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1日目 この世界で生きていくために

●1日目

「適当過ぎんだろ~~~!」

がばっと起き上がった。

「あれっ??」

きょろきょろ。待て待て待て、何がどうなってるんだ?いったん落ち着け、俺。

ふー。大きく深呼吸して周りを見る。

この場所は原っぱかな?いや、だだっ広いな。草原という方があってそうだな。

日差しが高いなぁ。太陽は真上に近いから昼頃なのか?

ふと下を見る。

ちらりと見ると、足小っちゃ、細っ。体が縮んでる?というより小さいな。

まるでVRで見ている映像のようだ。

なんで俺はこんなとこにいるんだ。と思い始めた瞬間であった。

ズキーーーーン!!!

「痛い、痛い。頭が割れそうだ。頭の中で何かが・・・」ああ、グルグルする。

まるで誰かに頭を振り回されているようだ。

「はぁ、はぁ、はぁ。はぁーー。」

ようやく収まった。

ふと強く頭に浮かんだ言葉。「メニューウインドウ、オープン?」

ブォン。という音とともに、目の前にそれは現れた。

そこには、


名前:アルス 人間 男 年齢12歳 Lv.1 

HP30/30 MP30/30 SP 500/500


はは。まるでゲームみたいじゃないか。

こういう時はステータスオープン!とかじゃないんかい。

画面みたいなものの一番下には、

魔法 装備 スキル ??? ??? ???

の6個のボタンみたいなものがある。

魔法ってなん・・・、ブォンという音と共に目の前の画面が切り替わった。

ああ、考えるだけで操作できるのね。切り替わった画面には何も表示されてない。

じゃあ、装備っと。上着・ズボン・下着。

「うん。確かに服着てるわ。」おもわず、口に出る。

ふと、地面に落ちているこぶし大の小石を持ってみた。

おっ、装備に小石が出てきた。じゃあ落とすと・・・装備から消えた。なるほど。

じゃあ、次、スキル。

人間共通語会話・読み書き、異世界記憶

「なるほど。」

うん。あれっ、

???はどれも反応なしか。

これはゲームなんだな。ということは、ログアウトはどれだ?

「ログアウト」

何も起こらない。

「ゲーム終了」「シャットアウト」「電源オフ」

・・・何も起こらない。

よく考えろ。

まず俺はいつゲームなんてやってたんだ?これは何て言うゲームなんだ?

何も思い出せない。

だったら、何か思い出せることはないか?

サラリーマンをしていて辞めて独立して小さい会社を作って・・・。

うん、憶えている。

じゃあ、今日は何してた?昨日は?

あれ?思い出せないぞ。

じゃあじゃあ、俺の名前はアルス。

じゃなくって、俺は日本人で、名前は・・・

やべぇ。分からん。


もう夢でもゲームでもなんでもいいや。こうしてるのも勿体ない。

夢なら覚めるし、ゲームならどこかで終了できるだろう。

だったら楽しませてもらおうじゃないか。久々のゲームとやらを。

俺の名前はアルスで12歳。若いな。

魔法という事はファンタジー系だよな。

モンスターとか少なくとも危険な動物は出てくるかもしれない。

だけど、装備は何もないから、何かいたら逃げの一手だな。

とりあえず、安心できる所まで移動したいな。

おっ、向こうに薄く煙が上がってるのが見える。村とか街かな?

そうであれば嬉しいけど、よし行ってみよう!


おおよそ1時間後、街のようなものが見えてきた。

着いた先は、そこそこ大きな街のようである。

煙が途中で見えなくなったのは焦ったが、なんとか着きそうだ。

しかし、これホントにゲームなのか。夢ではない事は分かる。

土の香り草の香りや手触り、手を叩いた時の痛み。どれも現実的だ。

それとゲームなのに匂いとか痛みとか表現できる物なんてあったか?

もし、仮にこれがゲームではなく、現実だったら。

さっき拾ったこの袋。

中には歪な丸い銀っぽいのと銅っぽい金属が入っている。

これはお金かもしれない。

この袋の匂いだって今まで嗅いだことがない匂いだ。

もし、ゲームでなかったら、現実だとしたら、

そうだとしたら、死んだらどうなる?本当に死んでしまう?

なんて言ったか、異世界召喚じゃないから異世界転生だっけか。

その場合、現実の世界の俺は死んでるのか?

考えても答えは出ない以上、ここからはノーデスで進めていこう。


しかしこのまま、街に行ったら怪しまれないか。

捕まって牢獄送りで終了とか勘弁してほしい。

こういう時は何だっけ?

異世界小説とかだと設定を考えておかないといけないんだっけか。


ここは、定番でいこう。

お爺ちゃんと2人で人里離れた所に住んでいました。

お爺ちゃんが死んでしまった為、遺言通りに人の住んでる所に移りなさい

と言われて来た。でいいかな。

「為せば成る!行くかっ!」覚悟を決めるために口に出して自分を勇気づける。


ってか門番とかいないじゃん!普通に入れるし。

中世っぽいというより、アニメに出てくるファンタジーの街ってかんじだなー。

まずは、露店で買い物している人を見てこの小袋の中身がお金なのか調べるか。

どうやら、これらは銀貨と銅貨で間違いなさそうだな。

物価的に銀貨は1枚1000円くらいの価値で銅貨は100円くらいかな。

まあ、ここらの物価は判らないけど、そんなものだろう。

すると、今持っている金額は銀貨12枚、銅貨15枚だから、

おおよそ13500円の価値って所かな。


暗くなる前に、宿屋を探さないといけないな。

無駄遣いできないから、安そうな所があればいいけど。


日暮亭と書いてある。日本語じゃないけど読めるな。

看板にベッドの絵が描いているからここは宿屋だろう。

ガチャッと扉を半分ほど開けて中に入る。

「すみませーん。」と恐る恐る言った。

「はいはい」と奥からお婆さんが出てきた。

お婆さんはというと少し小綺麗な感じで人懐っこい印象をうける。

「おやおや、僕、何のようなの?」僕?そうか12歳なんだっけ。

「一泊お願いしたいのですが、空いてますか?」と訊ねる。

「おや、ずいぶん、礼儀正しいんだねぇ。親御さんは一緒なのかい?」

「いえ、僕一人です。」と答える。

「そうなんだ。お金は持っているのかい?うちは素泊まり専門だから、

前金で銀貨3枚と銅貨5枚だよ。」

「これでいいですか?」と言って小袋から取り出し、相手の顔をこっそりと覗う。

「はい。ちょうどだね。じゃあ、案内させるね。リズー!お客さんを部屋まで案内しておくれ。」

お金は大丈夫だったようだ。

奥から「はーいはーい」と声が聞こえて、女性が出てきた。

年は、20代後半か30代そこそこといったところだろう。

「お客さん、こっちだよ」といって2階にあがる階段の前で手招きしていた。

「お客さんは一人で旅してるのかい?」

チャキチャキした声でリズという女性は話しかけてきた。

「はい、死んだおじいさんの遺言で街まできました。」と答えておく。

「へぇ、そうなんだ。大変だねぇ」

「そうだ、僕みたいな子供でもできる仕事ってこの街にありますか?」

あまり突っ込まれて聞かれるのはマズイと思い、話を逸らすために聞いてみた。

どのみち、どこかで情報を仕入れないとと思っていた。

「そうだねぇ、冒険者ギルドに行けば、雑用くらいならあると思うよ。」

「そうですか。明日にでも行ってみます。」と言っている間に部屋の前まで来た。

「鍵は内側から掛かる様になってるから、寝る前には必ずかけなさいね。

それと水は裏手に井戸があるから、自由に使っていいよ。」

と言って階下に降りて行った。

部屋に入り、すぐ鍵をかけてベッドに座り、部屋を見回す。

部屋にはベッドがあり、小さいテーブルと腰掛け程度の椅子が置かれている。

広さは、4畳半程度だが、素泊まりであれば、十分であろう。

冒険者ギルド。「ふふっ」まさに定番じゃないか。


ここなら安心してメニュー画面を調べられる。


色々調べて分かったことは、HP、MPはゲームのまんま、

SPはスキルポイントといって、スキル取得に使うようだ。

SPの分母の数値は貯められる上限で、分子の数値が現在値。

スキル取得にどれだけポイントが必要かは、スキル画面に取得ボタンがあり、

それを押すと取得可能リストが表示される。

スキルをジッと見ていたら何のスキルか説明がでた。

こういう所は現実的じゃないな。

現実とゲームが入り混じっている感じだな。まあ、それは置いといて。

ここでどうスキルを取っていくのがベストなのか情報が必要だ。

明日、冒険者ギルドという所で調べる必要があるが、

お金も残り銀貨9枚と銅貨10枚だけだ。

1日生活するのに最低銀貨6枚と考えると、あと1泊しか泊まれない。

武器や防具は今日見た感じだと安い短剣ですら銀貨6枚はしていた。

ここがゲームの世界と同じような感じであれば、

モンスターを討伐なんて最初は無理だろう。

能力的というより精神的にそもそも俺にモンスターなり動物なりを

殺すことができるのか?

まずは、明日調査するのに必要な最低限のスキルは取っておいた方が良いだろう。

ラノベ的な感じだと、異空間収納は、いわゆるインベントリ的な感じみたいだから

これは取っておくべきだろう。

あとは、鑑定とかだけど、鑑定は物品鑑定、魔力鑑定、ステータス鑑定と

分かれているので、どれがどれだけ有用か分からない。保留とすべきか?

この世界では魔法はどの程度のものなのかも不明だ。それっぽいのだと

魔力操作、魔力感知、無詠唱、魔力適性(属性)あたりだ。

魔力操作があれば、魔法を使えるのか?魔力属性も取らないといけないのか?

判らないことが多すぎる。


あとは生き残りをかけて注意すべき点というと、

ラノベやゲーム的に考えられるバッドエンドは、戦闘力で目立ちすぎて、

貴族に謀殺される。強すぎる敵と戦って死亡。作成チートで貴族の奴隷化。

無知によって他人に騙され奴隷落ち。仲間に裏切られて死亡。

能力を発揮する前に死亡。

・・・・なんか心が折れそうだ。


とにかく、方針として

1、貴族や権力者に極力接触しないようにする。

2、目立ちすぎない。特に作成チート的に。

3、この世界の知識常識を速やかに得る。

4、自身を守れるだけの能力、財力を得る。

当面、こんな感じだろう。


それを踏まえて事前に取得するスキルはこんなものかな。

<スキル>

人間共通語会話・読書き、異世界記憶、異空間収納Lv1、物品鑑定Lv1、

状態自動回復Lv1、HP自動回復Lv1【SP残396】


異空間収納を取ったら、????部分の一つがアイテムに変わった。

あとは明日次第だな。今日はもう寝てしまおう。

そうそう、いっぱいいっぱいで気にしてなかったけど。腹減った。

早起きして飯買うか。

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お金は神様が用意してくれたのかな?
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