の高品質だ。金額はどれも金貨5枚で同じだ。

これを買う事にした。鞘付きで助かった。


昼に近かったので、早めに昼食にすることにした。

最近、肉とパンばかりなので、流石に飽きてきた感が否めない。

ご飯や麺、どちらかで構わないから食べたい。

今まで、そういったものが売られているのを見たことがない。

無いものは無いので、いずれ自分で作るしかないだろう。

適当な飲食店に入る。

メニューを見ていて気になるものを見つけた。

ラジーニャ・・・トマトとひき肉をベースとしたオーブン料理。

と書かれていた。

「すみません。これってどういったものですか。」とウエイトレスさんに訊いた。

「これはですね、トマトとひき肉を混ぜたものの中にパイ生地みたいなのが入っていてモチモチして美味しいですよ。なんでも南方の海洋の国の食べ物らしいです。」

と教えてくれた。

「じゃあ、これ下さい。」

「はい、ありがとうございます。」と言ってキッチンに向かった。

これは、もしかして、もしかすると。期待を込めて待つ。

「お待たせしました。熱いので気を付けて下さいね」

そう言って出てきたのは、まさしくあれである。問題は中身と味。

フォークとナイフが出てきたのでそれを使って食べてみる。

「・・・これは!ラザニアだ!うん。普通にラザニアだ。」

美味い。あっという間に平らげる。はぁ、満足。

待てよ。ラザニアの中のこれってパスタと同じだよな。

という事はスパゲティ作れんじゃないのか。簡単に!

麺の道は意外と近いかもしれない。


次に冒険者ギルドへ行き、調査する。調査と言っても資料や本を読むだけだが。

まずは、ポーションといった魔法の道具について調べてみた。

一応、回復魔法が使えると言っても、いざという時に必要に迫られる事も

あるだろう。

HP回復ポーションは、錬金術という方法で作られることがわかった。

しかし、俺の取得スキルに錬金術という項目はない。

それらしいのでクラフトというスキルがあるが、解説を見る限り、

木材を加工したり、石を加工したりとそんな感じと思われる。

なので、現状は購入して賄う必要がありそうだ。

MP回復ポーションは、結構高額らしい。それというのも、まず需要が少ない。

冒険者を見てもわかるが、魔法職が意外と少ない。そうなると買う人間が

少ないので、商品の回転率が悪いのだろう。それが原因で高額化していく。

更に買う人間が減る。そんなスパイラルなのかもしれない。

それとポーションの最大の欠点は、ポーションはどんどん劣化していくので、

1ヶ月で駄目になるようだ。HPポーションはそこそこ需要があるようなので

問題ないが、在庫が駄目になる商品なんて基本置かないだろう。

この間ポーションを売っている店に行った時に売ってなかったのは

そう言った理由なのかもしれない。

あとでポーション屋に訊いたところ、MPポーションは受注生産と言っていた。


次は、魔法のスクロールである。

大量にあれば攻撃し放題かと思いきや、そんなにうまくはいかないみたいだ。

スクロールの攻撃魔法は、威力が弱いらしい。

理由は、発動した魔法は、使用者の魔力が乗らない事が原因らしい。

逆に言えば、魔力に左右されない魔法のスクロールならば

かなり有用であると考えられる。


武器や防具については、様々らしい。

一番安くて一般的なのが、重量軽減の魔法がかかったものだ。

これらは一般人でも買えるみたいで、ある程度の冒険者なら所持しているのが

普通らしい。ただし、傷ついてリペアした時などは、リペアした箇所には

魔法がかかっていないので、その分重量が重くなってしまうらしい。

それなので、あまり修理を行いすぎると、リペアするより買い替えたほうが

良い場合が出てくる。

また、強力な魔法の武器や防具、道具等は、作ることはできず、

主にダンジョンで入手される。

しかし、一度、取得された宝物は、時間がたっても復活したり

新たに配置されるような事はないらしい。

この辺はリアル的でゲーム的ではないが、

そもそも、なぜダンジョンにそんな人間が使うような宝物があるのかは

謎である。

それとダンジョンについては今未踏破のダンジョンはないという事だ。

そこは残念である。


それと魔物について少し調べた。この世界では、いわゆるファンタジーで

有名なモンスターはほぼ存在しているみたいだ。それに亜種や変異種なども

存在してて、見た目で分かれば良いが、見た目で分からないモノも存在する。

また、魔物にもレベルという概念があり、個体差もある。

人間で言えば、レベル1から50まで存在しているように、ゴブリンでも

レベル1から35まで存在しているようだ。

また、非実体の魔物には物理は効かない。

魔法も、ウインドスラッシュのような、物理的なものは効きにくいようだ。

例えば、アンデッドのゴースト等は、光魔法のホーリーライトや

闇魔法のマインドブラストが有効で

他の4属性ではほぼ威力は激減してしまうみたいだ。

他にも銀製の武器に弱いものや、特定の属性しか効かないものなども

存在しているらしい。

魔法については1つの属性を上げるのも重要だが、最低限他の属性も上げないと

対応できない状況に陥る事がわかった。


帰る前に掲示板を確認する。冒険者が出払っているにも関わらず

依頼はさほど増えていない。何故だろう。

そろそろ日も暮れそうなので、宿に帰ることにした。

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